パオロジョルダーノのレビュー一覧

  • 素数たちの孤独

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    まずタイトルがいいです。理系が大好きな素数ですよ。タイトル買いでした。

    幼少期のスキー事故で足が不自由になり、拒食症の少女アリーチェと、ある過去の罪を背負い、自傷癖のある数学の天才少年マッティアの幼少期から大人になるまでの物語です。

    マッティアが数学専攻なので、双子素数という話がでてきて、間に一つだけ偶数をはさむ素数のペアのことらしいですが、まるで主人公の二人のようでした。

    二人を取り巻く周りの人たちも苦しんでいる素数たち。心理描写が美しい。分かり合えない苦悩を数学にかけてるのがおしゃれだなあと思います。

    孤独な二人がお互いを必要としながらも、不器用な接し方しかできない、二重螺旋のよう

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    2025年11月22日
  • 素数たちの孤独

    購入済み

    久々に読みごたえのある良作

    イタリアベストセラーというのが半分驚き。
    というのも中身がけっこう暗めで、マイノリティの話なので、そんな大勢に読まれるのか、と・・・。

    しかしながら読書好きは東西問わず、重さ、孤独が好きなのかもしれない。
    感情移入しながら読んでしまう。

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    2021年11月13日
  • コロナの時代の僕ら

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    静謐な文章だ。しかし、訳者あとがきであるように著者あとがきの「コロナウイルスが過ぎたあとも、僕が忘れたくないこと」にはかなりの熱量が込められている。コロナウイルスが過ぎ去った後には、「いったい何に元どおりになってほしくないのか」を考えている。元どおりになってほしいことではない。元どおりになってほしくないことだ。この視点はとても重要なことだと思う。

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    2021年08月15日
  • コロナの時代の僕ら

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    感染症とは僕らの様々な関係を侵す病だ…

    この災いに立ち向かう為に
    僕らは何をすべきだったのだろう
    何をしてはいけなかったのだろう

    そしてこれから何をしたらよいのだろう


    コロナ時代を生きる人々へ
    イタリアを代表る小説家が送る
    痛切で、誠実なエッセイ集


    何を守り 何を捨て 僕らはどう生きていくべきか


    2020年春ローマにて
    非常事態下で綴られたイタリア作家の叫び
    今読むべき傑作エッセイ




    物理学を専攻した作家パオロ・ジョルダーノ氏は
    この危機を「忘れたくない」と繰り返す


    ウイルスの不安や驚きに満ちた
    緊急事態の今だから
    ヒリヒリと感じる事を…


    落ち着いた私たちはたちま

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    2021年06月08日
  • コロナの時代の僕ら

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    ウイルスは変異するもの。ウイルスが変異した責任を問える相手はどこにもいない。ウイルスはただ変異するものなんだから。

    ただ……科学が万能だと信じられていた時代は過去のものだとわかってたけど、どう対応したらいいか、どの情報が正確なのか、どの意見が妥当なのか、そもそも耳を貸すべき専門家が誰なのかもわからず、身動きもできない状況に陥るとは……

    私にはもとから日常と呼べる日々は無かったけれど、それでも日常を手に入れるべく、どうにかやっていくしかない。

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    2021年04月18日
  • 素数たちの孤独

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    ネタバレ

    なんの話か?と思うような断片的なエピソードが重なり、人物像があらわれてくる。
    エピソードの中にはかなり生理的に受け付け難いものもあり、主人公たちが受ける心の傷を理解できる。
    理解はできるけれど、なんで、もう、そんなにも不器用なの?なんでそんなに、あちこちつまづくの?さらっと流して行けないの???
    と言いたくなるような不器用すぎる人生にイライラしっぱなし。
    拒食気味で偏屈なアリーチェと、自閉症気味のマッティア。
    他人も巻き込んで、はた迷惑ながんこさ。
    拒食で出産を拒否する妻に絶望して去っていく、アリーチェの夫ファビオは被害者とも思う。
    その時に、アリーチェは9年ぶりにマッティアに連絡を取る。魂の

