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LA(ロサンゼルス)に渡った映画研究者が、「食」を通して考えたアメリカ。
料理本批評エッセイ『食べたくなる本』で話題を呼んだ著者による、
ユニークな食生活エッセイ&体験的都市論。
「スロー対ファスト」とか「オーセンティック対リミックス」というような、
私自身これまで少なからず囚われてきた対立構図がある。
LAの食には、それを軽々と超える自由闊達な生命力があるようにも思えた。
「多様性」とは何か、それをいま、どう擁護しうるか。
こんにち最も切迫したこの問いに対する貴重なヒントを、
私はここでいくつも得ることになる。(本書「まえがき」より)
【目次】
なぜアメリカへ?
LAフリーウェイとIN-N-OUTバーガー
季節のない寿司
ゲリラ・タコス
カナダの自然食
ヴェニスのエキゾティシズム
ジョナサン・ゴールド
USC
「映画と牛の関係について」
LAの友人
記憶の襞
多様性と画一性
Posted by ブクログ 2022年12月02日
フード系のエッセーって初めて読んだけどこんなにおもしろいのか…!
自分自身ここ数年でかなり食への好奇心と興味が出てきたので、好き嫌いがないことを武器に色々なものを食べたり、サーチしたり、食べ物のことを話題にあげたり、作ったり、ってしてるけど、記憶の襞、レイヤーで味覚と体験と興味が形作られるのはほん...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月04日
講談社
三浦哲哉 「LAフードダイアリー」
1年間のロサンゼル(LA)生活を通して、食文化からアメリカの多様性を紐解いた良書。異なる社会環境の併存が多様性をもたらすことを伝えている。読みやすく面白い。
LAを アメリカにやってきた植民者たちが 解放を求めて 西へ進み、最後に辿り着く「終着駅」と...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年09月07日
自分が留学していた時に感じた、異国の文化や料理に戸惑いつつ自分の一部となっていく感覚を思い出した。話に出てくる料理に関しては、アメリカに長期滞在経験のある人は思わずわかると笑ってしまう部分もあり面白かった。
食は生活する上で切り離せない部分だからこそ、その土地の在り方を強く感じるもの。海外で日本食に...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月17日
LAの食に季節は不在だが多様な食の可能性がある。ジョナサン・ゴールドのレビューも、ゲリラ・タコスも、極まったバーベキューの体験も、ケチャップへの気付きも、すべて面白く読んだ。いちばん膝を打ったのは、「記憶の襞」のところ。
ー私たちは、何かを味わうとき、別のカテゴリーにおけるその味の記憶を重ね、そこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月03日
映画批評家、かつ食と料理本批評も行うというマルチな方が、LAのフード文化を考察し、まとめ上げた一冊。数ヶ月前、私は初めての渡米を果たしているはずだった(が、そこでコロナである)ので、タイトルと、表紙のポップさに惹かれて軽い気持ちで手に取ってみた。しかし前半、軽いテンポで進んだフード紹介から、後半はか...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月08日
映画研究者の著者が1年間家族とロサンゼルスで過ごした食にまつわる滞在記。
「食」からアメリカの多様性、成り立ち、ハリウッド映画との関係などにも考察は及び私の知らないアメリカの一面を考えさせられる本でした。
料理評論家とか高級美食の世界ってなんかすごい。
ハンバーガーから多種多様なエスニック料理ま...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月06日
大学のサバティカル期間に家族でLA暮らしをすることにした著者が、"旬のない土地"LA独自の食文化を発見するまでの1年間の記録。
日本とのギャップに戸惑いながら「ハッピーターンの粉のような」味付けのフライドチキンや、旬の概念が存在しない寿司などと向き合っていく前半は面白い。Tr...続きを読む
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