薔薇のなかの蛇

薔薇のなかの蛇

858円 (税込)

4pt

可憐な「百合」から、妖美な「薔薇」へ。
変貌する少女。呪われた館の謎。
「理瀬」シリーズ最新長編!

英国へ留学中のリセ・ミズノは、友人のアリスから「ブラックローズハウス」と呼ばれる薔薇をかたどった館のパーティに招かれる。
そこには国家の経済や政治に大きな影響力を持つ貴族・レミントン一家が住んでいた。
美貌の長兄・アーサーや、闊達な次兄・デイヴらアリスの家族と交流を深めるリセ。
折しもその近くでは、首と胴体が切断された遺体が見つかり「祭壇殺人事件」と名付けられた謎めいた事件が起きていた。
このパーティで屋敷の主、オズワルドが一族に伝わる秘宝を披露するのでは、とまことしやかに招待客が囁く中、悲劇が訪れる。
屋敷の敷地内で、真っ二つに切られた人間の死体が見つかったのだ。さながら、あの凄惨な事件をなぞらえたかのごとく。

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薔薇のなかの蛇 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月08日

    桔梗の花言葉は「変わらぬ愛」「清楚」「誠実」「気品」とのこと。
    となると、裏桔梗とはこれの逆に位置するのか?
    美しい薔薇にも棘はある。何ものにも「裏」はある。人の示す数々の想いもそれは同じことか。表から透かして裏をみることは難しい。
    やはり自分も裏側に回ってみねばならないかな。

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    Posted by ブクログ 2024年02月12日

    序盤は前作と比べるとダラダラとしている印象を受け、「微妙だなぁ」と思っていたら。終盤で二転三転して面白かった。
    いつも「館」をテーマにしている理瀬シリーズ。
    作品ごとに規模が大きくなっていて面白い。
    次作が楽しみ。

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月05日

     『…おまえたち呪われた一族は、おのれの血ぬられた歴史から報復を受ける時が来たのだ。おまえたちの黒い薔薇の館は、万聖節の朝、西の館の亡霊と共に暗い池に沈むだろう。聖なる魚』

    あなたは、こんなことが書かれた手紙を受け取ったとしたらどうするでしょうか?

    いやいや、呑気に”どうするでしょうか?”なん...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月05日

    大好きな理瀬シリーズの最新作。
    大人になった理瀬とヨハンが見れて満足。
    曰く付きの洋館やウィットに富んだ会話等、恩田陸らしさ溢れる作品。

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    Posted by ブクログ 2023年11月29日

    ハードカバーの方も持っていますが、理瀬シリーズは文庫本で揃えていたので文庫本の方も購入しました!恩田陸先生の理瀬シリーズはとても読みやすくて大好きなシリーズなので、文庫本は持ち歩くのにとても最適です!出来ればずっと続いて欲しいです。

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    Posted by ブクログ 2023年10月13日

    理瀬シリーズがまた読めて嬉しい。
    サナギから蝶に変化するような理瀬の変貌ぶりがたまらなく魅力的です。

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    Posted by ブクログ 2024年02月23日

    英国ソールズベリーにある貴族の館"ブラックローズハウス"をめぐるミステリー。
    当主の誕生日に合わせ、親戚やその知り合いの人たちがブラックローズハウスに集められる。近隣で切断遺体が見つかったばかりだが、いわくつきの館の庭で新たな切断遺体が見つかる。
    アーサーやリセの観察力にも驚いた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月22日

     「三月は深き紅の淵を」から始まる、水野理瀬が登場するゴシックホミステリー。

     ある英国貴族の屋敷に招待客が集められた。
     表向きは主人の誕生日に伝説の聖杯を披露するとのことだが、裏では主人に対する脅迫が届いていた。
     その屋敷には英国留学中の水野理瀬も招かれていた。
     彼女に対して、この家の息子...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月03日

    久しぶりの理瀬シリーズ。と言っても語り手は基本別で、理瀬もヨハンもそんなに出てこない。この話だけ読んだら普通に脇役レベル。でもやっぱりゴシックで耽美な雰囲気がとっても良いな。私にとってこのシリーズは、田舎のおばあちゃんちの2階みたいな、石油ストーブみたいな、そんな懐かしさを感じる作品たち。

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    Posted by ブクログ 2024年02月01日

    理瀬シリーズ。リセ、アーサーを中心に豹変する少女の正体を暴いていく。レミントン家はアーサー、デイヴ、そしてリセの友人アリスが三兄弟の家。

    薔薇は昔から品種改良されている。ブルーローズやブラックローズは珍しいが、今回はブラックローズハウスの命名の所以が気になるところだ。そしてその名のついた館が舞台。...続きを読む

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