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現代の語り部が贈る、幻想ホラー超大作。直木賞&本屋大賞ダブル受賞の著者の会心の作品。
建築学部に通う大学生の平口捷は、姉と二人暮らしの平凡な生活を送っていた。そんな彼の前に若き天才美術家・烏山響一が同級生として現れる。カリスマ的な雰囲気があり取り巻きが絶えないが、なぜか響一の方から捷に近づいてくる。そして、届いた招待状。訪れた熊野の山奥には、密かに作られた野外美術館が……。奇怪な芸術作品は、見る者を悪夢に引きずり込む。幻想ホラー大作。(解説 皆川博子)
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Posted by ブクログ
恩田陸、何書いてもおもしろ作家ですごい。物語星からきた小説星人?ちゃんと地に足のついた、描写もディティールもしっかりしている文章なのに最終的にどこへ連れて行かれるのかまるで想像がつかなくて、それがお、おもしれー…すごー…と圧倒されてしまう。
自分で選択したはずの行動が実は巧妙に仕組まれていることがわかったときの恐怖を寄る辺のなさ、他人どころか自分のことすらも信じきれなくなってしまう追い込まれ具合。
物語のはじめから不穏な空気感に満ちてて、それがどんどんふくらんで、いつ”パン!”って弾けてしまうんだろうかとそろそろと読みすすめていたのだけど、それが弾けるというよりはぷしゅーと空気が徐々に抜けていって、あとにはふくらんでいた抜け殻だけがある…みたいな。最後も一応決着はついたのに不穏さは拭いきれない感じで、え、大丈夫だよな?と不安になりつつも圧倒的な物語と文章の密度に巻き込まれていくのが楽しい読書だった
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