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  • ラーメン煮えたもご存じない
    4.0
    インスタントラーメンだって工夫ひとつでおいしく食べられます――。柔らかい心で生きなければと思いつつも、今日び余りにも馬鹿げたことばかりで疲れます。自分中心の若者の無礼なること、権力志向する男の愚かしきこと、そして結婚だけが生きがいの女の鈍なること。しかしなぜか人生面白く人間商売やめられぬのだ。この恐ろしい世の中を、もっと柔らかい心で楽しく生きるために。
  • 破れた繭―耳の物語*
    4.0
    1巻385円 (税込)
    古今東西、あるゆる方法で自伝は書かれた。しかし、《音》によって生涯が語られたことは、まだない。――少年の耳に残る草の呼吸、虫の羽音。落下してくる焼夷弾の無気味な唸り。焼跡に流れるジャズのメロディ。恐怖とともに聞いた「できたらしい」という女のひと言……。昭和5年に大阪に生れてから大学を卒業するまでの青春を、《音》の記憶によって再現する。日本文学大賞受賞。
  • 暢気眼鏡
    4.0
    疑うことを知らぬ天真爛漫な若い新妻との貧乏暮しを爽やかな筆に綴った名作「暢気眼鏡」。祖父母と父の最期を語る「父祖の地」。胃潰瘍による大出血から辛うじて生還するまでの顛末「こおろぎ」。ほかに「猫」「芳兵衛」「擬態」「玄関風呂」「痩せた雄鶏」「華燭の日」「退職の願い」。生の苦渋と辛酸を、著者の虚飾ない善意と誠実さに巧まずしてにじみ出すユーモアに包んで描いた、ふくよかな心境小説の佳品全10編を収めた。
  • 食卓のない家
    4.0
    1巻1,386円 (税込)
    鬼童子信之は、過激派の同志虐殺と〈八ケ岳山荘事件〉に連座して獄中にいる長男・乙彦に面会することも、進んで弁護士をつけることもしない。信之は、息子には息子の、自分には自分の生き方があるという信念を貫き、職を辞すこともなく、マスコミの取材も拒否した。そのため、彼と家族への世間の指弾は一層厳しさを増す。連合赤軍事件を潜在的テーマに、家族とは何かを問う長編。
  • 源氏物語私見
    4.0
    半生の情熱を傾け「源氏物語」全五十四帖の完訳をなし遂げた著者が、訳業のかたわらに書き留めた源氏への愛とその魅力を収める「源氏物語」体験の全貌。空蝉に作者・紫式部の自画像を読み取り、宇治十帖に独自の評価を述べるなど、著者ならではの着眼で問題を提起し、さらに、人間の生きざまの哀しさ、宿命の不可思議さを綴る。「源氏物語」への理解と興味をいっそう深める随想集。
  • なつかしい芸人たち
    4.0
    学校をサボって浅草六区に通い詰めた幼少の頃から、映画・テレビの普及した今日まで、著者が心ひかれ、熱い視線を注ぎ続けた、忘れがたい芸人たち。かれらは、独特の芸と異才で人気を博したが、どこか危ういはみ出し者でもあった。エノケン、ターキー、金語楼など名だたるスターはもとより、青バットの大下、ヒゲの伊之助から、トニー谷、左卜全、渥美清まで、奇人・変人が総登場。
  • 夢判断
    4.0
    人間は夢の中で将来起きることを予見できるだろうか? 赤い色の夢を見ると、その夢が必ず実現されるという青年の話「夢判断」。毎週届く奇怪な殺人依頼の手紙と毒入りコーラ事件との不気味な結びつきを暗示する「あの人をころして」。プロの結婚詐欺師にコロリと欺かれたかに見えた自称ハイミスの意外な正体とその復讐「蜜の匂い」。現代人の深層心理を揺さぶる恐怖と笑いの14編。
  • TDSレストランぜんぶ食べたガイド 全土産店紹介付
