わたしが消える
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わたしが消える

968円 (税込)
677円 (税込) 12月11日まで

3pt

第66回江戸川乱歩賞受賞作!
綾辻行人氏(選考委員)、推薦。
「序盤の地味な謎が、物語の進行とともに厚み・深みを増しながら読み手を引き込んでいく」

元刑事の藤巻は、交通事故に遭い、自分に軽度認知障碍の症状が出ていたことを知り、愕然とする。離婚した妻はすでに亡くなっており、大学生の娘にも迷惑はかけられない。
途方に暮れていると、当の娘が藤巻を訪ね、相談を持ちかけてくる。介護実習で通っている施設に、身元不明の老人がいる、というのだ。その老人は、施設の門の前で放置されていたことから、「門前さん」と呼ばれており、認知症の疑いがあり意思の疎通ができなくなっていた。
これは、自分に課せられた最後の使命なのではないか。そう考えた藤巻は娘の依頼を引き受け、老人の正体を突き止めるためにたった一人で調査に乗り出す。
刻一刻と現れる認知障碍の症状と闘いながら調査を続ける藤巻は、「門前さん」の過去に隠された恐るべき真実に近づいていくーー。

残された時間で、自分に何ができるのか。
「松本清張賞」と「江戸川乱歩賞」を受賞した著者が描く、人間の哀切極まる社会派ミステリー!

文庫化にあたり、受賞作の前日譚にあたる短編「春の旅」も収録。

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わたしが消える のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    とても読みやすくて面白かった!
    最後は感動(涙)3人で一緒にたくさん話をすればノートもいらないね。
    最後に残る記憶…自分なら何だろう。素敵なものであってほしい。

    ちょうどお盆中に作中でもお盆のところを読んで、しかも偶然にも作中の曜日が今年と同じだった。
    さらに、名前を少しだけ変えているけど場所的に

    0
    2024年08月20日

    Posted by ブクログ

    静かなミステリと思ってたら、読み進むにつれ広まり絡まる展開に引き込まれてしまった。
    "クルーカット"の通称とか、渋いんだけど、ちょっとくすぐる感じもすごく好き。

    最後に残される記憶、私は何だろうな。
    それを不安だと考えてしまう"門前さん"の生きてきた日々を思

    0
    2023年03月18日

    Posted by ブクログ

    本編のラストはややできすぎな感じがするが、身元不明者の謎解きや、自身の境遇と重ね合わせる描写は面白かった。
    スピンオフ的な「春の旅」は、短いがとても良かった。

    0
    2025年08月29日

    Posted by ブクログ

     読みたいと思いながらも、ずっと積んでた一冊です。はじまりは一見すると地味なんだけれど、段々と大きくなる感じかな…でも最後は、いい感じにまとめてくれる作品でした。

     元刑事の藤巻はある日軽度認知障害の診断を受け、娘には迷惑をかけたくないと強く思う。ある日、娘が訪ねてきて、実習先の施設で認知症を患う

    0
    2025年03月21日

    Posted by ブクログ

    面白かった。さすがは乱歩賞受賞作。

    と、同時に既視感。私の好きな佐々木譲氏や伊岡瞬氏を彷彿とさせるか。まぁ題材もよく練られているとはいえどっかで読んだなとモヤってしまった。

    けなしてないんです。他の作品も読んでみたいな、好きな作家が増えて良かったと思っているし。

    おじさんが義憤する話っていいよ

    0
    2024年09月06日

    Posted by ブクログ

    元刑事の藤巻は、介護施設に保護された認知症患者の身元調査依頼を引き受け、老人男性の生きた証を探し始めると、次々と見つかる不穏な物証。この老人は一体何者なのか。自分の過去の事件も絡んで危険な目にも遭遇するが、最後はスッキリと解決。
    読みやすい文章に、この身元探しがどう展開していくのか適度な不穏感、一気

    0
    2024年06月01日

    Posted by ブクログ

    マンションの管理人で、元刑事の主人公の藤巻は認知障碍の宣告を受ける。先の不安を思いながら、大学生の娘の研修先である介護施設で保護されている認知症患者の身元調査の依頼を引き受けることに。妨害や脅迫と事件が動いて行く。その裏に隠された真実とは…。

    江戸川乱歩賞受賞作ということで手に取った作品。
    まずは

    0
    2023年06月11日

    Posted by ブクログ

    主人公が軽度認知障がいと診断されたところから開始するが、もっと重度の認知症患者が登場し正体を探る。もう認知症関係なく、身元調査がどんどん壮大にハードボイルド感も溢れる展開に。ジャケ買いしたことを忘れて2冊買ってしまった。

    0
    2023年06月06日

    Posted by ブクログ

    第66回江戸川乱歩賞受賞作

    元刑事の藤巻は、事故でケガをした際軽度の認知障碍を宣言される。
    離婚した妻はすでに亡くなり、大学の娘はいるが迷惑はかけられないと思っていた。
    娘の実習先の施設に身元がわからない認知症の人がいるので調べて欲しいと頼まれ、事件に巻き込まれる。

    緩やかに始まるが次第に引きつ

    0
    2023年05月26日

    Posted by ブクログ

    面白かった!これぞ江戸川乱歩賞って感じの作品。
    前日譚に当たる短編も良かったです。 
    ここ数年の乱歩賞受賞作の中では一番好き。

    0
    2023年03月11日

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