伴走者

伴走者

748円 (税込)

3pt

「お前は伴走者だ。俺の目だ」

伴走者とは、視覚障害者と共に走るランナーである。「速いが勝てない」と言われ続けた淡島は、サッカーのスター選手として活躍しながら事故で視力を失った内田の伴走者として、パラリンピック出場を賭け国際大会で金メダルを狙う。アルペンスキーのガイドレーサーを描く「冬・スキー編」も収録。解説・川越宗一。

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伴走者 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年10月18日

    ずっと気になってたけどなんとなく読んでなかった
    もっと早く読めばよかった
    競技のこと、視覚障害のことがとても真摯に丁寧に描かれている
    かといって説明過多になるわけでもなく、物語としてのバランスもよくて没入して楽しめた

    Twitter見てると忘れるけど、こういう誠実な文章を紡ぐ人だった

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    Posted by ブクログ 2020年11月17日

    元々あまりスポーツ興味が無いので、パラリンピックに興味が無いと言っても許されるとは思っています。だってオリンピックにだって興味無いのですから・・・。
    しかし、この間読んだ車椅子テニスのプレイヤーと、車椅子制作者の物語「パラスター」はとんでもない名作で、今年のベスト10の中に絶対入る作品でした。
    にわ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年10月28日

    スポーツ小説としては珍しい、障害者スポーツの「伴走者」を題材にした小説。
    マラソンとスキー編の二部構成だが、勝ちに拘るマラソンランナーの内田と、聖蹟より楽しさを優先するアルペンスキーヤーの晴が大局的に書かれている。
    身近に視覚障害者がいないこともあり、スポーツ小説としても障害者を題材にした小説として...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年04月21日

    視覚障害者の選手の「目」となって、サポートする伴走者。
    マラソンランナーとアルペンスキーの2つの作品を収録しています。
    マラソン編では、サッカー選手として活躍していた内田が事故により、視力を失ってしまいます。その後、マラソン選手として活躍しようと奔走していきます。
    冒頭から伴走者と共にある国際大会に...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月12日

    視覚障害者がマラソンをするのは知っていましたが、視覚障害者スキーがあるのは初めて知りました。

    目が不自由ななかで斜面を滑り降りていくなんて、運動神経と勇気に欠ける私からすると、ただただ驚くばかりです。

    「見えない人はみんなできるのか?」
    「うーん、どうなのかな。見える人だってみんなが何でもできる...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月04日

    自国で開催されたパラリンピック以来、関心を持つようになった。伴走者も、アスリート。なるほど、この視点は無かった。お決まりのあらすじかと思っていたが、作品の持つスピード感が良かった。

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    Posted by ブクログ 2020年11月17日

    パラスポーツで視覚障害者をガイドする伴走者の話し。
    視覚に頼らない世界でスピードを作ることがどれほどの恐怖なのか。その恐怖心をねじ伏せて上を目指そうとする内田のエネルギーに、ただただ圧倒される。
    私自身競技アシスタントをしていたことがあるので、選手が思い通りに動いてくれないことへの苛立ちも、自分の都...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年09月07日

    「けれども強いから最強なんじゃない。たくさんの弱さを知っているから世界最強なんだ」(315ページ)

    「『弱さのない人は強くなれない』
     そうだ。弱さが俺たちを強くする。弱さを知る者だけが、その弱さを克服できる。たった一つの感覚の代わりに、多くの感覚に頼る力が晴の強さだ。頼れること。それが本当の強さ...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年08月05日

    視覚障害者のパラスポーツを描く。

    夏編:ブラインドマラソンと冬編:ブラインドスキーの2編からなる。

    夏編のランナー・内田は事故による中途失明者。
    冬編のスキーヤー・晴は先天性の視覚障害。

    二人とも全盲光覚なしという、視覚障害としては最重度だが、作中、特に視覚支援学校(盲学校)が描かれる冬編では...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年07月23日

    「プレゼントねえ」真由子はテーブルの上で両手を組み、顎を乗せた。そのままじっと涼介を見つめる。「その子が欲しいものを知りたい?」
    「ああ」
    「涼介が選んだものでいいのよ」そう言ってふっと笑った。
    「え?」
    「本当に欲しいものなんて、自分でもわからないんだから」
    「なんだよその答えは」俺に選べるのなら...続きを読む

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