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夏目漱石の指導を受け二十一歳でデビュー。生涯にわたり現役作家でありつづけ、九十九歳にしてなお傑作『森』をものした野上彌生子。中勘助への秘めた初恋の想い。野上豊一郎との勉強仲間のような夫婦生活。六十八歳になってから恋文を交わしあった田辺元。死の瞬間までアムビシアスでありたいと願った彌生子の本格的評伝。
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Posted by ブクログ
中盤以降グイグイ読まされた。おもしろい。 晩年執筆の長編小説の高い完成度に惜しみない賛美を送る一方で、キャリア初期の作品の未熟さを指摘したり、彼女の人格的欠陥/無配慮などを指弾するなど、細部にわたるまでの緻密な考察がすばらしい。 絶賛一辺倒の退屈な伝記などより数百倍は刺激的だ。
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評伝 野上彌生子―迷路を抜けて森へ―
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