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    2020年09月06日
  • 素数たちの孤独

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    過去の傷を引き摺る男女の人生を辿りながら、その出会い、交錯、別れ、再会を繊細な筆致で綴る傑作。処女作で権威あるイタリア文学賞を受賞し、人口6000万人のイタリアで200万部を売り上げたのも納得。物語全体の完成度の高さはもちろんのこと、一文一文の表現の巧みさまで語り尽くしたくなる作品です。原語が読めたら、もっと素敵なのでしょう。

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    2020年07月04日
  • コロナの時代の僕ら

    jun

    購入済み

    新コロナは全生態系の危機

    未だ新コロナの感染が拡がる状況の中で、グッド・タイミングの出版です。物理学出身である著者の数学的な説明も簡潔で判り易く、しかしあまり数学的、或いは統計的なデータの解析を展開する事無く、人類史的・文化的・文明的な洞察に溢れています。今回のパンデミックが国境を超えた全人類の危機というだけでなく、地球上の全生態系の危機と捉えなければならないと考えさせられます。

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    2020年05月09日
  • 素数たちの孤独

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    ネタバレ

    【読書会参加】2026年3月15日(日)都内某所
    課題本:パオロ・ジョルダーノ「素数たちの孤独」
    スキー中の事故で脚に癒せない傷を負ったアリーチェ。けた外れの数学の才能を持ちながら、孤独の殻に閉じこもるマッティア。この少女と少年の出会いは必然だった。
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    1.双子素数という切なくも美しいモチーフ

    本作を象徴する「双子素数」。11と13、569と571、3257と3259のように、間に一つの偶数を挟んで隣り合うものの、決して重なることのない素数のペアのことです。
    近しくも触れ合わない…幼少期のトラウマを抱えた主人公アリーチェとマッティアは、まさにこの双子素数のような関係でした

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    2026年05月18日
  • コロナの時代の僕ら

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    ネタバレ

    コロナ禍真っ只中、最初の緊急事態宣言がされ世界中の大都市がロックダウンされていたあの頃に書かれたエッセイ。

    メディアから溢れてくる情報と先の見えない不安がリアルに伝わっわてきて、当時のことを思い出した。

    コロナ禍を経て失ったものも得たものもある、次同じようなことが起こった時世界はどう動くのだろう?
    あとがきにも書かれているけど、それを考えるのが大切なんだと思う。

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    2026年05月09日
  • タスマニア

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    読み始めたのが偶然にも8月6日だったのは、運命の悪戯だろうか。本との出会いのタイミングは偶然であり必然なのか?作者の自伝的小説。

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    2025年08月15日
  • 素数たちの孤独

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    高校時代に「孤独」「素数」が何故か自分の中にフィットしてタイトルだけ見て購入。
    孤独を感じながらも不器用に生きて行く少年少女様子が書かれている。高校を卒業して大学に入っても孤独を感じていた時に読んでいた。読んでいると孤独でも別に良いじゃないか、孤独と向き合っていこうと思えた。「人は好きなものに偶然出会い、それにしがみついて人生を築いていく」というフレーズは、学生時代の孤独を感じながらも研究にしがみつく自分と重ねていた。

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    2025年01月10日
  • 素数たちの孤独

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    なかなかおもしろかった

    「素数は1とそれ自身でしか割り切ることができない。自然数の無限の連なりのなかの自分の位置で素数はじっと動かず、他の数と同じくふたつの数の間で押しつぶされてはいるが、その実、みんなよりも一歩前にいる。彼らは疑い深い孤独な数たちなのだ」と本文には書いてある。
    そして、孤独には『積極的な孤独(Solitude)』と『消極的な孤独(Loneliness)』があり、原題では前者が使われている。

