【感想・ネタバレ】イケズの構造のレビュー

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Posted by ブクログ 2011年12月18日

日本人特に 関西人は必読の書籍。 イギリス在住の京都下町育ちの作者がつづる。 こわおもしろい意地悪の本ですがとっても好きです。 イギリス人も言葉の2重構造があり とてもイケズなのだそうです。

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Posted by ブクログ 2011年12月03日

イケズは意地悪にあらず。
言葉、コミュニケーションを愉しくするスパイスである。

日々の生活にもうひと工夫、もうひと刺激欲しい方にとてもオススメ。

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Posted by ブクログ 2011年10月26日

いけずの例えにシェイクスピアや源氏物語などをとりあげて説明してあるのが、とても興味深い!
思わず"なるほどっ"と思ってしまった。。。

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Posted by ブクログ 2011年02月16日

今まで読んだ京都人論の中でも、こちらが一番納得いきました。
そうそう、こんな感じやんなぁ!!って。
ほんま、たまらん。だいすきです。

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Posted by ブクログ 2010年03月12日

京都人が語る、京都人の「イケズ」。
イケズはいやみでもなく、意地悪でもなく、
皮肉でもなく、天の邪鬼でもなく、陰険でもない。

途中で、何故か年寄り臭く、
若年層への説教が入るのを除けば、
洒落た読み物かと。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

笑えます。『イケズ』でしかも『いらんこといい』の京都人の持つ陰翳、隠微な心の襞が垣間見え、それを笑いながらも、我々、非京都人(よそさん)は「ひょっとして自分は単純バカの田舎者ではないのか」と冷や汗をかきます。考えさせられます。あまり考えすぎると疑心暗鬼になり情緒不安定になります。

『イケズ』は陰険...続きを読むではない。
『イケズ』は意地悪ではない。
『イケズ』は皮肉ではない。
『イケズ』はイヤミではない。
『イケズ』は毒舌ではない。
『イケズ』は天邪鬼ではない。
『イケズ』はイジメではない。
『イケズ』はそれらと同義であると誤解されるほどそれらに近いところに身を置きながらも、微妙にその位置をずらし、はぐらかしながらそれとなく相手に本質をさとらせる『極めて高度な頭脳労働』である。あるいは相手を傷つけすぎることなくネガティブな意向を相手に伝える微妙な間(距離感)である。


京都人は慇懃でなければならない。
京都人はおもねらなければならない。
京都人は『いらんこといい』でなければならない。
京都人は飯どきを避ける気遣いがなければならない。
京都人は珈琲を勧められても断る遠慮がなければならない。
京都人は「うんこ」に「さん」をつけなければならない。
京都人は「違う」を「ちゃうちゃう」と繰り返すことでやんわり拒絶しなければならない。
京都人は恥の本質に敏感でなくてはならない。
京都人は相手の言葉の裏にある意味を解析する頭脳がなければならない。
京都人は相応しくない客にものを売ってはならない。
京都人は子供であっても不躾であってはならない。
京都人はイケズの名の下に平等でなくてはならない。
京都人はツッコミにクロスカウンターでツッコミ返さなくてはならない。
京都人は木綿豆腐を冷や奴で食べてはならない。
京都人は人の言うことを額面どおりに受け取ってはならない。
京都人は技巧を旨とし感情的になってはならない。
京都人は「よう知らんけど」という言葉を語尾につけなくてはならない。
京都人は徹底した個人主義でなければならない。
京都人は自己韜晦するような真似をしてはならない。
京都人はチャーミングな偏屈でなくてはならない。
京都人はおいしい会話を楽しまねばならない。
京都人はイケズに鍛えられて精神に免疫をつけなければならない。
つまりタフでなければならない。
しかし、京都人はズバリ直接的にものを言い相手を傷つけてはならない。
つまり優しくなければ京都人たる資格がない。
いやーつかれるわ。賢すぎて私ら播州人はついていけへんわ。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

俺は大阪人。
嫁は京都人。
言い争いになると、決まって俺が感情的になり最後には泣かされる。
一方嫁は。
終始穏やか。
姿勢一つ崩さず、眉一つ動かさない。
そして、静かに、ポツリ、ポツリと二三言葉を発する。
これがクリティカルヒットする。
全弾命中である。
俺はもう轟沈するしかない。...続きを読む
しかも。
それでは終わらない。
二三日後、その爆弾は炸裂する。
「だーーああ!あのときの言葉はそういうことやったんかああああああっ!!」
即死必至の言葉意外に、時限装置内蔵の言葉も発していたのである。
これでは勝てるわけは無いのである。
それもそのはず。
嫁は生粋の京都人。
先祖代々、言葉のルチャリブレを繰り広げてきた彼女に適うはずがないのである。

「イケズ」「イヂワル」
同じ言葉でどちらに受け取るかは絶えず受け取る側の器量、スキルが試されている。

縁あって京都在住の今。
彼女の眉がピクリと反応するぐらいはスキルを上げたいものだ。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

言外の意味のみでしゃべってるのじゃないかと思ってしまう。
「タイム」かけて、いったん考えさせてもらってから返事していいですか?

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

いけずについての理論的な説明もいいのですが、いらんこといいのくだりは愛に満ちあふれていてたまりませんでした。なんつったってある意味一冊丸ごといらんことみたいな本ですものねえ、コレ。素晴らしい知識も京都人にかかるといらんことになるというすごい実例。自分のこともよくわかりました。

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Posted by ブクログ 2020年10月09日

なんでもない
よく知られた「言葉」を
きちんと真面目にとらえて
ユーモアたっぷりに述べて
しかも ちゃんと説得力がある

この感覚を味わったのは
松本修著『全国アホ・バカ分布考』
もう三十年ほど前になるのでしょうか

それにしても
「イケズ」をここまで
論じられる
しかも「実例」を添えて!
筆者の入...続きを読む江敦彦さんに脱帽!