    4.0
    ワインも頼める豪華コース料理のレストランからチュロスの屋台まで、ディズニーシー全45軒のレストラン&食物販売店のほぼ全メニューを自腹で食べまくって感得した本質とは。35店の全ショップの全商品陳列棚を詳細に吟味してたどり着いた哲学とは。東京ディズニーシー開園以来14年、調査員を引き連れ通い続けた驚愕の男がお送りする、全レストラン&全ショップの全身全霊のガイド。
  • シャーロック・ホームズ最後の挨拶
    4.0
    引退して田舎に引籠っていたホームズが、ドイツのスパイ逮捕に力を貸す、シリーズ中の異色作「最後の挨拶」。ほかに、一人暮しの老婆のもとに塩漬けの耳が送られてくる「ボール箱」、姿を見せない下宿人と奇妙な新聞広告の謎を解く「赤い輪」、国家機密である特殊潜航艇の設計図の盗難をめぐってホームズ兄弟が活躍する「ブルース・パティントン設計書」など全8編を収録。
  • ケンブリッジ数学史探偵
    4.0
    斬新な日本史講義がハーバードで熱狂を呼んだ歴史学者が、ケンブリッジに移って選んだテーマは「17世紀の数学史」。近代国家が成立する以前、知識人たちは 国家の枠にとらわれず、自由に知識を交換しあっていた。著者は京都で花開いた和算を起点に、西洋、さらには中国の数学文化まで縦横無尽にたどっていく。「知の生成」の瞬間を追い求め、真にグローバルな時代に相応しい歴史の語り方を探った知的興奮の書。
  • じゃじゃ馬ならし・空騒ぎ
    4.0
    美人だが、手におえないじゃじゃ馬むすめカタリーナが、男らしいペトルーキオーの機知と勇気にかかって、ついに可愛い世話女房に変身──。陽気な恋のかけひきを展開する『じゃじゃ馬ならし』。青年貴族クローディオーと知事の娘ヒーローのめでたい婚礼の前夜、彼女に横恋慕するドン・ジョンの奸計(かんけい)から大騒動がまきおこる『空騒ぎ』。明るい情熱と機知の横溢する喜劇の傑作2編を収録。
  • 霧町ロマンティカ
    4.0
    1巻737円 (税込)
    霧の町、軽井沢。航空会社をリストラされた岳夫は、父親が遺した古い別荘で一人暮らすため、東京から越してきた。自由と不安の間に揺れる彼の新生活は、次々と立ち現れる女たちに翻弄される。誘いをかけてくる人妻、知的な女性獣医、ワケありらしい小料理屋の女将と、その十九歳の娘――。したたかで魅力的な女たちと運命に漂う男の恋愛ラプソディ。『途方もなく霧は流れる』改題。
  • 暗闘 尖閣国有化
    4.0
    2010年9月、尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件は日中関係を制御困難な混乱に陥れた。そして2012年4月、石原都知事は「尖閣購入」を宣言する。「中国と戦争になっても構わない」。知事の言葉に戦慄した民主党の野田首相は、この島々の国有化へ向けて大きく舵を切った。動き出す外務・防衛官僚、官邸での「頂上会談」……日本の安全保障問題の最前線に切り込む緊迫のドキュメント。※新潮文庫版に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。
  • 湯川博士、原爆投下を知っていたのですか―“最後の弟子”森一久の被爆と原子力人生―
    4.0
    1巻1,232円 (税込)
    “原子力村のドン”と呼ばれた森は、晩年になって、ひとつの謎に苛まれていた。父母係累を一瞬にして喪い、自身も爆心地で被爆した昭和二十年夏の広島。あの日、あの場所に“特殊爆弾”が落とされることを、恩師の湯川秀樹は知っていたと聞かされたのだ。自分の原子力人生を決定づけた恩師の真意は、いったい何だったのか。
