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伊勢屋の婿養子がまた死んだ! 婿をとったお嬢さんは滅法器量よし、お店は番頭任せで昼間から二人きり。新婚は、夜することを昼間する、なんざ、それは短命だ……。ところがご隠居さん、次々に死んだお婿さんの死に方を聞くと、何やら考え始めて――。(「短命の理由」)古典落語の裏側に隠れていた奇妙なミステリー、ご隠居さんの謎解きが始まる!
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Posted by ブクログ
古典落語の世界を舞台に展開される、4席からなる連作ミステリー。 隠された謎に迫る長屋の馴染みの面々が愉快。話の最初にそのお話のもとになっている落語を簡単に説明してくれているので、落語に詳しくなくても楽しめるから有り難い。 また、吉原と関係が度々でるけどその説明もきちんとしてくれて話の理解度があがる。...続きを読むけど辛い。セリフの掛け合いもテンポが良く、おもてなしなどの時事要素も上手く織り交ぜているので落語に普段馴染みのない人でも楽しめると思う。そして1番かっこいいの伊達綱宗公だった。
落語を舞台にしたミステリとかは結構読んだことありますが、どれも「寄席」を題材にして噺家さんが謎を解いたりとかだったんですがこれはすべてが噺の中で完結しているのがすごい。有名な噺の中で謎を見つけて、おなじみのはっつぁん熊さんがどたばたしながらもその真相をご隠居が解き明かし、落語としてもきちんと成立して...続きを読むいる。すごいですよこれは。もっと評価されてもいい一冊。 子供のころから落語の本を読むのが好きで、ミステリも大好きなんですがそんな自分にはこの上ない最上の本です。かなり限定された褒め方ですけども。 これ続編とかでないのかなあ・・・本当に心の底から切望します。
河合莞爾『粗忽長屋の殺人』光文社文庫。 古典落語と安楽椅子探偵の活躍するミステリーとが見事に融合した笑いあり、涙ありの非常に面白い連作短編集。落語の如く『口上』から始まり、『短命の理由』『寝床の秘密』『粗忽長屋の殺人』『高尾太夫は三度死ぬ』と、古典落語をベースにしたミステリー短編四編が描かれる。 ...続きを読む いずれの短編も元になった古典落語の粗筋紹介があり、その後で本編が始まるという懇切丁寧な構成になっている。そして、探偵役を務めるのは大家でもあるご隠居さんの幸兵衛で、その手下となるのが熊五郎と八五郎というのがパターンのようだ。 河合莞爾というと『デッドマン』から始まる一風変わった警察小説シリーズが有名であるが、こういった巧みな作品も描くのだと大いに感心した。
落語ネタを使った推理小説4編 探偵役が優秀すぎて終盤の謎解きに なるほどとそういうことかと 落語好きならもっと楽しめそうです
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粗忽長屋の殺人(ひとごろし)
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