小説 - 講談社作品一覧
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3.9専業主婦の涼子は、冷え切った夫との関係や言うことをきかない二人の子どもとの生活に、疲労感と閉塞感を覚えていた。45歳の誕生日を明日に控えた深夜、書籍編集者の夫に女性から一本の電話がかかってきた。「小説家の重原宗助先生からの仕事が入った」と家を出てしまう夫。我慢の限界に達した涼子は、家を飛び出す……。涼子が向かった先は、夫の愛人ホステスが勤めるクラブの入ったビル。1階のBAR「マーキームーン」に入ると、文学好きの美しいママが話しかけてくる。性別は男だというママは、涼子の悩みや素性を鋭い洞察力と推理力で言い当ててしまう。涼子がママに夫の愚痴を話すと、唯一の「良い思い出」である大学時代の彼氏・カズトにもう一度会おうと、旅に出ることになる。
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3.9世の中は変わる。変わる世の中に対応するのが、警察の仕事だ。 21世紀に湧く平成日本。海外逃亡していたはずの極左の最高幹部が突然仙台に現れ、公安に衝撃が走った。 身柄の護送を担当した公安一課の海老沢は、警察官人生最大の痛恨の失敗を犯す。 一方、捜査一課の高峰は目黒の空き家で殺害された元代議士秘書の身辺を探る。被害者の経歴には6年間の不自然な空白があった。 新聞記者からの思わぬ情報。死の床にある元刑事の父の言葉。そして海老沢に下った極秘の特命捜査ーー事件の様相は一変する。 公安一課と捜査一課。父の系譜をたどる息子たち。警察小説の騎手による大河シリーズ「日本の警察」平成ミレニアム編!
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3.9両親の死の真相を探るため、引きこもり生活を脱し警察官を志した19歳の沖野修也。 警察学校在学中、ある能力を使って二件の未解決事件を解決に導いたが、推理遊び扱いされ組織からは嫌悪の目を向けられることになってしまう。 そうした人々の目は皆、暗がりの中で身構える猫のように赤く光って見える。それこそが、沖野の持つ「特質」だった。 ある日、単独行動の挙句、公安の捜査を邪魔したことで、沖野は副所長室に呼び出され聞きなれない部署への異動を命じられる。 「内閣府国際平和協力本部事務局分室 国際交流課二係」。 そこは人知れず、諜報、防諜を行う、スパイ組織だった--。 日本を守る暗闘に巻き込まれた沖野は、闇に光る赤い目の数々と対峙していくことになるのだが……。 スパイ小説のシンギュラリティとなる記念碑的作品、ついに刊行。
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3.9可憐な「百合」から、妖美な「薔薇」へ。 変貌する少女。呪われた館の謎。 「理瀬」シリーズ最新長編! 英国へ留学中のリセ・ミズノは、友人のアリスから「ブラックローズハウス」と呼ばれる薔薇をかたどった館のパーティに招かれる。 そこには国家の経済や政治に大きな影響力を持つ貴族・レミントン一家が住んでいた。 美貌の長兄・アーサーや、闊達な次兄・デイヴらアリスの家族と交流を深めるリセ。 折しもその近くでは、首と胴体が切断された遺体が見つかり「祭壇殺人事件」と名付けられた謎めいた事件が起きていた。 このパーティで屋敷の主、オズワルドが一族に伝わる秘宝を披露するのでは、とまことしやかに招待客が囁く中、悲劇が訪れる。 屋敷の敷地内で、真っ二つに切られた人間の死体が見つかったのだ。さながら、あの凄惨な事件をなぞらえたかのごとく。