    主人公はふたり。アリーチェという少女と、マッティアという少年。
    アリーチェは拒食症で、マッティアは数字の天才。
    子どものころ、アリーチェはいじめにあっていた。そしてマッティアは発達障害

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    2023年07月01日
  • コロナの時代の僕ら

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    コロナ禍(2020年の流行初期)のイタリアにいる著者のエッセイをまとめたもの。
    大学での専攻は素粒子物理学とのことで、冷静に、数学的に今回のコロナ禍を見つめているような文章。

    このようなウイルスは、人間の行う環境破壊や今までにない生物の乱獲などが原因でまわりまわって出現してきたと書かれていて、そんなことは考えてもみなかったので驚いた。
    自分が生きている間はもう、このような世界的ウイルス流行はないと勝手に思っていたけれど、全くそうではない可能性があると知り危機感を覚えた。あまりに表面的なことしか見ていなかったなぁと反省…

    全ては人間の行いに繋がっているという側面で、コロナ禍が過ぎたあとに、何

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    2022年10月04日
  • コロナの時代の僕ら

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    今から2年も前の出版物とは思えないほど、現在の私たちに当てはまることが多く、この2年で随分変わったように思えても、結局は同じことを繰り返しているのだと気付かされた。

    見えないものとの戦いは私たちを疲弊させる。痺れを切らした私たちは、自粛や感染症対策についての「甘い」情報を理由にして規制を緩めてしまう。一方で「厳しい」情報もあり、なにが正しくてなにを信じたらいいのか定まらない。
    科学は日進月歩だから、情報には新しいものも古いものもある。それを私たちはどう見極めればよいのかというと、なかなか難しい。

    この作品はわかりやすい比喩と、わかりやすい数字を用いて私たちの行動や気持ちに訴えてくる。
    また

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    2022年08月09日
  • 素数たちの孤独

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    心と体に傷を負った少年少女が、苦しみを抱えながらもがきながら成長していく話。
    それぞれの人生が交互に語られ、その孤独の深さにこちらも辛くなるが、微かな光が差し込むラストに心が救われた。人生の様々な局面で選ばなかった答えを、もし、自分が選んでいたら…そんなことを考え余韻に浸っている。

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    2022年04月02日
  • 素数たちの孤独

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    これでいい。終わり方はこれでいいんだと思う。途中でおそらく誰もが想像する終わり方だったら、安っぽいし、だいたいファビオとナディアが「なんだったの」になってしまうではないか。この終わり方だからこそ、いろいろ考えてしまうし、しみじみとした余韻が残る。

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    2021年08月07日
  • コロナの時代の僕ら

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    僕は忘れたくない。今回のパンデミックのそもそもの原因が自然と環境に対する人間の危うい接し方、森林破壊、僕らの軽率な消費行動にこそある事を。

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    2021年08月01日
  • コロナの時代の僕ら

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    自分の損得勘定だけにもとづいた選択はベストな選択とは言えない。真のベストな選択とは、僕の損得とみんなの損得を同時に計算に入れたものだ。(41ページ)

    感染症の流行に際しては、僕らのすること·しないことが、もはや自分だけの話ではなくなるのだ。(44ページ)

    今回のウイルスを季節性インフルエンザと勘違いして語る者も多かった。感染症流行時は、もっと慎重で、厳しいくらいの言葉選びが必要不可欠だ。なぜなら言葉は人々の行動を条件付け、不正確な言葉は行動を歪めてしまう危険があるからだ。(103ページ)

    僕は忘れたくない。家族をひとつにまとめる役目において自分が英雄的でもなければ、常にどっしりと構えてい

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    2021年07月10日
  • コロナの時代の僕ら

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    昨年4月に緊急出版。2021年7月時点で、日本では、まだコロナ禍のまっただなか。本書あとがきの「コロナウイルスが過ぎたあとも、僕が忘れたくないこと」が、自分にとって何かを考えて、生きていたい。

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    2021年07月04日