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俺は「消えるボール」で人を殺した。
記憶障害により全てを忘れてしまった天才投手・矢神大は、ある日、昔の自分が書いたノートを発見する。そこには失われた豪速球の投げ方と、奇妙な殺人の告白が書かれていた――。
あのストレートを、もう一度投げるんだ。失くしてしまった自分を取り戻すために。
東京ティーレックスの絶対エース・矢神大、失踪――。日本中が大騒ぎになる中、ブルペンキャッチャーの沢本拓は、わずかな手がかりを頼りにハワイへ飛び、ホームレスになっていた矢神を発見する。矢神は記憶障害に陥り、ボールの投げ方を忘れてしまっていた。何とか再起させたいと願う沢本、だが球団は矢神に戦力外を通告する。
そんなある日、矢神は自宅の地下で手書きのノートを見つける。そこには自分の投球技術に関する詳細な記録と、奇妙な告白が書かれていた。矢神が昔投げて、人を殺した「消えるボール」は封印する、と――。
矢神の豪速球は復活するのか。そして、殺人の告白に隠された驚くべき秘密とは。
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Posted by ブクログ
記憶を失くしたプロ野球選手の矢神大。
リハビリ先のLAから失踪し、ハワイでホームレスになっているところを球団のブルペンキャッシャー・沢本に発見される。
記憶を失くし、投球方法も忘れてしまった矢神を球界に復帰させるべく、沢本は奔走する。
しかし、矢神には高校時代に消えるボールで人を殺した容疑がかけられていた・・・
球団の支配下にある投手が失踪し、記憶を失う・・・何とも奇想天外な設定だが、これが面白かった!
投球術の描写も細やかで、映像が頭の中に浮かぶよう。
高校3年で甲子園で活躍し、一躍時の人となり、プロになっても160キロを超えるピッチャーとして、勝率も8割を超えるなんて、実際にこんな選手がいたら、どんななんだろう?
打者の手元でホップするストレートの描写は、金農旋風を巻き起こした時の吉田投手のギアが上がった時のストレートを思い出す。
本当に投球の描写だけでもワクワクが止まらないのに、球団の見栄から矢神をプロ野球界から追放した球団に反旗を翻したオールスター1位の選出も胸が熱くなった。
それだけでも十分なのに、きちんと過去の殺人事件の真相も描いているし、救いのあるラストで十分読みごたえのある作品だった。
Posted by ブクログ
天才投手矢神が記憶を失った状態でハワイで発見される。ブルペン捕手である沢本はかつての豪球を取り戻すべく、奮戦する中、矢神は自宅の地下室から自身による手書きのノートを見つける。そこには記憶を失った自分への投球の詳細な記録と昔「人を殺した消えるボール」のメモが・・
記憶を失った男がだんだんとその剛腕を取り戻し、(完全に読売ジャイアンツを思わしき)所属していた球団に復讐?する様はオーソドックスではあるけどなかなかに熱いお話ではある。今作はそこに「殺人の告白」というミステリエッセンスを加えたひねりが面白いですね。面白い・・けど、最後ちょっと・・どうにかならなかったものか。本人が望んだこととはいえなあ。一番の極悪人は死者で裁くこともできないし・・・ちょっとだけもやもや。
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