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3.9江戸の町で人外のものを狩り鎮める、謎めいた美しき男がいた――。 「江戸版陰陽師」ここに開幕! 江戸時代、凶悪犯を取り締まる火附盗賊改の裏組織が存在した。 専ら人外(にんがい)のものを狩り鎮めるその名は、火龍改。 満開の桜の下で茶会を催していた一行から悲鳴が上がった。 見れば大店のお女将の髪が逆立って、身体ごと持ち上がっていき、すっかり桜の花に隠れてしまった。 見上げる者たちの顔に点々と血が振りかかり、ぞぶ、ぞぶ、ごり、という音のあと、 どさり、と毛氈の上に女の首が落ちてきた――。 遊斎は、飴売りの土平、平賀源内らとともに、この怪奇な事件の謎を追う(「桜怪談」)。 短篇「遊斎の語」「手鬼眼童」「首無し幽霊」も併録。
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3.9たった一つのどら焼きが、海を越え、時代も越える。 少女の切実な願いが胸を打つ感動巨編! 製菓学校を卒業した樋口和子(わこ)は、浅草にある奥山堂の門を叩く。 祖父が亡くなる前に作ってくれた特別などら焼きを再現すべく、和菓子職人への第一歩を踏み出すために。 だが、待っていたのは男ばかりの職人世界の逆風、なかなか工房に立たせてもらえない年功序列の社会。 荒波の中でもひたむきに努力を続ける和子は、やがて一人前の職人になっていく。 一方、調べていくうちに、祖父が第二次世界大戦中に出兵していたころ、ある船に乗っていたことを知る。 「お菓子の船」と呼ばれていたその船にこそ、どら焼きの秘密があるかもしれない。 当時の乗員に会って話を聞いていくうちに、和子は祖父の知らなかった一面を見つけていく。 ふんわりと溶ける皮、口の中でほどける餡子と、ひとつまみの“秘密”。 誰にでも、一生ものの忘れられない味がある。 「お菓子には不思議な力があるんだよ」
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3.9研究所に取り残された所員たちが次々に狂暴化。思わぬ展開を見せる「新たなゾンビ理論」とは! 日韓同時刊行の書下ろしホラー長編! 香月百合は新宿区戸山の予防感染研究所に休日出勤する。研究熱心で優秀な下村翔太や、医学博士で女性所員憧れの加瀬祐司も出勤していた。日曜なのに全所員の8%ほどの計40人が研究所にいるようだ。席に着いてWHOのサイトに接続すると、気になる報告があった。アフガニスタンやシリアなどの紛争地域で人が突然気絶し、1分前後経つと狂暴になって人を襲い始めるという。しばらくすると研究所内の大型テレビに、現実とは思えないニュース映像が映った。人が人を襲う暴動が日本各地で起こっているというのだ。いや、世界中で。WHOの報告と関係があるのだろうか。研究所は2メートルの塀で囲われているが、外が騒がしくなってきた。テレビ画面に向かって所員が呟いた。「これゾンビでしょ」。
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3.9第66回江戸川乱歩賞受賞作! 綾辻行人氏(選考委員)、推薦。 「序盤の地味な謎が、物語の進行とともに厚み・深みを増しながら読み手を引き込んでいく」 元刑事の藤巻は、交通事故に遭い、自分に軽度認知障碍の症状が出ていたことを知り、愕然とする。離婚した妻はすでに亡くなっており、大学生の娘にも迷惑はかけられない。 途方に暮れていると、当の娘が藤巻を訪ね、相談を持ちかけてくる。介護実習で通っている施設に、身元不明の老人がいる、というのだ。その老人は、施設の門の前で放置されていたことから、「門前さん」と呼ばれており、認知症の疑いがあり意思の疎通ができなくなっていた。 これは、自分に課せられた最後の使命なのではないか。そう考えた藤巻は娘の依頼を引き受け、老人の正体を突き止めるためにたった一人で調査に乗り出す。 刻一刻と現れる認知障碍の症状と闘いながら調査を続ける藤巻は、「門前さん」の過去に隠された恐るべき真実に近づいていくーー。 残された時間で、自分に何ができるのか。 「松本清張賞」と「江戸川乱歩賞」を受賞した著者が描く、人間の哀切極まる社会派ミステリー! 文庫化にあたり、受賞作の前日譚にあたる短編「春の旅」も収録。
