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Posted by ブクログ
安部龍太郎氏の小説は三作目。
大友宗麟という人物の情報は、戦国時代の九州の雄であり、キリシタン大名だったくらいだった。また、赤神諒氏の「大友二階崩れ」を読んでいたのもあって、宗麟に対するイメージはあまり良くなかった(本小説との差という意味では、吉弘鑑理の描かれ方があまりにも異なっており驚いた)。
その点で、本作は宗麟が如何に凄いのかが非常に合理的に描かれていた。序盤に老臣の吉岡長増から出された課題、①強力な水軍、②寺社の統制、③大内家の討伐(周防・長門の領有)を、時間をかけて達成していく。銀山の開拓→南蛮貿易→国力の増強、国衆の統制といった経済と政治の関係が明瞭で面白かった。毛利勢の撃退後の長増との会話のシーンは痺れた。
本作のもう一つの軸は宗麟とキリスト教の関係。ただ、本点に関しては、宗麟はただの一信者であり、政教分離を苦心して実行しようとするも、なかなか上手く操れなかったという「失敗談」に見えた。事実、日向に作ったキリスト教街はすぐに破綻しているのだから綺麗に描くのが難しいのだろうが。
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小説・文芸
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