体内でどのように排泄物が作られるか、という内容ではなく、体外に出たあとの排泄物の行方について書かれた本。
現在の事情について丁寧に書かれているだけでなく、歴史的な経緯もしっかり書かれており、非常によい本だと思います。
現代は、「死」と「排泄物」を生活から遠ざけてしまった、という類の記述がありますが
...続きを読む、まさにそのとおりで、排泄物については、体外に出してしまったら、まるでなかったことのようにされがちです。
現代の日本においては、100%近くの排泄物が、水洗トイレによって下水道に流れ込み、その後、適切な処理を経て、河川や海へとたどり着きます。
しかし、ほんの50年ほど前までは、日本でも、排泄物の臭い等に悩まされていました。
この間の技術の進歩に、我々は感謝すべきですし、その進歩の過程も知るべきかと。
そのためにも、この本は、多くの方に読んでもらいたいです。
ただし、食事時に読むのは避けた方がよいと思いますので、その点については、ご注意ください。