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3.9俺は「消えるボール」で人を殺した。 記憶障害により全てを忘れてしまった天才投手・矢神大は、ある日、昔の自分が書いたノートを発見する。そこには失われた豪速球の投げ方と、奇妙な殺人の告白が書かれていた――。 あのストレートを、もう一度投げるんだ。失くしてしまった自分を取り戻すために。 東京ティーレックスの絶対エース・矢神大、失踪――。日本中が大騒ぎになる中、ブルペンキャッチャーの沢本拓は、わずかな手がかりを頼りにハワイへ飛び、ホームレスになっていた矢神を発見する。矢神は記憶障害に陥り、ボールの投げ方を忘れてしまっていた。何とか再起させたいと願う沢本、だが球団は矢神に戦力外を通告する。 そんなある日、矢神は自宅の地下で手書きのノートを見つける。そこには自分の投球技術に関する詳細な記録と、奇妙な告白が書かれていた。矢神が昔投げて、人を殺した「消えるボール」は封印する、と――。 矢神の豪速球は復活するのか。そして、殺人の告白に隠された驚くべき秘密とは。
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3.9隠しても隠せない。服がすべてを自白してしまう。真犯人も、知りたくなかった過去も。 こんな解決見たことない! 迷宮入り事件を次々に看破する仕立屋探偵が挑む、6つの事件。 捨て子の着衣のリメイク痕、女子高生の制服の不自然なシワ、饒舌に語り出すヴィンテージ生地ーーこの男には、人に見えない真相が見える。 大好評『ヴィンテージガール』に続く、仕立屋探偵・桐ヶ谷京介の事件簿! 桐ヶ谷京介 名だたるハイブランドと職人、町工場とのマッチングを行う服飾ブローカー。服飾と美術解剖学の達人。共感度が高すぎて涙もろい。 水森小春 ヴィンテージショップ店長にして人気ゲーム実況配信者。骨董の知識で桐ヶ谷に協力する。外見と裏腹に毒舌かつド直球。 南雲隆史 桐ヶ谷の能力を借りて迷宮入り事件の再捜査を行う、杉並警察署のベテラン警部。 八木橋充 杉並警察署で未解決事件捜査に当たる巡査部長。ゲーム実況者小春の大ファン。
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3.9きらきらだったり、くすんでいたり。ときめきからもやもやからSFまで、まるで青春を万華鏡でのぞくような色とりどりの短編集。 【収録作】全6話 「ブラックコーヒーを好きになるまで」 人が好きなものは、嫌っておくのが楽なんだ。本とコーヒー、そして素直になれなかった僕の話。 「上映が始まる」 憧れだったはずの天文学。なのに怠けてばかりの僕。でもきっかけはやっぱり、星空の下から。 「主人公ではない」 世界には物語があふれている。今生きている物語の主人公が自分ではなかったとしたら……。 「ボーイ・ミーツ・ガール・アゲイン」 お人好しの僕が思いがけぬ一目惚れ。憧れのあの子へと続く道は、「僕らしさ」を探す旅路だった。 「燃」 何事にも夢中になれない僕は、喩えるなら「不燃物」。自分の心は、何に、どうやって動くのだろう。 「言わなかったこと」 僕が小説を書かなくなったのは、あなたの作品に打ちのめされたから。なのに、いきなりやめるなんて。
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3.9★★★★★講談社文庫、2021年最初の勝負作★★★★★ 突然、事故死した両親に代わって、神楽坂の割烹「つきみ茶屋」を継ごうと決意する剣士。 幼馴染の翔太とワインバーへ改装しようと夢見るが、ある晩、翔太が代々伝わる“禁断の盃”で酒を飲んでしまう。 すると、豹変。 「おいおい、鮪の脂身なんざぁ、生で食ったら死ぬぜ!」 食べかけの大トロを窓から投げ捨て、見たこともない料理を作り出す。 これはまさか…江戸時代の料理!? なんと、翔太に江戸時代の料理人・玄の魂が憑いてしまったらしい! 果たして翔太は元に戻れるのか?そして「つきみ茶屋」の行方は――。 面白さ、天下一品!笑って泣ける絶品グルメ小説第1弾! ※シリーズ第2巻は2021年5月発売予定
