夜のピクニック

夜のピクニック

小説・文芸
880円 (税込)

4pt

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――。学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    夜のピクニック
  • タイトルID
    :
    307883
  • 電子版発売日
    :
    2015年04月03日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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夜のピクニック のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    学生時代の自分に贈りたい本がまた一つ増えました。

    でもまた例のごとく、あの時の自分がこの本を読んだとして、いまの自分が読んで感じたこととどれだけ整合性がとれてたか。
    自身のそれまでの経験も、作品の味わいを変えるのだという当たり前のことを改めて認識した作品。

    ありふれた道をただ歩くだけの物語が名作になることに本という媒体ならではの魅力があるなぁと。
    同時に、読む人の価値観や世界の見え方を広げる、小説の持つ可能性を感じさせられて、ラストの爽快感と相まった多幸感に溢れました。

    0
    2026年11月01日

    Posted by ブクログ

    すごい!たった一夜の出来事しか起きていないのに。ただ歩いているだけなのに。それしか見てないのに、読者はこの子たちの歩んできた人生や、家族の人生、友人関係、恋愛関係、クラスの立ち位置や、悩んでいることなど、まるで長らく人生を見守ってきたような気持ちになる。作家さんて、すごい。

    0
    2026年10月26日

    Posted by ブクログ

    少し前に読んだ第一回本屋大賞の「博士の愛した数式」が素晴らしかったため、他にも本屋大賞作品を読んでみようと、今回あらすじが刺さったこちらの「夜のピクニック」を手に取った。

    高校生活最後の行事として、歩行祭という80キロの距離を、朝から夜と1日通して仲間たちと歩く。

    一緒に歩いていくことで、徐々に縮まり深まっていく彼らの心の距離と、物理的な距離とが見事に融け合い、そのグラデーションが繊細に描かれていた。

    歩き続けることで溜まっていく確かな疲労でさえ、仲間と話している間はすっかりと忘れてしまうあの感覚や、夜が更け親しい友と深い話ができるあの感覚も、過ぎ去った青春が蘇るようだった。

    そして、それらにいたる道中の田畑や海の自然描写や、缶コーヒーや懐中電灯といった物象描写が、彼らの心情をより深く鮮明にイメージさせた。

    それは、自分も近くで歩行際に参加しているかと錯覚してしまうかのように、ありありと目の前に浮かんでくるものだった。

    歩行祭も団体歩行から自由歩行に移り、終盤にかけていくと、気になっていた部分やどうなるんだろうと思っていたことが、段階的にわだかまりなく綺麗に紐どかれていった。

    物語の最後も本当に爽やかで、青空の下、風に揺られる彼らの笑顔が見えた気がした。

    余談だが、高見光一郎のことも好きになった。


    青春小説として、素晴らしい一冊に出会えた。
    世代を超えて、いつまでも読み継がれる作品でありますように。









    0
    2026年10月25日

    Posted by ブクログ

    いつから積読だったのか。いや1度読んでいる。。。最近は読んだ先からいろんな形で処分しているだけどなと、前の連休に整理しているときに手に取った。
    10月だし、このお話しの歩行祭行事は10月だしと読み出してしまった。
    周囲には隠している同じクラスの異母兄弟の貴子と融。学校行事である歩行祭でふたりは絡む。お互いがお互いを意識する中で、過酷な歩行祭。友情・恋・高校生の頃の背伸びしたそれぞれのお話。
    なんだか私の学校も昼夜ではないが歩行行事があった。そんな記憶でその行事の足の痛みとか喉の渇きとか、グループ同士のあれやこれや・・・実体験とこのお話がリンクしあい不思議な感覚。もちろん恩田さんのロードムービーの様な絶妙な文章に引き込まれて一気に。

    長い距離をひたすら学校の友達と歩く。非日常体験を小説で味わってしまった秋晴れの1日でした。

    0
    2026年10月18日

    Posted by ブクログ

    もっと早く読んでおけばよかった。
    私が高校生の時に読んでおけばよかったと強く後悔した。
    まさしく、永遠の青春小説。

    大きな事件が起きるわけでもないのに、終始どこかわくわくしてしまう。
    学校行事で感じるあの感覚を疑似体験できるというか、あの頃を思い出せる本。
    この小説の世界観と登場人物たちの等身大のコミュニケーションがたまらないですね。





    以下、内容。
    一夜にして、約80㎞を歩きとおす、歩行祭。
    修学旅行の代わりとして行われるその一大行事を舞台にしたお話。

    主人公は、腹違いの兄妹である、貴子と融。
    融の父親が不倫したことでできた子供が貴子であった。
    そんな複雑な事情があったため、二人の関係を知るものは、学校にはいない。
    そんな二人もお互いの存在を認識しつつも、鑑賞することはなかった。
    高校二年間は、お互い別々のクラスだったこともあり、言葉を交わすこともなかったのだが、高校三年生になり、同クラスとなってしまう。
    依然として、言葉を交わすようなことはなかった二人だったが、お互いにどこか意識をしてしまう。

