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Posted by ブクログ
まさにドミノ! 小説の構造美を楽しむ一冊!
いつも本を読みながらメモをとるんだけど、この小説の後半は全くとれなかった!
目まぐるしく変わるシーンと、前半で広げきった風呂敷が後半ものの見事に畳まれていく物語を、その興奮を止めぬまま読みたい!と思ったから。アクション映画のようなリズムで切り替わる場面のスピード感を落とさないまま、最後まで走りきれた。最高。
物語の舞台は、東京駅周辺。
ノルマに追われる生命保険会社の営業マン、ミュージカルのオーディションに挑む子役と嫌なライバルの母親、元カノの恐怖から逃げ回る遊び人とそのいとこ、
映画館でアンフェアな推理ゲームに挑むミステリ研究部、海外から来日中の映画監督とそのペット、句会のために筑波からやってきたおじいちゃん俳人と、そのメンバーの警視庁OBなど、総勢27人と1匹がメインキャラクター。
もうこの時点でカオスでお腹いっぱいなんだけど、このそれぞれをキャラ立てして個性強く描いてくれてるから、全然、登場人物がわからなくならない。
さすがすぎる。恩田陸さんの手腕が恐ろしい。
誰かのふとした振る舞いが、見知らぬ誰かのピンチを救ったり、絶体絶命の爆弾騒動を引き起こしたりする。
複雑に絡み合った糸が、たった一つの結び目を引っ張った瞬間にスルスルと解けていく快感。映画だと受け身すぎるから、やっぱり小説という媒体でしか味わえないと思う。
そしてドミノが雪崩のように倒れていく様は、想像の何倍もハチャメチャだった。荒くれ者が作ったピタゴラスイッチみたい。
読後は自分の日常すらも「今、僕がここで靴紐を結んだことで、バタフライエフェクト的に世界のどこかで誰かの運命のドミノが倒れたのでは?」と、思えてくる。
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