  • ひょうきんディレクター、三宅デタガリ恵介です
    4.0
    バラエティ番組史に輝く不滅の金字塔『オレたちひょうきん族』を立ち上げた著者はフジテレビで44年間、バラエティ制作一筋。『スター千一夜』『欽ドン!』『笑ってる場合ですよ!』『ごきげんよう』『27時間テレビ』……数々の名番組の舞台裏と、面白さを追求し続けた壮絶(?)なテレビマン人生を、涙と笑いで振り返る。
  • 何者
    4.0
    就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから――。瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた5人は就活対策として集まるようになる。だが、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする、本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて……。直木賞受賞作。
  • 算数のしくみ大事典
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「分数の割り算はどうして逆数をかけるの?」「円の面積はどうして半径×半径×3.14なの?」「反比例って何?」など、大人でも間違えそうな算数のしくみを図入りで解説。たし算から小数、分数、図形やグラフ、文章題の解き方まで、小学生のつまずきやすいポイントを一気に解消する、カラフルなイラスト満載の算数大事典。
  • リッツ・カールトンで実践した 働き方が変わる「心の筋トレ」
    4.0
    1巻1,232円 (税込)
    身体と同様、ベストな精神を保つには細やかな「心の筋トレ」が必要です。素直さや誠実さを忘れないために、怒りや嫉妬とうまく付き合うために、あの日の情熱を持ち続けるために……。一流ホテルの日本支社長として経験を重ねた著者が、見失いがちな初心に気づき直し、しなやかな心を作るため、日々実践する心と感性の整え方。
  • 呆けたカントに「理性」はあるか
    4.0
    「あなたは胃ろうを受けいれますか?」。そう問われた際、ボケて認知能力が低下した高齢者でも、健常者と同じく八割が「NO」と答える。いったい、なぜなのか――臨床観察と近代哲学の両面から、人間の判断の構造をひもとくうちに見えてくる、理性と情動の関係、意識と無意識の働き、三八億年の生命史をさかのぼる「好き・嫌い」の直感的意思表示の意味……。認知症五〇〇万人時代を迎える現代人必読の論考。
  • 小林カツ代と栗原はるみ―料理研究家とその時代―
    4.0
    テレビや雑誌などでレシピを紹介し、家庭の食卓をリードしてきた料理研究家たち。彼女・彼らの歴史は、そのまま日本人の暮らしの現代史である。その革命的時短料理で「働く女性の味方」となった小林カツ代、多彩なレシピで「主婦のカリスマ」となった栗原はるみ、さらに土井勝、辰巳芳子、高山なおみ……。百花繚乱の料理研究家を分析すれば、家庭料理や女性の生き方の変遷が見えてくる。本邦初の料理研究家論。
  • 東京ひよっ子3人暮らし
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 泣くしかできないねんねの息子が、立って歩いて喋りだす――よだれでビショビショの握りこぶし、ハイハイで床をこする音、飽きるほど見た泣き顔に、ふとした仕草。めまぐるしい毎日だったけど、二度と戻らない赤ちゃん時代は、たまらなく愛おしい! 夫婦から家族へ、0歳から1歳半までの成長と、新米父母のリアルな奮闘を描く。
