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ある北朝鮮兵士の告白
食料が足りなければ農家を襲い、肉が食いたければ豚を盗む。上官に取り入るには賄賂を渡す。恋に破れた男は大量殺人のあげくに自爆死。脱走した兵士は自動車強盗を働く……。朝鮮族の研究者である筆者が中国で出会った脱北者から聞いたエピソードの数々。立身出世の夢を持って入隊した軍隊での生活は想像を絶するものだった。一人の北朝鮮人兵士が十年にわたる軍隊生活のすべてを包み隠さず語りつくした貴重な記録。 -
家庭という病巣
最も身近な存在は、最も危険な存在にもなる。我が子を段ボール箱の中で餓死させた両親、夫を尺八で撲殺した老婆、娘に性的虐待を繰り返した「理想の父親」、妻の身内を殺害した暴力夫……。身内の凶行により、家庭は逃げ場の無い密室と化す。児童虐待、DV、近親姦、高齢者虐待等、増加しつづける家庭内犯罪の実態とは――。加害者、被害者への膨大な取材を通じ、家庭に潜む病巣の正体に迫る。 -
手術は、しません―父と娘の「ガン闘病」450日―
ある日、背中の痛みを訴えだした父。その原因にたどり着いたとき、事態は想像を超えて悪化していた――食道ガンの発見、手術拒否、そして転移。「ほんまに、お前がいてくれて助かるわ。なんで嫁になんて出してしもうたんやろか」……病に倒れてなお奔放な父と献身的に見守る娘が闘病を通じて育んだ、かけがえのない絆を描く感動秘話。 -
世界が認めた和食の知恵―マクロビオティック物語―
「マクロ」は大きいを、「ビオス」は生命を意味し、「マクロビオティック」とは日本古来の食の知恵を活かした食養法のことである。米国では、このマクロビオティックに関する資料がスミソニアンの博物館に殿堂入りしているほど普及したものとなっている。そもそもこの食養法は、明治のある陸軍薬剤監が編み出した独自の食事療法が元だった。明治・大正・昭和を生きた三人の破天荒な人物を追い、世界の食を変えた日本の知恵を探る。 -
授業の復権
授業時間と学習量を減らしても、「落ちこぼれ」も「不登校」もなくならなかった。なぜか。それは、教育改革が制度論に終始し、学校は勉強するところであり、授業こそが学校の「魂」であることを忘れているからにほかならない。一方、不毛な改革論議に左右されることなく、ひたすら子供たちの学力向上を願い、授業技術の開発と熟練に挑んできた教師たちがいる。彼らの授業に学校を再生させるカギが隠されている。 -
―昭和史発掘―
日本にもかつて防諜、謀略を担っていた極秘の組織があった。その名は通称「ヤマ」。戦後これまでも世に出ることはなかった存在である。わずかながらの手がかりを元に生き残りの関係者や資料をたどっていくと、次第に驚くべき実態が露になってきた。信書の開封、電話の盗聴、スリを使った秘密文書の入手、時に人殺しすら……。そして定説を覆す、「二十世紀最大のスパイ事件」ゾルゲ一団の摘発の真相も明らかに。 -
落語進化論
それぞれの噺の本質を捉え、落語を進化させ続けること。その上で「江戸の風」を吹かせること。これが「現代の名人」に求められる条件だ! 声質、語りの速度、所作といった身体論から、「抜け雀」「品川心中」「中村仲蔵」等の新たな落ちの創造に至るまでを、全身落語家が熱く語る。特別付録として、志らく版「鉄拐」一席を収録。 -
邦画の昭和史―スターで選ぶDVD100本―
テレビが天下を制する前、闇の銀幕に輝いて観る者の魂を捉えた不滅のスーパースターたち――。三船敏郎、石原裕次郎、小林旭、高倉健、鶴田浩二、渥美清。さらに気品と演技力を兼ね備えた不世出の大女優・原節子、田中絹代、高峰秀子……等々。時代とともに大衆が求め憧れてきたものは何だったのか。直木賞作家で映画批評家の著者が、極め付きのDVD100本を選んで、「スター」を軸に描き出す画期的な戦後日本映画史。 -
