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あの夏、白い百日紅の記憶。死の使いは、静かに街を滅ぼした。旧家で起きた、大量毒殺事件。未解決となったあの事件、真相はいったいどこにあったのだろうか。数々の証言で浮かび上がる、犯人の像は--。
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Posted by ブクログ
恩田陸版の「藪の中」とでも言うべきか。日本推理作家協会賞受賞作である。北陸のK市で名家の青澤家で催された米寿を祝う席で、十七人が毒殺された。その場にいた人間で生き残ったのは、盲目の少女一人だけ。その後、ある青年が自殺し、その遺書から彼が犯人とされ、一応の解決をみた。 そして年月を経てさまざまな...続きを読む視点から語られる大量殺人事件。見落とされた「真実」を語る関係者たち。事件の「真相」は、そして「真犯人」は。 恩田陸さんは、「ストーリーテラー」だ。これだけの数の視点人物を書き分けているだけでもスゴイ。筆力がないとできない。しかも読者に対して、読み進めると「真相らしき」ものに近づいていると思わせているのだから。ラストを消化不良とか尻すぼみと捉える読者もいるようだが、これは暗示というか故意による錯覚なのだと思う。 真相は「不明」なままなのである。
是非もう一度読みたい。 ただ、わかってて読まなくても分かりやすい(あるいは何度読んでも分からない)綺麗な作品でした。
今、自分が物語のどの辺にいるのか分からないままふわふわと読み進めるのが心地よかった 恩田陸の書く女性はミステリアスで美しくてひどく憧れる Kに行こうと思う
こんなにおもしろい小説、どうして今まで知らなかったんだろう? 余計な説明が一切排除されていて、読み進めるうちに、いろんな事実がわかっていく。でも、読めば読むほど、謎も深まっていく。真相に辿り着きたくて、どんどん先を読む。読まされる。 一つ真相らしきものが明らかになる度に、何度もゾワっとしながら一気に...続きを読む読んだ〜。大満足。 あとがき(?)の、「真実が一つしかない、なんてことは絶対にないですよ。」という著者の言葉に、激しく頷いた。
殺人事件の話だけど、ミステリやサスペンスではない…なんかフワフワしてて、目眩く世界というか、白昼夢のような。 真実は分からない。結局分からなかった、私には。
黒幕は誰なのか?実際は何が起こったのか?これを断定することは出来ない。多分わざと、材料が足りない状態にしている。 緋紗子という盲人の少女。彼女の存在感も手伝って、『群盲、象を評す』という言葉が思い出される。盲人が象の身体の一部を触った感触から象を語ろうとするが、いずれも見当違いな感想になるという...続きを読む皮肉の言葉だ。 本作では頻りに、真実を語ることの難しさについて述べられている。それは、我々は等しく「象」という全体像を見ることは出来ないからだ。同じこと体験したとしても、そこから得られるのはそれぞれの視点から見た断片でしかない。その事を忘れて真実を知った気になって、象を語らそうとする愚かさが表現されている本だと思った。 実際、何度か読み返して自分なりに解釈を試みたが、肝心のところは分からないままだった。以下に、自分なりに解釈した断片を散らしておく。 ・第三章だけ、名前が違う。青澤医院は相沢、緋紗子は久代など。名前の違いはこの章だけ。『忘れられた祝祭』の抜粋であることが濃厚。 ・第七章。ここも『忘れられた祝祭』の抜粋ではないかと推測。文房具屋は実際にはM書店。『忘れられた祝祭』では古書店があるべき所が違う店になっていると記述がある。若旦那についてわざわざ、書が趣味の文房具屋〜と書かれている。若旦那だけ、取材をされていないし、誰とも繋がりがなく浮いていて気になる。断定できる根拠は見つからず、推測の域は出ない。というか、もはや想像でしかない。 ・白い繭。これは兄と猫であると読むのが自然。 だとすると、ユウジンが毒を運ぶ前に毒は既に盛られていたことになる。だとするとどうなるのか?母が毒を盛っていた?断定できる根拠は見つからない。 ・事件当日、キミさんが取った電話。かけてきたのは教会の子供たち。緋紗子かユウジンがかけさせた。第十三章で、老人の家に行って花火で遊んでくるように言ったこと、電話をかけさせたことを仄めかしている。『幾つかの断片』で花火に行かせた描写がある。電話の件は、キミさんが事件から数年経ってから思い出したことで、それまでは誰も知らなかったこと。海外に行っていた緋紗子が電話のことを知るには、電話をかけた本人であるか、証言の通りに子どもに電話をかけさせたのでなければならない。現場にいた緋紗子は電話をかけられない。