井上安正の作品一覧
「井上安正」の「冤罪の軌跡―弘前大学教授夫人殺害事件―」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「井上安正」の「冤罪の軌跡―弘前大学教授夫人殺害事件―」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
冤罪は人の人生を狂わせてしまう。日本の犯人を検挙する警察力は世界でも高いという話を昔聞いたことがある。当時は安心で安全な生活はそうした警察官の努力でできているんだと感謝の気持ちだった事、日本人としての誇りの様なものも感じたと覚えている。私は大学は法学部へ進んだ。とりわけ勉強熱心な優秀な生徒では無かったにしろ、特に刑法の授業は面白かった。沢山の判例を見て、その向こう側にある様々な犯罪を無邪気に想像したりしていたものだが、そうした法律が人々に自制や反省をもたらしているんだと、法学部生であることに誇りを感じていた。
だが現実の蓋を開ければ、我が国では多くの冤罪事件がある。罪のない人々が罪を着せられ長
Posted by ブクログ
戦後の混乱期に起きた殺人事件。真犯人は別にいたが,与市ゆかりの那須家の跡取り息子が逮捕され,冤罪で懲役刑を受ける。苦難に満ちた雪冤の経緯をたどる。
冤罪被害者の那須隆は逮捕時25歳。再審により雪冤を果たしたのは53歳。ひどい話だ。警官志望だった隆は,近所で起こった殺人事件を知ると,捜査に協力しようといろいろ動くが,それで目をつけられてしまった。せつない…。
否認事件だったようだが,鑑定結果がまずかった。鑑定人が曲者。「法医学の天皇」こと古畑種基博士が血痕鑑定をするのだが,当時の法医学は裁く側に協力する「国家学」。法医学の力で犯人を挙げることを誇りとしている鑑定人では,どうしてもバイアスが