  • 4TEEN
    4.0
    東京湾に浮かぶ月島。ぼくらは今日も自転車で、風よりも早くこの街を駆け抜ける。ナオト、ダイ、ジュン、テツロー、中学2年の同級生4人組。それぞれ悩みはあるけれど、一緒ならどこまでも行ける、もしかしたら空だって飛べるかもしれない――。友情、恋、性、暴力、病気、死。出会ったすべてを精一杯に受けとめて成長してゆく14歳の少年達を描いた爽快青春ストーリー。直木賞受賞作。
  • 私と、妻と、妻の犬
    4.0
    1巻1,672円 (税込)
    火宅と化したわが家を救ってくれたのは、「彼女」の眼差しだった。妻との間に生じ始めた亀裂、仕事で出会った女性との心ときめく逢瀬、やがて迎えた家庭の崩壊。その中で二匹の犬との言葉を超えた交情が得難い安らぎをもたらす。だが、別離の時が訪れて……初老を迎えた男の心の危機を繊細に、赤裸々に描き切った哀感極まる私小説。
  • ロング・ロング・アゴー
    4.0
    1巻693円 (税込)
    最後まで誇り高かったクラスの女王さま。親戚中の嫌われ者のおじさん。不運つづきでも笑顔だった幼なじみ。おとなになって思いだす初恋の相手。そして、子どもの頃のイタい自分。あの頃から時は流れ、私たちはこんなにも遠く離れてしまった。でも、信じている。いつかまた、もう一度会えるよね──。「こんなはずじゃなかった人生」に訪れた、小さな奇跡を描く六つの物語。『再会』改題。
  • はかぼんさん―空蝉風土記―
    4.0
    風に揺れる枝垂れ柳が美しい京都の高瀬川で、少年が自殺した。白衣白袴という異様な姿で。死の背景には、旧家に伝わる謎の儀式があった(「はかぼんさん」)。身を持ち崩した一人の男を救ったのは、海辺の漂着物だった(「夜神、または阿神吽神」)。緑豊かな信州に嫁いだ女性。夜半、婚家に「鬼」が訪れる――(「鬼宿」)。各地を訪ね歩いて出逢った、背筋が凍り、心を柔らかく溶かす奇譚集。
  • 身体をゆるめて心をゼロに リセットするヨガ
    4.0
    ポーズ、呼吸法、瞑想の3ステップが心身の不安と不調を解消する、簡単ヨガ・レッスン。はじめてでも、身体が硬くても、すぐに始められる、わかりやすいイラスト満載。心と身体からすべてを手放す「ゼロ体験=究極のリラクゼーション」で、脳内のメモリを解放し、抱え込んでいたプレッシャーやストレスをデトックスしよう。
  • 日本人が知らない漁業の大問題
    4.0
    マグロやウナギが規制されると、日本の食文化が守れない? そんなの漁業の本当の危機じゃない。年々衰退し続ける漁の現場、揺らぐ卸売市場流通、定番商品ばかりの小売の店頭、ブランドや養殖への過剰参入、的外れの政策のオンパレード、そして失われゆく魚食文化……新聞やテレビでは報じられない、日本漁業を取りまく深刻な構造問題を気鋭の水産学者が徹底検証。余命数十年ともいわれる漁業と魚食の今とは――。
  • 王者の遊戯 1巻
    4.0
    時は三国時代。職を求め洛陽を出た主人公・郭嘉は旅の途中、袁紹軍の軍事演習に遭遇する。彼が軍事楼閣の上に見たものは、少年の姿をした異形の軍師達だった! 彼らは「軍師であるために」自分の成長を捨てたという。果たして郭嘉はこの異様な戦国乱世を生き抜くことができるのか!? それぞれ違った特殊能力をもった少年軍師が、武力を持った将軍と契約を結びコンビになって戦う“バディバトル三国志”第1巻。今だかつてない迫力戦争シーン満載の戦国絵巻を見逃すな!
