ゼロの焦点

ゼロの焦点

935円 (税込)

4pt

前任地での仕事の引継ぎに行って来るといったまま新婚一週間で失踪した夫、鵜原憲一のゆくえを求めて北陸の灰色の空の下を尋ね歩く禎子。ようやく手がかりを掴んだ時、“自殺”として処理されていた夫の姓は曾根であった! 夫の陰の生活がわかるにつれ関係者がつぎつぎに殺されてゆく。戦争直後の混乱が尾を引いて生じた悲劇を描いて、名作『点と線』と並び称される著者の代表作。

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ゼロの焦点 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    4.3/5.0

    終戦直後の混乱が生んだ悲劇。
    自分の過去が暴露されることを死よりも恐れた社長夫人の悲しすぎる動機。

    時代を如実に内包した人間ドラマだった。

    0
    2025年07月12日

    Posted by ブクログ

    二桁年振りの松本清張、再読3冊目。
    羽咋や和倉温泉が懐かしかった。相変わらずストーリーはほぼ忘れているので、とても新鮮でした。
    ・・・そうですね、みなさん仰るように個人情報ダダ漏れですな。

    0
    2025年03月17日

    Posted by ブクログ

    松本清張作品は、終盤からラストまでの疾走感が凄いと思う。本作品もラスト一気読みした。スマホが無い時代ってこんなに情報収集に時間が掛かるんだ、と改めて現代の便利さを感じさせられる。戦後の女性観や背景も垣間見えて興味深く読んだ。

    0
    2024年12月16日

    Posted by ブクログ

    戦後の混乱期に翻弄され、自分ではどうにもならなかった、その隠したい過去が事件の鍵となっていた。
    そういう時期は、ある人にはあって、でも全てを曝け出さないでも生きていける社会がいいのだと思う。
    時代派小説と言われている理由に納得。

    0
    2024年05月11日

    Posted by ブクログ

    よく分からないままとんでもない男と結婚しちゃった妻目線で進む。口封じのために次々と容易く殺されてばかり。戦後の日本と女性の様子が覗けて勉強になった。読み終えて改めて、そういうことね。。表紙を眺めました。

    0
    2025年12月08日

    Posted by ブクログ

    映画化ドラマ化されている作品ですがやはり小説は面白ろかったです!真相を知った人たちが殺されていく…現代のサスペンスとは違って複雑な感じはなく読みやすかったです。

    0
    2025年11月19日

    Posted by ブクログ

    昭和の旅情と共に進んでいくミステリー。内容もさることながら文章も素晴らしくスラスラと読めました。さすが松本清張。最後は一気に逆転のトリック解明。様々な伏線を散りばめた至高の作品です。ただ、今の時代とはマッチしてませんので、違和感を感じる人はいるかもしれませんね。

    0
    2025年09月30日

    Posted by ブクログ

    サスペンス歴は、比較的浅い時に読んだ。昔の作品を読むとツッコミどころ沢山あったけど、読み応えがあったな。主人公が女性で、立ち振る舞い方が頭が良く思えたりした。

    0
    2025年08月29日

    Posted by ブクログ

    松本清張をこれまであまり読んでいたわけではなく長編は初めて読んだと思う。面白かった。断崖絶壁で繰り広げられる人間ドラマは、二時間サスペンスの源流はここにあるのか、と思ったり、昭和30年という時代を感じることも多々あってはっとした。例えば知りもしない人に個人情報をしゃべりすぎだろ、しかも医師が、とか、

    0
    2025年07月03日

    Posted by ブクログ

    小説では初の松本清張作品
    といっても他は黒革の手帳くらいしか知らないけど、、でもさすがと言わざるを得ない
    時代がちがってもおもしろいものはおもしろいのだなと関心した
    少ししつこい感じはしたもののエンターテイメントとして楽しむには十分だった

    0
    2025年05月26日

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