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3.9コロナが蔓延し、テレワークが当たり前になった世の中。 高い家賃を払って都会に住み続けるよりも、自分の好きな釣りのできる田舎に引っ込もう。 そんな目論見は最初こそうまくいったけれど、徐々に目につくのは点在する空き家ばかり。 ウイルスも地方の問題もこの機に一気に解決だ! <内容紹介> 新型コロナウイルスが蔓延したことで始まったテレワーク。趣味の釣りを楽しめる三陸へ引っ越した主人公の晋作は当初こそ仕事と趣味を満喫していた。ここは食べ物もおいしく楽園だ――。しかし、徐々に自分の住む地域で起きている空き家問題など、楽園だと思われた三陸にも問題が山積みだと気づく。 そのとき、あるマッチングをすればウイルスも地方に横たわる問題も、全部一挙に解決できると気づくのだが。
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3.9国家試験に合格し、視能訓練士の資格を手にしたにもかかわらず、野宮恭一の就職先は決まらなかった。 後がない状態で面接を受けたのは、北見眼科医院という街の小さな眼科医院。 人の良い院長に拾われた恭一は、凄腕の視能訓練士・広瀬真織、マッチョな男性看護師・剛田剣、カメラが趣味の女性看護師・丘本真衣らと、視機能を守るために働きはじめる。 精緻な機能を持つ「目」を巡る、心温まる連作短編集。 『線は、僕を描く』で第59回メフィスト賞を受賞しデビュー。 同作でブランチBOOK大賞2019受賞、2020年本屋大賞第3位に選出された作者のデビュー後第1作。
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3.9「国」や「言語」の境界が危うくなった現代を照射する、新たな代表作! 留学中に故郷の島国が消滅してしまった女性Hirukoは、ヨーロッパ大陸で生き抜くため、独自の言語〈パンスカ〉をつくり出した。Hirukoはテレビ番組に出演したことがきっかけで、言語学を研究する青年クヌートと出会う。彼女はクヌートと共に、この世界のどこかにいるはずの、自分と同じ母語を話す者を捜す旅に出る――。 誰もが移民になりえる時代に、言語を手がかりに人と出会い、言葉のきらめきを発見していく彼女たちの越境譚。 「国はもういい。個人が大事。そこをいともたやすく、悲壮感など皆無のままに書かれたのがこの小説とも言える」 ――池澤夏樹氏(文庫解説より)
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3.9終活なんて一切しない。それより今を楽しまなきゃ。 78歳の忍ハナは、60代まではまったく身の回りをかまわなかった。だがある日、実年齢より上に見られて目が覚める。「人は中身よりまず外見を磨かねば」と。仲のいい夫と経営してきた酒屋は息子夫婦に譲っているが、問題は息子の嫁である。自分に手をかけず、貧乏くさくて人前に出せたものではない。それだけが不満の幸せな老後だ。ところが夫が倒れたことから、思いがけない裏を知ることになる――。 「定年」小説『終わった人』に続いて30万部超の大ベストセラーとなった人生100年時代の痛快「終活」小説! <読者からの声> 2年前に手術を受け、以後は家の中での生活です。何事にも意欲が失せ『すぐ死ぬんだから』状態でしたが、この本に出会って100歳までの人生を考えています。(70代・男性) 『終わった人』も面白かったですが、こちらも一気に読んでしまいました。毒舌が心地よかったです。(50代・女性) 1ページ目から痛快で息も継げませんでした。(70代・女性) もうすぐ定年ですが、新しい人生への希望と勇気をいただきました。(60代・男性) つい最近80代になりもう物欲はなしにしようと思っていましたが、本書でますます元気になり明日もショッピングに行こうと考えています。(80代・女性) ものの見方に光がさしたように感じます。くすんでいる私のはげみになりました。(50代・女性) 重ねた歳は戻せない。でも見た目は変えられる。今日から自分磨きをしよう。(60代・女性) こんなに楽しい本は久し振りです。(70代・女性) 身につまされるが文句なく面白い!(70代・男性)