  • 南紀新宮・徐福伝説の殺人
    4.0
    二千年以上も昔、秦の始皇帝の命を受け、不老不死の薬を求めて旅立った徐福。在野の徐福研究家である観光会社の社長が、東京のホテルの一室で殺害された。十津川警部は、現場から姿を消した、徐福研究の第一人者で大学准教授の木村修を追って、「特急ワイドビュー南紀」で、徐福上陸伝説の残る南紀新宮へ向かう。古代の伝説に隠された秘密に十津川警部が挑む、長編トラベルミステリー。
  • 白洲家の日々―娘婿が見た次郎と正子―
    4.0
    白洲次郎のひとり娘を奪い、“七年の敵”と呼ばれた著者。「夫婦円満の秘訣はなるべく一緒にいないこと」という奇想天外な二人のもと、後年様々な薫陶を受けることになる。著者が夫婦喧嘩をしたときに、居合わせた正子が見せた女性らしい素顔、夜中に訪れた新聞記者に次郎が応えて言った「僕は口が堅いからここまで生きてこられたんだ」という言葉の重み……。秘話満載の名エッセイ。※新潮文庫版に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。
  • メガ!―巨大技術の現場へ、ゴー―
    4.0
    1巻1,232円 (税込)
    メガトン級設備の巨大さは、ディテールの緻密な現場技術があってこそ。帝都高速地下網から、石油備蓄基地の巨大タンク群、世界初の浮体式洋上風力発電所、地球深部探査船「ちきゅう」(写真)、奇跡的復興を遂げた日本製紙石巻工場、山手線級の世界最大CERN加速器まで、普段入れない場所へ取材敢行。行った見た考えた!!
  • 親が倒れた! 桜井さんちの場合
    4.0
    1巻880円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 突然倒れた父の介護は誰がする? 息子、娘、それとも年老いた母? 出来るだけ助けになりたいけど、自分の生活で手一杯の子どもたち。なるべく子どもに迷惑かけないようにと自分たちだけで奮闘する父と母。介護する側、される側それぞれの気持ちを細やかに描いたハートフル・コミック。介護世代のみならず、プレ介護世代も必読です!
  • 食に生きて―私が大切に思うこと―
    4.0
    再起を危ぶまれた若き日の闘病を支えた日々の食の大きさ、戦争で実感した食べ足りないことの恐ろしさ、嚥下障害に陥った父に欠かせなかった母直伝のスープの尊さ……そして考え続けた「人はなぜ食すのか」という命題。料理と共に生きた半生を踏まえ、次世代へいのちをつなぐために伝えておきたい、「食べること」の本義。※単行本版に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。
  • 墓と葬式の見積りをとってみた
    4.0
    幸い両親はまだ元気だ。しかし、だからこそ今のうちに「その時」の準備をしておきたい。そう考えた著者は取材に出かけた。人気の樹木葬や、都心部の有名霊園に入るにはいくらかかるのか。散骨、宇宙葬、土葬の実態は。葬儀社の良し悪しはどこで見分けるか。時に遺された人たちの死生観にしんみりし、時に「入棺体験」をして悲鳴を上げながら現代日本の「墓と葬式」事情をとことん掘り下げたハウツー・ノンフィクション。
  • 坂東蛍子、屋上にて仇敵を待つ(新潮文庫nex)
    4.0
    坂東蛍子は桐ケ谷茉莉花が嫌いだった。容姿端麗、運動神経抜群にして、自分と並び称される彼女のことが許せなかった。だが、なぜ嫌いで許せないのか、判らなかった。故に、彼女は果たし状を書く。その日、学園二大スターは、屋上にて決闘する。校舎がお化け屋敷と化し、テロリストに占拠されようと、その程度の“事件”は少女達の青春をとめられない。疾風怒濤の女子高生譚、第二弾。
  • 奇貨
    4.0
