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京都を訪ねる人をおびえさせる、《京都人のイケズ》。いろいろ誤解はあるけれど、その真相はもっとすごい? 信じがたく恐ろしい爆笑エピソードから歴史的分析、誤解のツボと真相、声に出して読みたい京言葉、古典的名著のイケズ語訳まで、誰も語らなかったウラ・深層・ホンネ。千年磨かれた言葉の至技《イケズ》を「まま、存分に笑って楽しんでおくれやす」。よそさん必読の傑作エッセイ!
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Posted by ブクログ
日本人特に 関西人は必読の書籍。 イギリス在住の京都下町育ちの作者がつづる。 こわおもしろい意地悪の本ですがとっても好きです。 イギリス人も言葉の2重構造があり とてもイケズなのだそうです。
イケズは意地悪にあらず。 言葉、コミュニケーションを愉しくするスパイスである。 日々の生活にもうひと工夫、もうひと刺激欲しい方にとてもオススメ。
いけずの例えにシェイクスピアや源氏物語などをとりあげて説明してあるのが、とても興味深い! 思わず"なるほどっ"と思ってしまった。。。
今まで読んだ京都人論の中でも、こちらが一番納得いきました。 そうそう、こんな感じやんなぁ!!って。 ほんま、たまらん。だいすきです。
京都人が語る、京都人の「イケズ」。 イケズはいやみでもなく、意地悪でもなく、 皮肉でもなく、天の邪鬼でもなく、陰険でもない。 途中で、何故か年寄り臭く、 若年層への説教が入るのを除けば、 洒落た読み物かと。
笑えます。『イケズ』でしかも『いらんこといい』の京都人の持つ陰翳、隠微な心の襞が垣間見え、それを笑いながらも、我々、非京都人(よそさん)は「ひょっとして自分は単純バカの田舎者ではないのか」と冷や汗をかきます。考えさせられます。あまり考えすぎると疑心暗鬼になり情緒不安定になります。 『イケズ』は陰険...続きを読むではない。 『イケズ』は意地悪ではない。 『イケズ』は皮肉ではない。 『イケズ』はイヤミではない。 『イケズ』は毒舌ではない。 『イケズ』は天邪鬼ではない。 『イケズ』はイジメではない。 『イケズ』はそれらと同義であると誤解されるほどそれらに近いところに身を置きながらも、微妙にその位置をずらし、はぐらかしながらそれとなく相手に本質をさとらせる『極めて高度な頭脳労働』である。あるいは相手を傷つけすぎることなくネガティブな意向を相手に伝える微妙な間(距離感)である。 京都人は慇懃でなければならない。 京都人はおもねらなければならない。 京都人は『いらんこといい』でなければならない。 京都人は飯どきを避ける気遣いがなければならない。 京都人は珈琲を勧められても断る遠慮がなければならない。 京都人は「うんこ」に「さん」をつけなければならない。 京都人は「違う」を「ちゃうちゃう」と繰り返すことでやんわり拒絶しなければならない。 京都人は恥の本質に敏感でなくてはならない。 京都人は相手の言葉の裏にある意味を解析する頭脳がなければならない。 京都人は相応しくない客にものを売ってはならない。 京都人は子供であっても不躾であってはならない。 京都人はイケズの名の下に平等でなくてはならない。 京都人はツッコミにクロスカウンターでツッコミ返さなくてはならない。 京都人は木綿豆腐を冷や奴で食べてはならない。 京都人は人の言うことを額面どおりに受け取ってはならない。 京都人は技巧を旨とし感情的になってはならない。 京都人は「よう知らんけど」という言葉を語尾につけなくてはならない。 京都人は徹底した個人主義でなければならない。 京都人は自己韜晦するような真似をしてはならない。 京都人はチャーミングな偏屈でなくてはならない。 京都人はおいしい会話を楽しまねばならない。 京都人はイケズに鍛えられて精神に免疫をつけなければならない。 つまりタフでなければならない。 しかし、京都人はズバリ直接的にものを言い相手を傷つけてはならない。 つまり優しくなければ京都人たる資格がない。 いやーつかれるわ。賢すぎて私ら播州人はついていけへんわ。
俺は大阪人。 嫁は京都人。 言い争いになると、決まって俺が感情的になり最後には泣かされる。 一方嫁は。 終始穏やか。 姿勢一つ崩さず、眉一つ動かさない。 そして、静かに、ポツリ、ポツリと二三言葉を発する。 これがクリティカルヒットする。 全弾命中である。 俺はもう轟沈するしかない。...続きを読む しかも。 それでは終わらない。 二三日後、その爆弾は炸裂する。 「だーーああ!あのときの言葉はそういうことやったんかああああああっ!!」 即死必至の言葉意外に、時限装置内蔵の言葉も発していたのである。 これでは勝てるわけは無いのである。 それもそのはず。 嫁は生粋の京都人。 先祖代々、言葉のルチャリブレを繰り広げてきた彼女に適うはずがないのである。 「イケズ」「イヂワル」 同じ言葉でどちらに受け取るかは絶えず受け取る側の器量、スキルが試されている。 縁あって京都在住の今。 彼女の眉がピクリと反応するぐらいはスキルを上げたいものだ。
言外の意味のみでしゃべってるのじゃないかと思ってしまう。 「タイム」かけて、いったん考えさせてもらってから返事していいですか?
いけずについての理論的な説明もいいのですが、いらんこといいのくだりは愛に満ちあふれていてたまりませんでした。なんつったってある意味一冊丸ごといらんことみたいな本ですものねえ、コレ。素晴らしい知識も京都人にかかるといらんことになるというすごい実例。自分のこともよくわかりました。
京都人のもつイケズは嫌味ではなく、ユーモアを伴ったコミュニケーションツールである。 世界の名著のセリフなどをイケズに置き換えるところが、とても分かりやすくて良かった。
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