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3.9人生に必要なのは、 とびっきりの料理とビール、 それから、ひとつまみの謎。 三軒茶屋の路地裏にたたずむ、ビアバー「香菜里屋」。 この店には今夜も、大切な思いを胸に秘めた人々が訪れる――。 優しく、ほろ苦い。 短編の名手が紡ぐ、連作ミステリー。 不朽の名シリーズ第1弾! 第52回日本推理作家協会賞 短編および連作短編集部門受賞作 解説 瀧井朝世 春先のまだ寒い夜。ひとり息を引き取った、俳人・片岡草魚。 俳句仲間でフリーライターの飯島七緒は、孤独な老人の秘密を解き明かすべく、 彼の故郷を訪れ――(表題作)。 バー「香菜里屋」のマスター工藤が、客が持ち込む謎を解く連作短編ミステリー。
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3.9深夜、吉祥寺で発生した住宅火災。死者3名、重傷者1名。死者のうち1名は片手錠をかけられた女性だった。唯一の生存者でその家に住む17歳の少年・仁科徹は当初完全黙秘。 現場の様子から警察は、男4人による女子高生集団監禁事件と判断し、捜査を開始する。 ほどなく死者3名の身元は判明し、2週間にわたって被害女性に加えられた凄惨な虐待も明らかになるが、瀕死の重傷者は身元不明のまま。 警視庁捜査一課管理官の箱﨑ひかりは、突然供述をはじめた仁科がかけがえのない何かを守るために虚偽を述べていると感じ、被疑者、被害者それぞれの背景を調べ始める。 元警察官僚・古野まほろが描く、胸を穿つ警察ミステリ。
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3.9ギャル男が、途上国に小学校と病院を建設! 女好きでチャラい医大生が、渋谷のクラブでイベントを開催、そのお金で、カンボジアに小学校、病院を建設した。今どきボランティアのモデルを提示。こんな僕が、カンボジアに小学校を建てちゃいました! 第4回出版甲子園グランプリ作品。チャラくてもチャリティ! ――合コンとナンパに明け暮れていた医大生の著者が、ひょんなきっかけから、カンボジアに小学校を建設することを決意。狂ったようにチャリティイベントを開催し、わずか8ヵ月で完成へ。しかし、次の無医村に病院を建てるプロジェクトでは、140万円の借金を背負うはめに。彼の想いは実現するのか?
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3.9LA(ロサンゼルス)に渡った映画研究者が、「食」を通して考えたアメリカ。 料理本批評エッセイ『食べたくなる本』で話題を呼んだ著者による、 ユニークな食生活エッセイ&体験的都市論。 「スロー対ファスト」とか「オーセンティック対リミックス」というような、 私自身これまで少なからず囚われてきた対立構図がある。 LAの食には、それを軽々と超える自由闊達な生命力があるようにも思えた。 「多様性」とは何か、それをいま、どう擁護しうるか。 こんにち最も切迫したこの問いに対する貴重なヒントを、 私はここでいくつも得ることになる。(本書「まえがき」より) 【目次】 なぜアメリカへ? LAフリーウェイとIN-N-OUTバーガー 季節のない寿司 ゲリラ・タコス カナダの自然食 ヴェニスのエキゾティシズム ジョナサン・ゴールド USC 「映画と牛の関係について」 LAの友人 記憶の襞 多様性と画一性
