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Posted by ブクログ
感染症とは僕らの様々な関係を侵す病だ…
この災いに立ち向かう為に
僕らは何をすべきだったのだろう
何をしてはいけなかったのだろう
そしてこれから何をしたらよいのだろう
コロナ時代を生きる人々へ
イタリアを代表る小説家が送る
痛切で、誠実なエッセイ集
何を守り 何を捨て 僕らはどう生きていくべきか
2020年春ローマにて
非常事態下で綴られたイタリア作家の叫び
今読むべき傑作エッセイ
物理学を専攻した作家パオロ・ジョルダーノ氏は
この危機を「忘れたくない」と繰り返す
ウイルスの不安や驚きに満ちた
緊急事態の今だから
ヒリヒリと感じる事を…
落ち着いた私たちはたちまち
忘れてぼんやりとしてしまうと
著者は予測し警告する
力強い言葉で語りかける
私も忘れたくないリストを作ろうと思う。
新コロナは全生態系の危機
未だ新コロナの感染が拡がる状況の中で、グッド・タイミングの出版です。物理学出身である著者の数学的な説明も簡潔で判り易く、しかしあまり数学的、或いは統計的なデータの解析を展開する事無く、人類史的・文化的・文明的な洞察に溢れています。今回のパンデミックが国境を超えた全人類の危機というだけでなく、地球上の全生態系の危機と捉えなければならないと考えさせられます。
Posted by ブクログ
コロナ禍(2020年の流行初期)のイタリアにいる著者のエッセイをまとめたもの。
大学での専攻は素粒子物理学とのことで、冷静に、数学的に今回のコロナ禍を見つめているような文章。
このようなウイルスは、人間の行う環境破壊や今までにない生物の乱獲などが原因でまわりまわって出現してきたと書かれていて、そんなことは考えてもみなかったので驚いた。
自分が生きている間はもう、このような世界的ウイルス流行はないと勝手に思っていたけれど、全くそうではない可能性があると知り危機感を覚えた。あまりに表面的なことしか見ていなかったなぁと反省…
全ては人間の行いに繋がっているという側面で、コロナ禍が過ぎたあとに、何に元に戻って欲しくないかを今のうちに考えておこうという言葉で締め括られている。
Posted by ブクログ
今から2年も前の出版物とは思えないほど、現在の私たちに当てはまることが多く、この2年で随分変わったように思えても、結局は同じことを繰り返しているのだと気付かされた。
見えないものとの戦いは私たちを疲弊させる。痺れを切らした私たちは、自粛や感染症対策についての「甘い」情報を理由にして規制を緩めてしまう。一方で「厳しい」情報もあり、なにが正しくてなにを信じたらいいのか定まらない。
科学は日進月歩だから、情報には新しいものも古いものもある。それを私たちはどう見極めればよいのかというと、なかなか難しい。
この作品はわかりやすい比喩と、わかりやすい数字を用いて私たちの行動や気持ちに訴えてくる。
また、著者あとがきとして掲載された新聞記事の文章では、コロナによって起こった全ての事象を「僕は忘れたくない」の言葉で何度も訴えかけてくる。次に起きてしまう可能性のあるパンデミックや混乱に対して、私たち一人ひとりが考えていかなくてはならないということ、そしてゆくゆくはみんなで考えなければならないことも強いメッセージで訴えている。
この作品は過去の作品ではなく、現在にも必要とされている作品であると思った。
Posted by ブクログ
自分の損得勘定だけにもとづいた選択はベストな選択とは言えない。真のベストな選択とは、僕の損得とみんなの損得を同時に計算に入れたものだ。(41ページ)
感染症の流行に際しては、僕らのすること·しないことが、もはや自分だけの話ではなくなるのだ。(44ページ)
今回のウイルスを季節性インフルエンザと勘違いして語る者も多かった。感染症流行時は、もっと慎重で、厳しいくらいの言葉選びが必要不可欠だ。なぜなら言葉は人々の行動を条件付け、不正確な言葉は行動を歪めてしまう危険があるからだ。(103ページ)
僕は忘れたくない。家族をひとつにまとめる役目において自分が英雄的でもなければ、常にどっしりと構えていることもできず、先見の明もなかったことを。必要に迫られても、誰かを元気にするどころか、自分すらろくに励ませなかったことを。(113ページ)
今のうちから、あとのことを想像しておこう。「まさかの事態」に、もう二度と、不意を突かれないために。(116ページ)
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