よって電話をかけさせたという証言も事実。目的は不明だが、電話の事を思い出した時にキミさんが目をキラキラさせていたというのが気になる。キミさんはあの電話によって、自分の想像していた真相を否定された。そのことが彼女にとって救いだった。それが分かっていたから、緋紗子はわざわざ電話をかけさせて、キミさんを罪悪感から救おうとしたのではないか。 ・キミさんの罪悪感について。キミさんは、緋紗子とユウジンの会合を知っていた。そして、自分の渡した、お菓子を包んだ紙に住所が書いてあり、それがメモとして使われたと考えた。自分のせいで、事件が起こった。その罪悪感に苦しんでいたキミさんは、電話のことを思い出す。やはり、外部の人間が手引きしたのではないか、あのメモは関係なかったのではないか。そう考えて、キミさんは目をキラキラさせた。裏付ける記述は見つからず、やはり推測の域を出ない。 ・満喜子は『忘れられた祝祭』を書いた時点では「青い部屋」のことだけを聞いていた。後から白い百日紅の話もしていたことを知る。そしてようやく青い部屋とは祈りの部屋であったことに辿り着く。キミさんは、後になって満喜子が知ったことを、事件の起こる前から知っていた。二十年の付き合いになるというキミさんが、母の強迫性と青い部屋での祈りの強要に気づいていても不思議はない。知っていて、放置していた。その事も、キミさんの罪悪感には含まれていたのではないか。 ・第十四章が終わり、その後に満喜子は死んだのかなとまず思った。しかし、そうすると第一章と時系列的に矛盾する。第一章では既に、青い部屋と白い百日紅の話を聞いている。婦人警官からその話を聞いたのは第十四章の時点。第一章での出来事は、第十四章より後でなければならない。第十四章の後死んだとなると、婦人警官と話し、兄の友人に会いに行き、四時半の時点で公園のベンチで死ぬことになるがあまりに無理がある。第一章では途中で雨も振っているが死亡が確認された時の記述ではずっと晴れていた。それに第十四章での行動、思考がこの後に人と会う約束をしている人のものとは思えない。また、ファイルからの抜粋では、ベンチに座って子連れの女性と話をしていることを目撃したとあるが、第十四章での描写的には駅の片隅で立ち話をしていたとある。「他人の時間を無駄にしない人だ」という記述からも、移動して公園のベンチまで行って話し込んだとは考えにくい。「ふくよかな女性」と婦人警官の特徴は一致するが、ファイルの記録と第十四章での出来事は微妙に辻褄が合わない。第十四章は満喜子が死ぬ直前の出来事ではない。 ・ユージニアとは、ユウジンとユートピアから取った名前。二人だけの世界。緋紗子のいう「二人」とは、あくまで「あたしが一緒にいたいと思う人」のことであり、ユウジンと呼ばれた青年のことは指していない。特定の人物のことを指す言葉ではない。満喜子はユージニアの詩のことを恋文とは読めないかと言っているが、緋紗子にとって『忘れられた祝祭』こそが満喜子からの恋文だったのではないか。『忘れられた祝祭』を呼んで、緋紗子は満喜子のなかに「ユージニア」をみたのではないか。海外に行ったことで緋紗子の時効は伸びている。時効が続いてる限り、私たちの時間は続いてると満喜子は言った。緋紗子は望んでそうしたのではないか。夢の通い路のように、二人は向かい合わせになって共に歩いている。その世界こそがユージニアなのではないか。
冒頭の詩、事件に関わった人たちから語られる証言から真相を追うミステリー。時系列が複雑、証言者も切り替わっていくので頭の中の整理が大変でした〜。犯人は未だに分かりません!^_^
子ども時代に起きた名家の大量毒殺事件。大人になり、それぞれの立場から当時の様子を語っていく。話し方や状況から誰が話しているのか、考えるのはおもしろい。でも、ラストの殺人の理由はさっぱり理解できない。読書に委ねるにしても乱暴な気がする。途中までおもしろかっただけに残念。
12/4面白かった。けど、犯人がよくわからなくて考察読んでも??ってとこが多かった。プロット立てずに書いてるらしく、ならここまで書けるのすごすぎると思った。
恩田陸さんのミステリー長編。 とある町の資産家の家で起きた大規模な毒殺事件を中心に関与した人たちのインタビューと合間に入る関係者達の視点から見る犯人と思われる人物達の描写から構成されている。 読み進めていると、事件の真相に向かっているのかどうか分からず、一種の違和感が終始つきまとう。白か黒かと明確...続きを読むな感じではなくグレーを進んでいる印象。最後の方は解答らしきものが出はするものの、明言されてはおらず余韻が残る読後感。 真実とは何かを考えさらる作品。
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