    男友達もなく女との恋も知らない変わり者の中年男・本田をとらえたのは、レズビアンの親友・七島の女同士の恋と友情だった。女たちの世界を観察することに無上の喜びを見出す本田だが、やがて欲望は奇怪にねじれ……。熱い魂の脈動を求めてやまぬ者の呻吟を全編に響かせつつ、男と女、女と女の交歓を繊細に描く友愛小説「奇貨」と、著者26歳の時に書かれた危うい思春期小説を併録。
  • 謎とき『ハックルベリー・フィンの冒険』―ある未解決殺人事件の深層―
    4.0
    作中、何者かに殺されたハックの父。その犯人が見つからぬままに終ってしまうのはなぜか? 執拗にくり返される死にまつわる迷信や逸話、その隠喩に込められた真の意味とは? そして周到に仕組まれた結末の「ごまかし」とは? “父殺し”という観点で読み直してみると、秘められたトウェインの驚きの過去が露わとなる――。
  • チャイナハラスメント―中国にむしられる日本企業―
    4.0
    世界シェアトップのトヨタの販売台数が、なぜ中国ではGMの三分の一なのか。そこには「チャイナハラスメント」とでも呼ぶべき巧妙な嫌がらせが関係している。反日に傾く世論を気にする共産党にとって、中国に進出した日本企業は格好の標的なのだ。改革開放以来三十年の変遷を見てきた著者が、中国人ビジネスマンの頭の中と共産党の思考回路を徹底解説。中国ビジネスに求められる「冷徹な戦略」も詳述する。
  • なるほど! 赤ちゃん学―ここまでわかった赤ちゃんの不思議―
    4.0
    赤ちゃんは、学習の天才! 「自分」と「他人」をいつから区別してる? 寝かしつけに効果的な歌い方とは? どうやって言葉を覚えるの? 赤ちゃんにできて、ロボットにはできないことって? 2000人の乳幼児と接した研究者たちが明かす、赤ちゃんの知られざる能力とは。子どもを知れば、育児・保育・教育がもっと楽しくなる! 進化しつづける、〈赤ちゃん学〉の世界へようこそ――。
  • ぼくの住まい論
    4.0
    南から吹くやわらかい風、“凱風”。神戸の一隅にその名を冠した著者の自宅兼道場「凱風館」が竣工した。この手で道場をつくりたいと願い、「宴会のできる武家屋敷」を目指した思想家・武道家の家づくりの哲学とは――書斎、合気道稽古、能舞台、寺子屋学塾、安眠……住まうことは生きること、教育の奇跡を信じ、次世代への贈り物としてウチダタツルが考え抜いた「住まいの思想」。
  • がんばると迷惑な人
    4.0
    はりきるほど、ズレる。意欲はあるのに、スベる。やる気ばかりで、ツカえない。そんな人っていませんか? “努力は必ず実を結ぶ”は幻想です。重要なのは「がんばり」ではなく仕事の「質」。確実に成果を上げる「合理的手抜き」とは――。やる気を育む人事表彰制度、ムダを省く技術、野心を業績に変える思考法、部下の承認欲求に応える管理術、自営業集団としてのチーム運営など、“残念な働き方”にならない為の画期的提言。
  • 姫路城リビングデッド 1巻
    完結
    4.0
    全2巻792円 (税込)
    群雄割拠の戦国時代が徳川によって終結し、秩序の世が開かれた十七世紀初頭。播磨の国の姫路城には、城好きの平民・虎次が天守閣を眺め、石垣に貼り付いては城を堪能していた。そんな折、突如異様な姿をした化物に襲われる虎次。どうやら城の回り一帯が恐るべき化物に包囲されていたようで? 織田信長、武田信玄、上杉謙信といった死んだはずの戦国武将が復活! 完成したばかりの姫路城に一斉に襲い掛かる!!
  • ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本男子モギサンと台湾女子リンちゃん。ふたりの国際遠距離恋愛は、フェイスブックの何気ないメッセージから始まった。ドラマティックな馴れ初め、日本でのコミカルな同棲生活、そして世界を魅了したウェディングフォト。一生の恋がしたくなる、純度100%、胸キュン爆発のノンフィクション・ラブストーリー!
