お菓子の船

お菓子の船

1,826円 (税込)

9pt

たった一つのどら焼きが、海を越え、時代も越える。
少女の切実な願いが胸を打つ感動巨編!

製菓学校を卒業した樋口和子(わこ)は、浅草にある奥山堂の門を叩く。
祖父が亡くなる前に作ってくれた特別などら焼きを再現すべく、和菓子職人への第一歩を踏み出すために。

だが、待っていたのは男ばかりの職人世界の逆風、なかなか工房に立たせてもらえない年功序列の社会。
荒波の中でもひたむきに努力を続ける和子は、やがて一人前の職人になっていく。
一方、調べていくうちに、祖父が第二次世界大戦中に出兵していたころ、ある船に乗っていたことを知る。
「お菓子の船」と呼ばれていたその船にこそ、どら焼きの秘密があるかもしれない。
当時の乗員に会って話を聞いていくうちに、和子は祖父の知らなかった一面を見つけていく。

ふんわりと溶ける皮、口の中でほどける餡子と、ひとつまみの“秘密”。
誰にでも、一生ものの忘れられない味がある。

「お菓子には不思議な力があるんだよ」

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    320ページ
  • 電子版発売日
    2023年02月21日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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お菓子の船 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    タイトル、表紙の絵に惹かれて読んでみたので、まさか戦争が絡んでくる話だとは思ってなかった。
    海軍の話や、所々に入り込むノンフィクション部分がとても勉強になりました。
    原宿にある、東郷神社へぜひお参りに行ってみたいです!

    0
    2025年10月08日

    Posted by ブクログ

    NHKの「グレーテルのかまど」での特集回を見て給糧艦・間宮を知った。
    この番組内でも間宮は海軍のアイドルという紹介をされていてアイドルという一見戦時中にはそぐわないような言い回しがとても印象に残っていた。
    厳しい訓練や戦いのなかでひとときでも癒しの存在があったことが救いだなと思った。
    だたお菓子の物

    0
    2025年08月04日

    Posted by ブクログ

    タイトルと表紙で「読んでみよう」と手に取りました。
    初めて読む作家さんだったので、面白いかとっても不安でしたが、読み始めるとどんどん次が気になって読み進めてしまいました。
    「祖父のどら焼きを作りたい」という一心から精一杯修行し、祖父の経歴を辿ったりと場面や時間、時代が移り変わっています。
    本当に実在

    0
    2023年08月09日

    Posted by ブクログ

    祖父徳造のどら焼きを求めて精進するワコ。給糧艦間宮で戦地の兵士のために作られた間宮羊羹、その先の戦後復興で作られたどら焼き、間宮の思い出や徳造や曽祖父も思い出を共有する人々に支えられて、ついに辿り着く風景の見えるどら焼き。間違いなく絶品の物語でした。

    0
    2023年08月03日

    Posted by ブクログ

    残念だけど、僕には見えない。
    でも、大好きな菓子はある。

    この本を読んで、子供の頃に食べた時の気持ちとか、家族との団欒をおもいだしました。

    0
    2023年04月07日

    Posted by ブクログ

    面白かったです。大変なこともたくさん起こるのに、さらっと過ぎていく。主人公のワコが強いから。力強く、最後まで引き込まれた。

    0
    2023年03月20日

    Posted by ブクログ

    菓子職人は、戦争中も餡子を炊くしかない。それを取り上げられたら、死ねというようなものだ。
    主人公やその祖父、その周辺の人々が、自分の生業にしっかりしがみついて追究していく姿。私自身は器用で比較的なんでも出来てきたので、真摯に仕事を選んでこなかった。面白い仕事、やりがいのある仕事、社会的影響のある仕事

    0
    2025年03月19日

    Posted by ブクログ

    一気に読み終えた。丁寧に作られた和菓子を食べたくなった。
    小6の娘に勧められて読んだ。娘にとっては戦争の描写が驚き(ショック)だったとのこと。小説を通して戦時を知るきっかけになった様子。

    0
    2025年01月17日

    Posted by ブクログ

    おじぃちゃんのどらやきを目指して和菓子職人として一途に菓子と向き合う姿に感銘を受けた。
    女性の和菓子職人がめずらしい頃に頭角を表して…という成長物かと読み進めていくと第二次世界大戦の海軍の話へ。
    間宮が攻撃されて惨状が描かれているところは、お菓子の船というタイトルとかけ離れてない?と思ったけど、実際

    0
    2023年08月24日

    Posted by ブクログ

    お菓子の船どら焼きの秘密甘いものが大好きな私はとても楽しく読めました。和菓子の職人になるのを反対していた母が祖父の気持ちを知る優しい人だったのは叔母と母が店番するというありがとうがいきかうお店もうそんなお店にぜひ行ってみたくなりました。

    0
    2023年05月04日

お菓子の船 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    320ページ
  • 電子版発売日
    2023年02月21日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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