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3.9平凡な家庭を持つ刑務官の平穏な日常と、死を目前にした死刑囚の非日常を対比させ、死刑執行日に到るまでの担当刑務官と死刑囚の心の動きを、緊迫感のある会話と硬質な文体で簡潔に綴る、芥川賞受賞作「夏の流れ」。稲妻に染まるイヌワシを幻想的に描いた「稲妻の鳥」。ほかに、「その日は船で」「雁風呂」「血と水の匂い」「夜は真夜中」「チャボと湖」など、初期の代表作7篇を収録。 ◎「丸山健二の文学性は、ジェームズ・ジョイスに通じる。本作品集に収録されている初期短編を改めて読みながら、私はそう思った。(中略)すぐれた芸術家は生涯を通して変貌を続けるが、若き日の作品群は作品を受容する側にとっての定点を提供する。ピカソのキュビズムは、初期の見事な絵画によって担保される。このような文脈において、本文庫に収められた初期の短編の数々は、弱冠23歳で芥川賞を受賞し、長年文壇と一線を画して孤高の道を歩んできた丸山健二の文学の全体像を理解する上で、重要な意味を持つのではないか。」<茂木健一郎「解説」より>
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3.9僕の前に路(ルート)はある! 越境者・古川日出男、初の短編集。いっぱいの現実、いっぱいのレプリカ ――知的早熟児たちが集った夏期講習キャンプに現れた「狙撃手」。僕たちは次なるスナイプの現場を押さえるべく監視を始めた……という「メロウ」など、現実とレプリカのあわいに立ち上がる圧倒的なストーリー世界が心を捉えて離さない。あらゆるジャンルを超えて疾走する作家がつづった唯一の「ストレートな」短篇集。 ◎「これは、僕としては初めてのストレートな短編集だ。ある意味で、僕はデビュー以来、ずっと同じ小説ばかりを書いている。それが誠実なことかどうかは、判断するのは僕ではないけれど。この本はもちろん、読者に読まれるために書いた。だから、あなたたちに捧げる。」<古川日出夫>
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3.9ピントが外れている文章こそ正解! 問題を読まないでも答はわかる!? 国語が苦手な受験生に家庭教師が伝授する解答術は意表を突く秘技。国語教育と受験技術に対する鋭い諷刺を優しい心で包み、知的な爆笑を引き起こすアイデアにあふれたとてつもない小説集。吉川英治文学新人賞受賞作。 【パスティーシュ小説の嚆矢!丸谷才一氏激賞!講談社文庫創刊50周年新装版】 清水義範の作品もまた、からかひ、批評し、祝祭する。入試問題出題者に対する慢罵と嘲笑は痛烈を極めて恐しいほどだ。いい加減きはまる入試問題に翻弄され、責めさいなまれてゐる少年少女に対する憐みを感じ取って、胸を打たれた。殊に結末がよく出来てゐる。人々が清水のパロディをあんなに喜んで読むのは、一つには、この暖かな心が嬉しいからであらう。――丸谷才一(中略・解説より)
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3.9幻想の世界と現実の世界を自由に行き来できる、世界でも希有な作家だった。 ――南山 宏(作家・元SFマガジン編集長) この人が歩んできた道の果てに、今の日本SFの輝きがある。 ――池澤春菜(声優・SF愛好家) 日本SF第一世代として活躍した眉村卓が晩年の病床で書き継いでいた遺作。SF黎明期に起こったこと、そして未来はどうなるのか―― 今から60年以上前、大学を卒業して会社員となった浦上映生は文芸の道を志し、SF同人誌「原始惑星」や創刊されたばかりの「月刊SF」に作品を投稿し始めた。サラリーマン生活を続け、大阪と東京を行き来しての執筆生活はどのように続いていったのか。 晩年の彼が闘病しつつ創作に向き合う日常や、病床で見る幻想や作中作を縦横無尽に交えながら、最期に至った“この世界の真実”とは。 これぞ最後の「眉村ワールド」!