遥かなるゲバラの大地
敬愛するチェ・ゲバラに導かれバイクに跨がり、56歳で駆け抜けた南米大陸30000km120日間の旅。何故、この齢になってこんな苛酷な旅を続けるのか?―その答えは、旅の中にある。 -
52歳、駆け抜けたアフリカ―越境記II 五大陸バイク走破行第3弾―
1997年に北米大陸、1998年にオーストラリア大陸を完走。そして2001年春、52歳になった作家はアフリカ大陸に挑んだ。100日間20000kmの旅が作家の身体に刻んだアフリカという異世界、そして灼熱の大地に身を晒して走る、一人の男の生き様を見よ。 -
音楽ライターが、書けなかった話
ライターは見た! アーティストたちの愉快な素顔、奇妙な性癖――。ハービー・ハンコックの遅刻に肝を冷やし、ロン・カーターの厳格さに怯える。エリック・クラプトンの客層に驚き、坂本龍一の裏技に感服する。たった一言で大物歌手が急にご機嫌になることもあれば、大物プレイヤーがめげてしまうこともある。音楽ライターの取材現場には、ライブのような緊張感、感動があふれている。 -
定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか?―
電車が2~3分遅れるだけで腹を立てる日本人。なぜ私たちは“定刻発車”にこだわるのか。その謎を追うと、江戸の参勤交代や時の鐘が「正確なダイヤ」と深く関わり、大正期の優れた作業マニュアル、鉄道マンによる驚異の運転技術やメンテナンス、さらに危機回避の運行システムなどが定時運転を支えていた! 新発見の連続に知的興奮を覚える鉄道本の名著。 -
十年不倫
私、不倫しかできない――セックスした翌朝は自分の顔がイキイキして目もキラキラ輝いて。彼と別れてゼロになったら、女が終わりになって干からびちゃうような気がして……。「会いたい日」ではなく「彼の都合がつく日」に会う女。デートを楽しんだ後に何食わぬ顔をして「ただいま」と帰れる男。十年以上も家庭ある男と付き合い続けた結果、果たして何がもたらされるのか? あえて泥沼の関係にはまりこむ女性たちの性愛心理の深層に迫る衝撃的ルポ! -
不倫のリーガル・レッスン
その不倫、続けますか、それとも止めますか? ワイドショーやドラマの中のみならず、今や日常の出来事として身近にも存在する不倫。でもその甘美な誘惑の裏側にはもろもろのリスクが転がっています。別居、離婚、慰謝料、ストーカー、認知、失職、恐喝……。いかに対応すればよいのか、若手女性弁護士が一問一答形式で答えます。――あなた、それでも不倫しますか? -
日本語教室
井上ひさしが生涯考え続けた、日本と日本語のこと。母語と脳の関係、カタカナ語の弊害、東北弁標準語説、やまとことばの強み、駄洒落の快感……溢れる知識が、縦横無尽に語られる。「日本語とは精神そのもの。一人一人の日本語を磨くことでしか、未来は開かれない」――母校・上智大学で行われた伝説の連続講義を完全再現。日本語を生きるこれからの私たちへ、“やさしく、ふかく、おもしろい”最後の言葉。 -
よりぬき インターネット13の怪事件簿―新潮45 eBooklet
この十年余で世界中にあまねく広がった「新しいツール」インターネット。それは便利さと同時に、想像を絶する厄災をもたらす〈パンドラの函〉でもあった……。2人だけの「秘密写真」と一緒に個人情報まで全国に晒されてしまったあるカップルの悲劇「ファイル共有ソフトとmixiで流出した“ケツ毛バーガー”騒動」ほか、「長野“くまぇり”連続放火で懲役10年」「有名“ブログ炎上”史」の3本を収録。 -
21世紀を信じてみる戯曲集