    そんな中、迎えた歩行祭。
    その歩行祭を迎えるにあたり、貴子は自身と小さな賭けをするのだった。

    大きな事件が起こるようなことはなく、歩行祭は進んでいく。
    毎年の恒例行事ながら、歩行祭は過酷なものであることを痛感する。
    歩行祭が夜間に行われること、身体的にも疲労がたまり、極限状態。
    そんないつもと違う環境が、少しだけ、彼らをより等身大の状態へと導く。
    去年までは、一緒に歩いていた留学してしまった友達のこと。
    他校の女子と付き合っていた同級生のこと。
    今、付き合っている人、気になっている人のこと。
    いろいろな話が飛び交う。
    ただ、夜歩くだけなのに、どこか特別なことに感じてしまう、歩行祭。
    この特別な歩行祭で普段では、できないような行動を起こそうと考えているものも少なくはなく、、、。
    小さな賭けをしている貴子もまた、その一人で。

    0
    2026年10月17日

    Posted by ブクログ

    まず初めに修学旅行の代わりで歩行祭というのはすごく珍しいなと感じた。大変ながらもこうして一緒に歩き切る事で大切な思い出になるんだなと少し羨ましくも感じた。

    0
    2026年10月17日

    Posted by ブクログ

    その人にとって必要なタイミングで出会う、というのは本当にその通りなのだと、この一冊を読んで感じました。

    正直いうと、青春小説と聞いていたので、あらすじも知らないのに、高校生の青臭い恋愛について書いてある小説なら読まなくていいやと思ってました。本当にすみません。

    この一冊については、もっと早く出会いたかった、というような感想をよく目にします。
    でも、私の場合は学生の時にこの本に出会っていても、うまく心に波を立てられなかったと思います。

    今、読んだから、心の中にある思い出と、恩田陸さんの書いた文章が、重なり合い、広がり、心に染み渡った感覚になったのかと思います。

    とはいえ、こう感じるのは、私の人生経験の浅さが要因の一つだとおもうので、もっと早くこの本と出会いたかった、と言える人間になりたいと素直に思います。

    私は融のように無償の愛を当たり前だと思う節もあるし、貴子のように最初から出遅れているという気持ちがあるから自分は自分で他人は他人と思うし、美和子のようにあえて人に言わないけど少し傲慢な部分もあるし、内堀亮子のように子供のような面もある。
    どの登場人物にも、自分と重なる部分があり、恥ずかしいような気持ちになり、そして側からみるとそう感じるのかと納得いくことも多かったです。

    私にとっては、この本を読むのは今が最適なタイミングでした。
    そして、本作の主人公貴子と融が心を許し合うのもこの歩行祭が最適なタイミングだったのだと思います。
    融の親友である忍が、「すべてはタイミング」と語っていて、本当にその通りなのだと思いました。
    貴子と融がもっと早く話していたら?
    杏奈が日本にいたら?
    融が忍と走ることを選ばなかったら?
    必要なタイミングを、どこかで、神様が見ているのかもしれませんね。

    読み終わったあとの満足感がすごくて、
    歩行祭1日の出来事しか読んでいないとは思えません。
    しばらく、この余韻に浸ろうと思わせてくれる一冊でした。

    0
    2026年10月08日

    Posted by ブクログ

    「あの夜が終わってほしくない」
    ずっと本の世界にいたくなる…
    読み終わって現実に戻るのが少し寂しくなる本。
    読んでいる間、自分も彼ら彼女らと一緒に歩いてるような感覚になる、そんな作品。

    0
    2026年10月03日

    匿名

    購入済み

    みんなで、夜歩く。たったそれだけのことなのにね。
    高校最後の行事。二日間で約80キロを全校生徒で歩く歩行祭。クラスメイトと、親友と、時に他愛ない雑談をしながら、時に黙々とただ歩くだけ。
    実際近くにこんな高校があっても、たとえどんなに制服が可愛かろうと雰囲気が良かろうと、そんな行事がある時点で志望校にすら入れないと思いますが、読んでいると、どうしてうちの高校にはこんな、絶対に思い出に残る行事が無かったのかしらと思ってしまいます。

    #エモい #深い #共感する

    0
    2025年12月29日

    Posted by ブクログ

    《みんなで、夜歩く。たったそれだけのことなのにね。どうして、それだけのことが、こんなに特別なんだろうね。》…彼らと一緒に《特別な夜》を歩いているような、不思議な感覚になれる物語だった。ただ歩き続けるだけの描写の中で、恋の駆け引きや友情、思春期の悩みや葛藤といったあらゆる感情や人間ドラマが描かれていく構成も面白い。

    0
    2026年11月02日

夜のピクニック の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    夜のピクニック
  • タイトルID
    :
    307883
  • 電子版発売日
    :
    2015年04月03日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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