作品一覧

  • 自炊者になるための26週
    4.2
    1巻1,960円 (税込)
    さっと買って、さっと作って、この上なく幸福になれる。 「トーストを焼くだけ」からはじまる、日々の小さな創造行為。 おいしさと創造力をめぐる、全くあたらしい理論&実践の書! “面倒”をこえて「料理したくなる」には、どうしたらいいでしょう。 “ほぼ毎日キッチンに立つ”映画研究者が、その手立てを具体的に語ります。 ・大方針は、「風味の魅力」にみちびかれること。 「風味」=味+におい。自由に軽やかに、においを食べて世界と触れ合う。 そのよろこびで料理したくなる。人間のにおい解像度は犬並み? 最新の科学研究だけでなく、哲学、文学、映像論の重要テクストを手がかりに、知られざる風味の秘密に迫ります。 ・目標は、素材から出発して、ささっとおいしいひと皿が作れるようになること。 1週に1章、その週の課題をクリアしていけば、26週=半年で、だれでも、すすんで自炊をする人=自炊者になれる、がコンセプト。 蒸す、煮る、焼く、揚げる「だけ」のシンプル料理から、「混ぜる」「組み合わせる」、さらに魚をおろして様々に活用するまでステップアップしていきます。 日本酒とワインの新しいあり方、買い物や献立てに悩まないコツ、家事分担も考えます。 ・感覚を底上げする、「名曲」のようなレシピを40以上収録しています。 「ヤンソンの誘惑」「鶏肉とパプリカ」「山形のだし」「麦いかのフリット」等々、素朴だけど、素材と出会いなおすような感動のあるものばかり。古今東西の料理書を読みこんだ著者ならではのベストチョイスです。 より先へ進みたくなった人のための懇切丁寧なブックガイドつき!
  • 映画とは何か ──フランス映画思想史
    -
    映画は人間の認識に何をもたらしたのか。映画とともに誕生した思考とは何であるのか。こうした問題を、ほかのどの国にもまして考察しつづけ、思想的系譜として育んできたのがフランスにほかならない。本書では、ジャン・パンルヴェからジル・ドゥルーズまでを貫くその歴史を、“自動性”の概念を軸に再構成し、映画の力による世界への信と希望の可能性を考える。
  • LAフード・ダイアリー
    3.9
    1巻1,540円 (税込)
    LA(ロサンゼルス)に渡った映画研究者が、「食」を通して考えたアメリカ。 料理本批評エッセイ『食べたくなる本』で話題を呼んだ著者による、 ユニークな食生活エッセイ&体験的都市論。 「スロー対ファスト」とか「オーセンティック対リミックス」というような、 私自身これまで少なからず囚われてきた対立構図がある。 LAの食には、それを軽々と超える自由闊達な生命力があるようにも思えた。 「多様性」とは何か、それをいま、どう擁護しうるか。 こんにち最も切迫したこの問いに対する貴重なヒントを、 私はここでいくつも得ることになる。(本書「まえがき」より) 【目次】 なぜアメリカへ? LAフリーウェイとIN-N-OUTバーガー 季節のない寿司 ゲリラ・タコス カナダの自然食 ヴェニスのエキゾティシズム ジョナサン・ゴールド USC 「映画と牛の関係について」 LAの友人 記憶の襞 多様性と画一性
  • 食べたくなる本
    4.3
    1巻2,970円 (税込)
    美味い料理、美味い酒には目がない気鋭の映画批評家が、料理本や料理エッセイを批評的に読む。食の素材、味、調理法、さらには食文化のあり方をめぐる、驚きと発見に満ちた考察。丸元淑生、有元葉子、辰巳芳子、高山なおみ、細川亜衣、ケンタロウ、小泉武夫、冷水希三子、奥田政行、勝見洋一……。その根底に流れるのは、「料理を作る・食べる・もてなす」ことに人生を捧げてきた人びとへのオマージュだ。「料理本批評」という、かつてないユニークな試みであり、もちろん本書も「食べたくなる本」である。

ユーザーレビュー

  • 自炊者になるための26週

    Posted by ブクログ

    自炊の良さを布教するためのオリジナルな内容。
    自炊による季節、食材の使い方、自分好みの発見という感動>自炊に関わる面倒さを実現するためにメニューやTipsを載せている。
    スープの塩分濃度は0.6%から増やしていく。
    調味だし:だし:醤油:みりん 20:1:1 から10:1:1に増やしていく。
    魚は全部こぶ締めなどの保存法でゆっくり食べることができる。柳葉包丁はあった方が良い。
    しめ鯖:策を手に入れ、塩を両面に真っ白になるくらいかけ20分億。流水で洗い流し米酢をかける。キッチンペーパーでくるんで40分-2時間冷蔵庫。

    0
    2025年07月06日
  • 自炊者になるための26週

    Posted by ブクログ

    自炊は面倒臭い。サイゼリアのミラノ風ドリアも信じられないくらい安くて美味しいし、回転寿司に行けば洗い物なんて気にせず美味しいお寿司もポテトも食べれる。自炊をすれば洗い物も発生するし、割高になることもあるし、おいしくできる保証もない。それでも、自炊をすると言うことは、毎日を少しだけ味わい深くする手段であり、自炊では得られない、食材本来の自然な香りと、その変化を楽しむことであると筆者はいう。いつも同じ味が食べられる、その安心感を指す意味でのおいしさを「C嗜好」つまり、コンフォタブルなおいしさである一方、調理方法や食材の質によって、可変性のある個々の味わい深さを楽しむのが「F嗜好」、フレーバー嗜好と

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    2025年04月06日
  • 自炊者になるための26週

    Posted by ブクログ

    個人的に最高すぎる本。
    写真がない料理本とも言えるが、文章だけで食欲をそそる!いくつかレシピを作ってみたし、肉も焼いてみたが美味しかった。肉に関しては、家で初めて納得が行く仕上がりになった。ここからは好みを極めていく世界なんだろうと思うとワクワクする。
    作るだけでなく、旬の食材を選ぶ、調理器具を愛着持って揃える、より使いやすい台所を目指すなど、考え方によってはめんどくさく感じるだろう工程が愛しくて、光り輝く。また少し、自炊が好きになった。

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    2024年08月13日
  • 自炊者になるための26週

    Posted by ブクログ

    映画批評者が風味について語った本ということで、五感を研ぎ澄まされるような感じで読み進めることができた一冊。

    なるほどと思ったのは、F感覚とC感覚という風味の前提となる認識の話が興味深かった。美味しい、という一言に差が大きい理由も理解できる。

    書名から高尚な内容かもしれないと感じたが、無理せず、一方こだわりも大事にしつつ、ちょっとしたこだわりを自炊に見出していくという印象を受けた。

    共働きや在宅勤務で、家族のために食事を作るようになった男性には特にオススメ。価値観がグッと広がると思う。

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    2024年07月24日
  • 自炊者になるための26週

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    こういう本が大体10年に一回出る。かなり今様で、とてもよい。中庸の感覚とか、最後の家事負担の話とかこの十年ならでは。この手の本は文才が要るんだなあ。丸元も魚勝も文章がよかった。この人の文章は今風だが古風で品がある。

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    2024年07月20日

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