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Posted by ブクログ
好きという気持ちで空を割ってしまう少女、選択を迫られた時に踏切の警告音のなり出す少女、背中に羽根の生えた少年、足下15センチ浮いている少年、月に帰りたい少女と森になりたい少女。
少し不思議な現象が起こりつつ、そこに描かれているのは恋心。そして彼女ら彼らにはどうしようもない家庭の事情。
このふたつは中学生にとって心の多くを占めるものでしょう。そこに焦点を当て真っ直ぐ描きながら、不思議な現象を用いることで「物語」として受け取りやすくしている。そんな印象がありました。
登場人物らが背負うものは様々なものです。そこには自分の中にあるものと、自分の外にあるものがあります。
恋がわからないと思う心があれば、自意識の高さ故に空回りする恋もあり、相手のいる人を好きになってしまうどうしようもない恋もあれば、自分と似た相手と同化したいと願う恋もある。
両親の離婚、離れて暮らしていた父親とのぎこちない生活、働かず部屋でアニメを見続けるお隣の30過ぎの女性、家族と隔絶する姉、潔癖性の父親から受ける虐待。自分のことだけでも持て余すのに、外からも様々な要因に迫られる。
中学生の心は定まらず、感情は身体に納まり切れない。そんな彼女ら彼らを少し不思議な現象を交えて描く連作短編集でした。
Posted by ブクログ
空から落ちてくる恋のカケラを集める「青空フレーク」
翼を持った少年と砂時計の「飛べない翼」
少し浮いた先輩を好きになる「水に棲む」
森になりたい少女と月に帰りたい少女の「つきのこども」
東京都世田谷が舞台の少し不思議な物語。
不思議な設定なのに、
不思議とすんなり受け入れられたり。
物語の終わり方も、
ぽーんと投げ出されたような心もとないようなものも。
でも答えを探すのは自分。
「水に棲む」の
晴実は先輩に会いに行くため雨の中走る。
やっと先輩に会えたのに、
ドロだらけで泣きそうになる。
という場面があるんですが、
なんだか必死なキモチと雨がキラキラしてて
キュンとして
とっても素敵なシーンだと思いました。
キモチが100パーセントなら、
誰も何も抱えることなく生きていけるのに。
相手と向き合って自分を知る。
そんな当たり前のコトに苦しくて泣きそうになりました。
「絶対に逢わなくちゃ。
逢いたいよ。
逢いたくて逢いたくて、
今すぐ逢いたくてたまらない。」
「あのときは隣には大好きなセンパイがいたけれど、
今は強烈なひとりぼっちを抱えて寒々と浮かんでいる。」
「わたしを愛してください。
わたしを包んでください。
ひとりぼっちが、怖くないように。」
あとがきに
「それはごくごくシンプルな生き物の欲求」とあるように、
シンプルなのに複雑で泣きたくなっちゃう。
愛で包んで、包まれたい。
泣きたくなるっ。笑
Posted by ブクログ
*あおぞらフレーク
*飛べない翼
*水に棲む
*つきのこども
人とは違った特徴をもつ人たちの、ちょっぴり不思議な物語。
翼を隠しもつ少年
15センチ宙に浮いてる少年
月にかえりたい少女と木になりたい少女
などなど
少しずつ苦い話。
あおぞらフレークが、絶対どこかで読んだことある気がするんだけど、どこでだろう?昔みた雑誌か何かの中に入っていた気がするんだけど、、
他の話も含め、とても読みやすい本だなと思った。
『わからない人には、その事実だけを受け入れてほしい』そこが、印象に残った。
ブラネタリウムはどちらかというと、あまりメインではなさそう。
読んでるときの私の状況も関係してるかもだけど、設定とは裏腹に、幻想的な世界につかることはあまり出来なかった。
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