最後の最後まで
面白く興味深い一冊でした

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Posted by ブクログ 2018年10月12日

ためになったし、なによりおもしろい。
しかし、京ことばのイケズの構造を理解するのは難しい。
今までに知らない間にイケズをされていたことも、注意勧告を受けていたことも、わかっていない場面が多々あったのだろうなぁ(汗)
私は、いつまでたっても「よそさん」だすわ(笑)

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Posted by ブクログ 2014年06月26日

京都の文化やったら、入江さん。
この人の書きっぷりは、京都人っぽいです。
ああ、こんな人、確かにいてはります。何と言っても言葉の使い方が秀逸。

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Posted by ブクログ 2013年09月20日

そんじょそこらのホラー作品よりずっと震えること必至の京都の「ふぶづけ」伝説から始まり、イケズとはなんたるものか、が親しみやすい文章で書かれている。親しみやすい分、身近なこととして感じられ、かなりのスリルと緊張感。
こわい、こわい、といいながら、怖いもの見たさでついつい読み進んでしまった。東西の古典の...続きを読むイケズ訳は最高に面白い。いたい、いたい、と笑いながら楽しく、あっという間に読んでしまった。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

うち京都人どすけど、よう知らんことが多かったなァ そやけど、よろしおした。…ってまぁ、ほんとに自分が京都弁を使えないことを再確認しましたワ 勉強になります

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Posted by ブクログ 2017年12月18日

ある程度はわかった。でもやっぱりイヤやわ(笑)って感じかな。なるほどねーと思いつつうっエグいなぁと。わかったけど、わからんことにしとく。そういう感じかな。読めば少しはイケズを楽しめるかな。

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Posted by ブクログ 2015年06月15日

京都の深層文化、「イケズ」
面白いんだけれど、なんていうか、うん、まどろっこしいよ!
結局のところ、「よそさん」の私は「こわいなあ」なんて思ってしまうわけだが、1度や2度くらいは言われてみたいものだ。ただ、鈍感ゆえに気づかないかもしれないけど。

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Posted by ブクログ 2012年04月29日

京都人がイケズとは何ぞや、を書いたエッセイ。

中学の修学旅行の時に行ったのですが、現地の方にイケズされた記憶がない、というか深く関わった記憶がないです…

源氏物語の部分部分を作中で訳されているのですが、しっくりおさまっていて、ぜひ全編訳してほしいと思いました

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Posted by ブクログ 2011年11月06日

くだらない。
これなら京都人はただの傲慢な人種であるとしか読み取れない。
擁護したいのならこの本を出すこと自体取りやめるべき。

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Posted by ブクログ 2010年09月30日

京都人はけして意地悪を言っているわけではない、イケズなのだ! と
そんな内容なのですが…最後まで読んで言える事はただひとつ。
知人に持ちたくない、です。

どうして京都人はあんな意地悪な事をいうのか、という説明は
よく分かりましたし理解はできましたが、それはそれこれはこれ。
構えていても、分かってい...続きを読むても、こんな事を日常茶飯事で言われると
精神的に参って、閉じこもりたくなるかと思われます。

故に、自分自身のために結論を出すのなら
京都人とは知己にもなりたくないです。
やってる事の意味とか、理解できるし、それは当然県外人が悪い、と
思う所も多々ありましたが、いいです。
京都人だけとは遠慮します。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

筆者は西陣の髪結いの亭主の息子。42才前後の時の作品。ロンドン生活10年なのでどの程度故郷の文化を客観的に紹介しているのかということで手に取った。

おもしろおかしく書きすぎ根拠に欠けるかな。滋賀、京都、奈良、三重、大阪文化の血が流れる私だが正直イケズが京都から発祥しているとは思えない。神戸、大阪、...続きを読む奈良、京都でもイケズはいる。家族、身内、親戚、友人と近畿地方がほどんどだかこの本からすると家族や身内の普段の発言、そぶりがどうやら京都人の行い、ということになる。それに自分では長所は「優しい」と本気で自己紹介カードに記している。筆者は御伽噺的に関西全体にもいえる特異な文化、人の特長を根拠なく京都人としてくくっているように感じた。

なるほどと納得がいくのは裏表が激しい性格というのは付近の京都人に多い。人前ではっきり意見をいわない、あいまいな言い方をする人は京都に多い。大阪人をせっかちという人もいるが京都人も常にバタバタしている人が多い。自作はできれば、もう少し現代の京都人の特長、素行を個人的なネットワークでの具体的な行動例をあげることによって現代の京都人を定義つけてもらえれば売れると思う。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

こういう言葉づかいも最近は減ってきたなあ。
高校生とかも言葉のボキャブラリーがへっている。この本で古きよき京都弁を勉強しなおして欲しい

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

京都人とはイケズです。でもそのイケズにもまれて一流のものが出来上がる感じ。京都のイケズも必要なものですよ。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

本当に京都人ってこんなに怖い人たちなのでしょうか。とある対応がごく普通なことだよ〜といってるけど、それはいぢわる以外の何者でもないと思う!!!(爆)

面白かったけど、読後感がちょっと怖かったかも・・私は京都人不信に拍車がかかってしまいました(笑);;。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

ふーん? もっぱら観光客にもやさしい店のお世話になる私は永遠の京都初心者。そう言や一軒だけ、錦のとある店のおばちゃんは、立派なイケズ言いでしたな・・・・ご健在でしょうか。

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