月夜行路

月夜行路

1,672円 (税込)

8pt

専業主婦の涼子は、冷え切った夫との関係や言うことをきかない二人の子どもとの生活に、疲労感と閉塞感を覚えていた。45歳の誕生日を明日に控えた深夜、書籍編集者の夫に女性から一本の電話がかかってきた。「小説家の重原宗助先生からの仕事が入った」と家を出てしまう夫。我慢の限界に達した涼子は、家を飛び出す……。涼子が向かった先は、夫の愛人ホステスが勤めるクラブの入ったビル。1階のBAR「マーキームーン」に入ると、文学好きの美しいママが話しかけてくる。性別は男だというママは、涼子の悩みや素性を鋭い洞察力と推理力で言い当ててしまう。涼子がママに夫の愚痴を話すと、唯一の「良い思い出」である大学時代の彼氏・カズトにもう一度会おうと、旅に出ることになる。

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月夜行路 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月15日

    本を閉じてもなお、この余韻に涙が溢れている。
    皆それぞれ、誰かの夢を叶えている存在って、ほんとそうだよなぁとしみじみ感じつつ、主人公が最後に気づいた真実に色んなことが逆再生されていくような感じになった。
    当たり前になり過ぎて見えなくなっている、今ある幸せに改めて気づかせてもらえた。
    文学者たちのこと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月29日

    たまげた! 傑作だ!
    夫の裏切りから逃げ出すように女は夜の街で知り合ったママと旅に出る。かつて好きだった男に会うためにーー。
    読み終えて涙が零れるような本が何冊あるだろうか。これは間違いなくその一冊だ。
    人生とは上手くいかないものである。平坦だと思って歩いていれば落とし穴やその辺の石に引っかかって...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月23日

    主婦の涼子は夫の浮気を確信し、子供たちにも労ってもらえない生活に嫌気が差し、家出を決行した。たまたま出会ったバーのママ・ルナと会話を交わすうち、二人は大阪へ、涼子の元彼を探す旅に出ることになる。大阪の文学スポットを巡りながら事件にも出会い、彼女たちの旅はどのような結末を迎えるのか。とっても楽しい読み...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月23日

    秋吉さんの作品で1番よかったのでは?わたしもそこその文学オタクなので読んでてワクワクしたのと、物語が終盤に差し掛かるに連れ明らかになる心臓に涙腺緩み、みんなが優しくて泣ける。
    わたしも、誰かが夢見る私であるといいな。

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    Posted by ブクログ 2024年04月28日

    専業主婦の涼子がBARのママと元彼に会うために大阪まで旅に出る話。めちゃくちゃ好き!大阪にこんなに文学スポットがあったとはという驚き、これは文学スポット巡りと小説読まないと!そして旅の結末、2人の結末が胸に響いた。全然気付いてなかったけど優しさが沁みた

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    Posted by ブクログ 2024年04月25日

    変な誤解から始まった家出だったけど、最後には納得できてよかった。ちゃんと話をして解決しないとな。気がかりなこともそのままにしないことだね。

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    Posted by ブクログ 2024年04月16日

    かつて愛した元彼をさ探しにいく、道中でのミステリー

    専業主婦の涼子は、家族に認められない生活を送っていた。誕生日すら忘れられ、帰ってこない夫への気持ちも爆発させた涼子は、家を飛び出す。迷い込んだバーで、ジェンダーレスのママと一緒に、かつて愛した元彼を探すたびに出ることを決意。

    道中でのミステリー...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月18日

    とっても愛を感じるお話しでした。通天閣には行ったことがありますが、2台目とは知りませんでした。たくさん作家さんの作品に出会えた一冊でした。ママと涼子の良い関係が続いたらいいなと思いました。と言うか、読書っていいですね、また会いましょうって言いたかったのです。

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    Posted by ブクログ 2024年02月07日

    物語のページはどんどん進んでいくし、
    肝心の元彼の手がかりは?と思っていたら。。
    大阪はこんなに文学で溢れていたのと初めて知り、
    この作品には感動した。

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    Posted by ブクログ 2024年02月07日

    イヤミスの旗手と言われる秋吉理香子さん。
    これまで読んだのは
    『絶対主義』と『終活中毒』
    私、”イヤミス”はちょっと苦手なはずなのに
    既読の2冊は☆4をつけていて、なかなかに面白かった。

    『月夜行路』は
    フォローしているインスタグラマーさんおススメ。
    手にしてみたら
    これまでの”イヤミス”とは違っ...続きを読む

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