【感想・ネタバレ】プラネタリウムのレビュー

あらすじ

恋をしたことがないのに恋多き女と誤解されている中学生の美野里。付き合ったつもりのない相手から新学期早々に別れ話を切り出されてしまう。その時、美野里のもとに青いカケラが落ちてくる。それは後輩の恋心が結晶してできたフレークだった(「あおぞらフレーク」)。東京の"世界谷"を舞台に描かれた4つの不思議な物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

【あらすじ】
恋をしたことがないのに恋多き女と誤解されている中学生の美野里。付き合ったつもりのない相手から新学期早々に別れ話を切り出されてしまう。その時、美野里のもとに青いカケラが落ちてくる。それは後輩の恋心が結晶してできたフレークだった(「あおぞらフレーク」)。東京の“世界谷”を舞台に描かれた4つの不思議な物語。

【感想】

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2017年08月27日

Posted by ブクログ

久しぶりに梨屋さん、
不思議だけれど、どことなく、掴めそうな青空フレークであったり、
翼であったり
梨屋さん世界に浸れて良かったです。

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2013年02月25日

Posted by ブクログ

いい感じに切なくて電波!
「水に棲む」はとことん甘酸っぱくて切ない。中学生の恋らしくないけどいい!すごく好き!
「つきのこども」は百合でしたグフフ。現代の話なのに退廃的で幻想的でこの本の中では1番奇妙な話だと思った。少女二人っていうのがやっぱりなんとも素敵なんだよ。

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2011年03月13日

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難しい。オススメされた本だが、理解が難しい。年齢的なもの…?文章はめちゃくちゃテンポが良く読みやすい…ただ何回も読まないと分からない部分あり。不思議な文章に迷い込んでしまう。

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2025年06月23日

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好きという気持ちで空を割ってしまう少女、選択を迫られた時に踏切の警告音のなり出す少女、背中に羽根の生えた少年、足下15センチ浮いている少年、月に帰りたい少女と森になりたい少女。
少し不思議な現象が起こりつつ、そこに描かれているのは恋心。そして彼女ら彼らにはどうしようもない家庭の事情。
このふたつは中学生にとって心の多くを占めるものでしょう。そこに焦点を当て真っ直ぐ描きながら、不思議な現象を用いることで「物語」として受け取りやすくしている。そんな印象がありました。

登場人物らが背負うものは様々なものです。そこには自分の中にあるものと、自分の外にあるものがあります。
恋がわからないと思う心があれば、自意識の高さ故に空回りする恋もあり、相手のいる人を好きになってしまうどうしようもない恋もあれば、自分と似た相手と同化したいと願う恋もある。
両親の離婚、離れて暮らしていた父親とのぎこちない生活、働かず部屋でアニメを見続けるお隣の30過ぎの女性、家族と隔絶する姉、潔癖性の父親から受ける虐待。自分のことだけでも持て余すのに、外からも様々な要因に迫られる。
中学生の心は定まらず、感情は身体に納まり切れない。そんな彼女ら彼らを少し不思議な現象を交えて描く連作短編集でした。

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2019年06月02日

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空から落ちてくる恋のカケラを集める「青空フレーク」
翼を持った少年と砂時計の「飛べない翼」
少し浮いた先輩を好きになる「水に棲む」
森になりたい少女と月に帰りたい少女の「つきのこども」



東京都世田谷が舞台の少し不思議な物語。


不思議な設定なのに、
不思議とすんなり受け入れられたり。

物語の終わり方も、
ぽーんと投げ出されたような心もとないようなものも。
でも答えを探すのは自分。


「水に棲む」の
晴実は先輩に会いに行くため雨の中走る。
やっと先輩に会えたのに、
ドロだらけで泣きそうになる。

という場面があるんですが、
なんだか必死なキモチと雨がキラキラしてて
キュンとして
とっても素敵なシーンだと思いました。


キモチが100パーセントなら、
誰も何も抱えることなく生きていけるのに。


相手と向き合って自分を知る。

そんな当たり前のコトに苦しくて泣きそうになりました。


「絶対に逢わなくちゃ。
 逢いたいよ。
 逢いたくて逢いたくて、
 今すぐ逢いたくてたまらない。」

「あのときは隣には大好きなセンパイがいたけれど、
 今は強烈なひとりぼっちを抱えて寒々と浮かんでいる。」

「わたしを愛してください。
 わたしを包んでください。
 ひとりぼっちが、怖くないように。」


あとがきに
「それはごくごくシンプルな生き物の欲求」とあるように、
シンプルなのに複雑で泣きたくなっちゃう。


愛で包んで、包まれたい。
泣きたくなるっ。笑

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2012年08月17日

Posted by ブクログ

リアルとファンタジーが混ざった世界観が絶妙。
リアル世界のことだと思っていたら非現実な現象がおき、登場人物はそれをままあることのように思っているので、どうして? なんて思っても説明されることはなし。

それでいて登場人物たちの感性は本当に中学三年生なので、時たまジャンルを忘れ、非現実にえ? ああ、そうか。と動揺します。

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2011年12月14日

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不思議な少年少女とプラネタリウムのおはなし。
読んでいる間とっても不思議な空間にいるような気持ちになりました。

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2011年06月09日

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思いの外によかった。
タイトルでジャケ買い的なところがあったが、
読後感が穏やかで、いい空気を吸ったような気持ち。
決してきれいな世界が描かれているわけではないのに不思議。

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2011年03月26日

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これは思春期の童話なのかもしれない。小学生には刺激が強すぎる、大人は忘れてしまっている、そんな境目の人たちに贈られる少し不思議な物語。

短編4作の主人公達は皆中学3年生。全ての物語にはマクガフィン的にプラネタリウムが登場する。‬中高生の頃の自分の不安定さは、後になって振り返るほどに胸を締め付ける。恋、自尊心、将来、家族、そういった物に対する複雑な心理を、厨二的ともいえるマジックリアリズムにして表現しているのが面白い。

プラネタリウムの「作られた星空」に自らを重ね合わせ、彼/彼女らの向かう先に思いを馳せる。‬

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2020年10月26日

Posted by ブクログ

*あおぞらフレーク
*飛べない翼
*水に棲む
*つきのこども

人とは違った特徴をもつ人たちの、ちょっぴり不思議な物語。

翼を隠しもつ少年
15センチ宙に浮いてる少年
月にかえりたい少女と木になりたい少女
などなど

少しずつ苦い話。

あおぞらフレークが、絶対どこかで読んだことある気がするんだけど、どこでだろう?昔みた雑誌か何かの中に入っていた気がするんだけど、、
他の話も含め、とても読みやすい本だなと思った。

『わからない人には、その事実だけを受け入れてほしい』そこが、印象に残った。

ブラネタリウムはどちらかというと、あまりメインではなさそう。
読んでるときの私の状況も関係してるかもだけど、設定とは裏腹に、幻想的な世界につかることはあまり出来なかった。

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2013年03月24日

Posted by ブクログ

『プラネタリウムのあとで』の前作。不思議な身体癖(?)を持つ少年少女の
短編が4話。『あおぞらフレーク』での、空の割れるときの描写「薄氷で作った
風船を割ってしまったような音がした。」の描写が好き。

MVP:なし

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2011年01月15日

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4つの短編集。「あおぞらフレーク」、「飛べない翼」、「水に棲む」、「つきのこども」。どれも不思議な現象・体質を中心にプラネタリウムをからめて書かれている。
2010/5/8

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2010年05月08日

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