書道教室が神話空間と化し、集団とその物語が変容する衝撃作「ザ・キャラクター」。3人家族の偏愛が世界の終末を招き寄せる、破滅=再生のスラップスティック「表に出ろいっ!」。火山観測所に赴任した男と虚言癖の女が、大噴火の噂を巡って歴史を往還する最新作「南へ」。「信じるとは何か」を問う、野田演劇を体感する戯曲集! -
冤罪の軌跡―弘前大学教授夫人殺害事件―
警察のストーリー通りの調書と、疑惑の証拠鑑定によって、二五歳の青年は殺人犯にされてしまった。判決が確定し、服役も終えた後、真犯人が名乗り出てきたことで、時計の針は再び動き始めたのだが……司法の不条理に青年と家族はどのように立ち向かったのか。過ちはいつまで繰り返されるのか。戦後日本の冤罪事件の原点、弘前大学教授夫人殺害事件の顛末を新資料を盛り込んで描き出す、迫真のノンフィクション。 -
人間の往生―看取りの医師が考える―
自然や人とのつながりを忘れ、病院の中に死を遠ざけるうちに、日本人は死の全身的理解を失ってしまった。クオリティ・オブ・ライフ(QOL)の根幹をなすクオリティ・オブ・デス(QOD)の悪化をかえりみず、健康維持や抗加齢ブームにとらわれるのはなぜなのか……終末期医療に取り組みつづける医師が、在宅看取りの実際と脳科学の知見、哲学的考察を通して、人間として迎えるべき往生の意義をときあかす。 -
飛翔への挑戦―国産航空機開発に賭ける技術者たち―
名機零戦を作り「航空機王国」と呼ばれた日本だったが、GHQの命令により戦後七年間の空白を強いられる。復活の誓いを胸に、その後、再出発した日本人エンジニアたちの“日の丸航空機”への果てなき情熱を描く。YS-11誕生から半世紀ぶりの国産旅客機MRJは大空を翔るのか、次世代の超音速機とは? 飽くなき挑戦の記録。 -
復活の力
腕が上がらない、拳を砕いた、靭帯断裂、複雑骨折、脚の切断……アスリートにとって最大の宿敵は、大ケガや大病である。高橋大輔、村田兆治、池谷幸雄、佐藤真海、浜田剛史、中野浩一、安直樹、青木功――彼らは選手生命が消えるほどの絶望から、どのように甦り、栄光を勝ち取ったのか? 名選手の陰の苦闘と内なるパワーの源泉を、スポーツジャーナリストの第一人者が徹底取材から描き出す、感動のノンフィクション。 -
ロックと共に年をとる
「九〇歳になっても『イエスタデイ』を歌っているよ」ポール・マッカートニーはそう言った。誕生から半世紀、ロックを作る側も聴く側も年を重ねてきた。ジョージ・ハリスン、ロバート・フリップ、キース・エマーソン、ニール・ヤング、ポール・アンカ、ジェフ・ベック等々、もはや「伝説」となったアーティスト達が語る人生、死、仕事、解散、転落と復活……膨大なインタビューをもとに展開する、大人のためのロック論。 -
街角ハルシネーション―探偵AIのリアル・ディープラーニング―(新潮文庫nex)
1枚の風景写真。Pasta Itallyのテラス席、6本指のウェイトレス、スパゲティを吐き出す客、そして奇妙な転び方の男が写っていた。生成AIの幻視(ハルシネーション)そっくりな光景だが、確かに現実の風景らしい。探偵のAI・相以(あい)とともに写真の調査に出た輔(たすく)は、突如、犯人のAI・以相(いあ)に襲撃される。はたして相以は、すべての謎を解き、相棒(バディ)を救出することができるのか。生成AI時代の本格AI探偵推理バトル。 -
名探偵の顔が良い2―謎解きはジャンクな自炊とともに―(新潮文庫nex)
推しが髪を切った。推しがバラエティで跳ねた。己には関係ないはずの些細なことで心が踊り出す毎日。ではもし推しの手料理を食べられるとしたら? もし事件に遭遇して推しの名推理を見られるとしたら? これはそんなお話。世間を騒がす〈怪盗炒飯〉を追う潤子が行く先で出会う奇妙な謎を天草茅夢(あまくさちむ)がジャンクな手料理とともに華麗に解決! ドーパミンマシマシ絶品ミステリご賞味あれ。