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Posted by ブクログ
小池真理子さん大好きです。
三章構成、大きな事件があり、手紙のやり取り、最後へ。
小池真理子先生の巧みな表現方法で世界観にどっぷり浸かることができる。軽井沢の住み心地を体感できる。
人間の心情の浮き沈みに相乗りさせられ、作品の感情と自分と感情がシンクロしてくる。そしてそのまま結末へ。心拍数も上がるし上気してくる。
以下は好きなところを引用。
"「夏だった。よく覚えてる。忘れたこと、ない」
悠子はそう言った。
ふいに弾けるようにして二人の間で笑い声が途絶え、後には暖炉の中で薪が爆ぜる音だけが残された。"
悠子の確かな気持ちが漏れ出てきたところ。漏れたからこそその強さを感じることができる。
Posted by ブクログ
義彦に恋していながら、その義父である英二郎の誘惑も拒みきれない悠子。一章はその3人に亡くなった美冬も加えた歪んだ関係が描かれていて、英二郎には嫌悪感を抱きながらもその魅力に抗えない悠子の心情が揺れ動くのが甘美でもあり、スリリングでもあった。個人的には英二郎さんには魅力は感じないのだけど、言い寄られると弱い部分があるというのも、理解できなくはないかな。
三章で、摂子視点に変わると作品の色合いも違ってきて、あまり見たことはないけど韓流ドラマみたいな展開だなと感じつつ、どうなるのだろうかと先が気になった。
バッドエンドとは思わないが、幸福な話とも思えない、でも冬の軽井沢の情景描写も含めて美しいと思える話で、読み応えのある長編でした。
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