  • 草原の記
    4.0
    史上空前の大帝国をつくりだしたモンゴル人は、いまも高燥な大草原に変わらぬ営みを続けている。少年の日、蒙古への不思議な情熱にとらわれた著者が、遥かな星霜を経て出会った一人のモンゴル女性。激動の20世紀の火焔を浴び、ロシア・満洲・中国と国籍を変えることを余儀なくされ、いま凜々しくモンゴルの草原に立つその女性をとおし、遊牧の民の歴史を語り尽くす、感動の叙事詩。
  • あいうべ体操と口テープが病気を治す! 鼻呼吸なら薬はいらない
    4.0
    日本人がかかる病気の約7割は「口呼吸」が原因だった。アトピーから喘息、リウマチ、うつ、歯周病まで、呼吸を口から鼻に変えるだけで気になる症状がみるみる改善し、感染症もシャットアウト。著者考案の「あいうべ体操」と睡眠時の口テープが免疫力を高めて、薬に頼らず万病の元を断つ、医学界も大注目の健康プログラム。
  • 反グローバリズムの克服―世界の経済政策に学ぶ―
    4.0
    「輸出は得、輸入は損」「日本企業は善、外国資本は悪」という反グローバリズムの誤解が、日本経済の再生を妨げている。非生産的な「既得権益」に固執するのではなく、大多数の国民の利益に資する「国益」を追求するには、どのような経済政策が必要なのか。各国の構造改革の事例から、グローバル時代を生き抜く戦略を考える。
  • 会話のきっかけ
    4.0
    初対面の相手を前に沈黙が続く。さて、どうしよう……。苦手な挨拶を頼まれた。さて、どうしよう……。近隣トラブルが深刻だ。さて、どうしよう……。とかく面倒な世間でも、口のきき方と心構えひとつでずいぶん楽になるもの。しゃべりのプロが、時に自ら動き、時に先人の知恵を借り、時に勝手に聞き耳を立てて見出した、あらゆる「気まずさ」からの脱出法とは。人づきあいで気苦労を抱えがちな貴方への特効薬。
  • 生き延びるための世界文学―21世紀の24冊―〔電子版〕
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    タオ・リン、アレハンドロ・サンブラらの新鋭から、J・M・クッツェー、トニ・モリスンらの大御所まで。世界文学の「いま」を伝える、最速・最強のガイド、待望の第二弾。文句なしに面白い21世紀の24冊を紹介。※単行本に掲載の[訳し下ろし短編]は、電子版には収録しておりません。
  • 着物をめぐる物語
    4.0
    華やかな歌舞伎座の楽屋に、藤娘の衣裳を着て現れる女形の幽霊。唐子の着物をほめてくれた混血の美青年が戦時中にたどった運命。夫と息子に先立たれた老女が黙々と織る越後上布。男に翻弄されたホステスが遺した大島。老境を迎えた辰巳芸者の着物への執念。畳紙に包まれ密やかに時を刻んでいた着物が、繙かれ鮮やかに語り始める……。縦糸と横糸のあやなす、美しく残酷な11の物語。※新潮文庫版に掲載のイラストは、電子版には収録しておりません。
  • 着物の悦び きもの七転び八起き
    4.0
    成人式以来、着物には縁がなかったマリコさんが、いつしか着物を好きで好きでたまらなくなってしまった。着物友だちと「細雪ごっこ」をしたり、展示会に出かけたり……。時には失敗もして恥をかきつつ、身も心も着物にのめり込んでいったマリコさんの七転び八起きのストーリー。着物を愛するあなたも、まだこれからの人も、魔力を秘めた着物の世界に足を踏み出すと人生変わります!※新潮文庫版に掲載の写真は、電子版には収録しておりません。
  • 恋情からくり長屋
    4.0
    「治兵衛さん、しぼり尽させてもらいますえぇ」。島原女郎の請け出しに身代賭けた大店の旦那。菊の香りを懐かしむ消えた恋女房に瓜二つの歌比丘尼。国もとの妻の胸を騒がす不思議な夢が暴く、見てはならないこの世の闇……。浪花で恋に焦がれ、江戸で情けに溺れる女と男。西鶴もかくや、の情念にじむからくり話を自在に操る名うての著者の絶品世話物競演! 『夢からの手紙』改題。
  • あした―慶次郎縁側日記―
    4.0
    泥棒長屋に流れ着いた老婆の悲しみが、出世にとことん無欲だった若き慶次郎の思いと交わる表題作「あした」。無精な夫を捨てた、髪結い妻の思わぬ本音を描く「春惜しむ」。内緒の逢瀬を重ねてはらんだ娘が、未来ある思い人を必死に庇う「むこうみず」など、円熟の筆致が香り立つ江戸の哀歓十景。慶次郎への尽きぬ思いを語る、生前最後の著者談話も収録した、人気シリーズ第13弾!