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3.9昭和29年春から夏にかけて続く怪事件。 「先祖代代、片倉の女は殺される定めだとか。しかも斬り殺されるんだという話でした」 昭和29年3月、駒沢野球場周辺で発生した連続通り魔・「昭和の辻斬り事件」。七人目の被害者・片倉ハル子は自らの死を予見するような発言をしていた。ハル子の友人・呉美由紀から相談を受けた「稀譚月報」記者・中禅寺敦子は、怪奇と見える事件に不審を覚え解明に乗り出す。(「鬼」) 複雑に蛇行する夷隅川水系に、次々と奇妙な水死体が浮かんだ。3体目発見の報せを受けた科学雑誌「稀譚月報」の記者・中禅寺敦子は、薔薇十字探偵社の益田が調査中の模造宝石事件との関連を探るべく現地に向かった。第一発見者の女学生・呉美由紀、妖怪研究家・多々良勝五郎らと共に怪事件の謎に迫るが―。山奥を流れる、美しく澄んだ川で巻き起こった惨劇と悲劇の真相とは。(「河童」) 是枝美智栄は高尾山中で消息を絶った。約二箇月後、群馬県迦葉山で女性の遺体が発見される。遺体は何故か美智栄の衣服をまとっていた。この謎に旧弊な家に苦しめられてきた天津敏子の悲恋が重なり合い―。『稀譚月報』記者・中禅寺敦子が、篠村美弥子、呉美由紀とともに女性たちの失踪と死の連鎖に挑む。天狗、自らの傲慢を省みぬ者よ。憤怒と哀切が交錯するミステリ。(「天狗」) 解説 綿矢りさ
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3.9同じ痛みを抱いて、俺たちは、生きている。 自ら命を絶った少女・ルビィと出会った、中年作家のダザイさん。 「ねえ、ダザイさん、一緒に行こうよ」 ルビィが誘ったのは、見知らぬ誰かの命を救うための旅だった――。 作家の仕事に疲れて自殺を図ったダザイさんは、一人の少女・ルビィと出会った。三年前に命を絶った彼女は、「七人の命を救わないと天国に行けないの」。ダザイさんは、その義務(ノルマ)を果たす旅に付き合わされ、出会った人たちの心の中に自分と同じ痛みを次々に見つけて……。命の哀しさと尊さに涙する感動長編。 ひとの心の痛みをまっすぐに見つめ、 生きることへの尽きせぬ希望を描く傑作長編!
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3.9めくるめくプレカリアートの世界へようこそ! 活動家・雨宮処凛が、17人の「プレカリアート」な人々を徹底取材。彼らに希望は?? 社会は変わるか? 生きること、働くことの根源を問う、渾身のルポルタージュ! ――俺たちの魂の叫びを聞いてくれ! これは、明日の見えない「プレカリアート」たちの自由と生存のための闘争史だ。月収10万円のフリーター、ロスジェネ世代のニート、「派遣切り」におびえる非正規雇用者、「債務奴隷」さながらの新聞奨学生、高学歴ワーキングプア、「ネットカフェ難民」の日雇い派遣……「雇用崩壊社会」の現実に迫る懇親のルポルタージュ!!
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3.9命はわずか三十日。ここはオオスズメバチの帝国だ。晩夏、隆盛を極めた帝国に生まれた戦士、マリア。幼い妹たちと「偉大なる母」のため、恋もせず、子も産まず、命を燃やして戦い続ける。ある日出逢ったオスバチから告げられた自らの宿命。永遠に続くと思われた帝国に影が射し始める。著者の新たな代表作。 私たちはただ務めを果たすだけ。ある日、突然やってくる終わりの日まで。 ワーカー(ハタラキバチ)は、現代で働く女性のように。女王バチは、仕事と子育てに追われる母のように。この物語は、「たかがハチ」と切り捨てられない何かを持っている。「世界が広がるはずですよ」(養老孟司―解説より―)
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3.9『私が大好きな小説家を殺すまで』『夏の終わりに君が死ねば完璧だったから』の著者が問う、祈りと執着のミステリー ☆☆☆ 俺の言う通りにしていればよかったのに ――なぜ消えた ☆☆☆ 一世を風靡したカリスマ霊能力者・子規冴昼が失踪して三年。 ともに霊能力詐欺を働いた要に突然連絡が入る。 冴昼はなぜか超能力者しかいない街にいて、殺人の罪を着せられているというのだ。 容疑は““非能力者にしか動機がない””殺人。 「頑張って無実を証明しないと、大事な俺が死んじゃうよ」彼はそう笑った。 冴昼の麗しい笑顔に苛立ちを覚えつつ、要は調査に乗り出すが――。
