その愛の程度

その愛の程度

726円 (税込)

3pt

結婚して、離婚して、新しい人に恋をして、それでも「家族」は続いていく。2019年本屋大賞2位『ひと』で話題の俊英がおくる、新しい家族の物語。川遊びの最中、小学生の娘・菜月が友人の娘と溺れるのを見て、とっさに助けに飛び込んだ守彦。必死の想いで引きあげた腕の中には、菜月ではなく友人の娘がいた。「お父さんは菜月をたすけてくれなかったもん」その言葉を最後に、口をきいてくれなくなった血の繋がらない娘。七歳年上の妻ともすれ違いはじめ―――。困り果て、とりあえずの間と家を出る守彦だが、会社の後輩や、川遊びに来ていたシングルマザーとの何気ない会話の中で、娘と妻への本当の気持ちに気づかされていく。いつもあと一歩が踏み出せない、不器用な守彦の出す答えが心にしみる、新しい家族の物語。

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その愛の程度 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    小野寺さんのたいていの作品は
    読んでいると、
    “一人の女の子に片想いした二人の男の子がその子を巡って勝手に決闘する”ような幼稚な男臭さのようなものを感じるんだけど、
    今回も多分にその雰囲気があった。
    作風としてそう書いているのか、認知がそちらに偏っているのか、毎回考えながら読むけれど、少しメタ的に否

    0
    2025年05月22日

    Posted by ブクログ

    主人公の言わんとしていることを端的に表したタイトルがいい。その言わんとしていること自体に、そこまでの深さは感じない。でも、結論めいたそこに至るまでの半年間の展開と描写は、深みがあって、読ませる。

    0
    2025年05月07日

    Posted by ブクログ

    この話の主人公は人に対して誠実でありながらも起用に立ち回れずというキャラクター。作者の小野寺史宜の作品である「ひと」や「まち」の主人公と共通している。しかし、本書の主人公は誠実なあまり行動に移せないもどかしさがあり、結果的に上手く立ち回れない。考えすぎて動けない主人公に対し、大丈夫かよと思いながらも

    0
    2023年03月21日

    Posted by ブクログ

    波が立つのも、日常のひとこま。いなしながら、たんたんと、多少食欲は落ちてもって考えると、マナブンは、もはやいやし(なんとっ!)

    0
    2022年05月01日

    Posted by ブクログ

    男性作家さんであまり読んだことのない、登場人物の心情が繊細に描かれている文章。

    守彦と妻の成恵、後輩、シングルマザーの女性その子供とのやりとり。後輩の小池くんがなんとも憎めない。結婚した後も小池くんは守彦に相談してきそうだ。
    他の著書も読んでみたい

    0
    2020年06月28日

    Posted by ブクログ

    7歳の娘を持つ7歳年上の女性と結婚した35歳の男性

    一人称で語られるが故に
    その本音と建前がはっきりわかる

    バカなやつだと思っても
    無難な言葉で返したり
    こんなやつだと思われたくないので
    言葉にしなかったり

    でも、多かれ少なかれ
    人間みんなこうなんだと思う
    面倒なことになりたくないので
    本心は

    0
    2019年10月21日

    Posted by ブクログ

    二つの母娘家族と、その旦那さんである豊永さんの気持ちの揺れ動きを描いている話。

    主人公である豊永さんは悪い人ではないし、卒はないのだが、何とも立ち回りが上手く行かない。

    他の読者さんが書かれているように、登場人物みんなが何か好きになれない。
    それでリアルな人間らしさが出てるという気もする。
    ただ

    0
    2025年04月13日

    Posted by ブクログ

    「ひと」や「まち」がとても良かったので期待して読んだがちょっと思っていたのと違った。
    何が違うのかと考えると…
    登場人物がみんなあまり好きになれないのだ。
    だけど、キレイにまとまりすぎてない感じが人間味があっていいのかな。
    "すべては程度の問題だ"という言葉には妙に納得‼︎

    0
    2025年01月08日

    Posted by ブクログ

    主人公の男性は悪い人ではないんだけど女性からするともう少し決断力と言葉で伝える表現力がほしいところ。
    スカしてないのにスカして見られるタイプなんだろうけど、だからこそ密に自分の気持ちを伝えたり相手の気持ちを聞いたりしてほしい。と自分も同じタイプだから自戒を込めて思ってしまう。
    みっともなくても理解が

    0
    2023年04月08日

    Posted by ブクログ

    妻の職場の仲間と出掛けたバーベキューで、川遊びしていた娘が溺れるのを見てとっさに川に飛び込んだ守彦だったが、その腕の中にいたのは娘ではなく一緒に溺れた別の女の子だった。
    娘も助かったが、その日から口をきいてくれなくなり、妻との関係もぎくしゃくし始めて、困り果てた守彦はとりあえずの間と家を出る、といっ

    0
    2020年12月21日

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