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3.9<2020年1月アニメ放送開始!> <本格ミステリ大賞受賞作シリーズ!> <シリーズ累計300万部突破!> 【放送情報】 テレビ朝日 1月11日より毎週土曜25:30~ MBS 1月11日より毎週土曜26:38~ BS日テレ 1月14日より毎週火曜24:00~ dアニメストア、GYAO!ほかにて配信! 【CAST】 岩永琴子:鬼頭明里 桜川九郎:宮野真守 弓原紗季:福圓美里 七瀬かりん:上坂すみれ 寺田刑事:浜田賢二 桜川六花:佐古真弓 【STAFF】 原作:城平 京(講談社タイガ刊) 漫画:片瀬茶柴(講談社『少年マガジンR』連載) 監督:後藤圭二 シリーズ構成:高木 登 キャラクターデザイン・総作画監督:本多孝敏 アニメーション制作:ブレインズ・ベース 制作:NAS 【MUSIC】 オープニング:「モノノケ・イン・ザ・フィクション」嘘とカメレオン エンディング:「LAST DANCE」宮野真守 私たちは概ね嘘で出来ているのですけれど、理(ことわり)だけは通しているのです。お読みになればお解になれます。 ――京極夏彦、歓喜! 全てが嘘なのに面白い。怪異【不合理】を虚構【不真実】でねじ伏せる、定石破りの屁理屈推理バトル! 井上真偽、驚嘆――! 妖怪から相談を受ける『知恵の神』岩永琴子を呼び出したのは、何百年と生きた水神の大蛇。その悩みは、自身が棲まう沼に他殺死体を捨てた犯人の動機だった。――「ヌシの大蛇は聞いていた」 山奥で化け狸が作るうどんを食したため、意図せずアリバイが成立してしまった殺人犯に、嘘の真実を創れ。――「幻の自販機」 真実よりも美しい、虚ろな推理を弄ぶ、虚構の推理ここに帰還! 【虚構推理シリーズ】 『虚構推理』 『虚構推理短編集 岩永琴子の出現』 『虚構推理 スリーピング・マーダー』
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3.9オチがすごい・・・! いくつもの書店で週間ランキング1位に輝いている話題作★ 異様な世界観。 複数の伏線。 先の読めない展開。 想像を超えた結末と、それに続く恐怖。 もしこれらが好物でしたら、これはあなたのための物語です。 待ち受ける「意外な真相」に、心の準備をお願いします。 各話読み味は異なりますが、決して最後まで気を抜かずに――。 では始めましょう。朝井版「世にも奇妙な物語」。 ――――――――――――――――――――――――― 【ミステリ書評家・村上貴史氏】 世界の異様さ、息苦しさで読む者の心をとらえ、先の読めない展開でページをめくらせ、 その展開について終盤で「なるほど」と納得させる。 実に鮮やかで巧妙な読者コントロールだ。そしてそれだけでは終わらない。 最後にもうひと味。いやはや、恐れ入った。やるせない衝撃に圧倒される。 ――――――――――――――――――――――――― 読売新聞、ダ・ヴィンチ3月号に書評が掲載されました!
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3.9匿名の依頼を受け、ある男の尾行を始めたSYアート&リサーチの小川と真鍋。男は毎日何時間も映画館を見張っていた。単調な仕事かと思われた頃、ニュースを騒がせている連続爆発事件にアルバイトの永田が遭遇。そして殺人事件が――。依頼人は誰か、目的は。連続爆弾魔との関係は。緊張感に痺れるXシリーズ第五弾!【解説入り】 ※本作品は 2017年9月14日まで販売しておりました講談社ノベルス電子版『サイタ×サイタ』の文庫電子版となります。 本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。
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3.9あたりまえのことを、ラブソングの歌詞のような文体で美しい写真とともに綴る「あたりまえポエム」。『めざましテレビ』他、各種メディアで話題沸騰のこの人気企画をついに書籍化! 書籍版では書き下ろしポエムを多数収録し、一編の小説としても楽しめる仕掛けになっています。 ページをめくるたびに、1ページずつ進んでいく。このドキドキ感を、あたりまえポエムで味わってみませんか?※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
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