  • 真田太平記(一~十二) 合本版
    4.0
    天正10年(1582年)3月、織田・徳川連合軍によって戦国随一の精強さを誇った武田軍団が滅ぼされ、宿将真田昌幸は上・信二州に孤立、試練の時を迎えたところからこの長い物語は始まる。武勇と知謀に長けた昌幸は、天下の帰趨を探るべく手飼いの真田忍びたちを四方に飛ばせ、新しい時代の主・織田信長にいったんは臣従するのだが、その夏、またも驚天動地の時代が待ちうけていた。 ※当電子版は『真田太平記』(一)~(十二)の全十二巻をまとめた合本版です。
  • 覇王の家(上下) 合本版
    4.0
    徳川三百年――戦国時代の騒乱を平らげ、長期政権(覇王の家)の礎を隷属忍従と徹底した模倣のうちに築き上げた徳川家康。三河松平家の後継ぎとして生まれながら、隣国今川家の人質となって幼少時を送り、当主になってからは甲斐、相模の脅威に晒されつつ、卓抜した政治力で地歩を固めて行く。おりしも同盟関係にあった信長は、本能寺の変で急逝。秀吉が天下を取ろうとしていた……。 ※当電子版は『覇王の家』(上)(下)の全二巻をまとめた合本版です。
  • 覇王の家(上)
    4.0
    徳川三百年――戦国時代の騒乱を平らげ、長期政権(覇王の家)の礎を隷属忍従と徹底した模倣のうちに築き上げた徳川家康。三河松平家の後継ぎとして生まれながら、隣国今川家の人質となって幼少時を送り、当主になってからは甲斐、相模の脅威に晒されつつ、卓抜した政治力で地歩を固めて行く。おりしも同盟関係にあった信長は、本能寺の変で急逝。秀吉が天下を取ろうとしていた……。
  • 日本の感性が世界を変える―言語生態学的文明論―
    4.0
    言葉と文化、自然と人間の営みに深い思索を重ねてきた著者が、世界の危機を見据えて語る《日本人の使命》とは? 外国人が日本語を学ぶとなぜか礼儀正しくなる「タタミゼ効果」の不思議や、漢字に秘められた意外な力、そして日本の共生的自然観を西欧文明と対比させつつ、繊細だが強靱なこの国の感性を文明論として考える。
  • 死ぬな―生きていれば何とかなる―
    4.0
    生まれつきままならぬ下半身。五度のがん。側近の裏切り。様々な壁にぶつかりながらも、著者は常にハンデを強みに変えて乗り越えてきた。百社以上の破綻処理に携わり、ファンドマネジャーとなった今、半生を振り返りこう断言する。「生きてさえいれば何とかなる」と。「土下座担当」という仕事、裏社会の面々の図太さ、学歴エリートのひ弱さ……壮絶な体験から導き出された、弱者の戦略と命の意味。
  • 謎好き乙女と奪われた青春(新潮文庫nex) 無料お試し版
    無料あり
    4.0
    藤ヶ崎高校一の美少女、早伊原(さいばら)樹里は恋愛に興味がない。友情にも興味がない。もちろん、部活にも。彼女が愛してやまないこと、それは日常に潜む謎。衆目の中ですり替えられた花束。学年全員に突如送られた告発メール。教室の反対側からの不可能カンニング。やがて僕の過去が明らかになるとき、「事件」の様相は一変し……。彼女と「僕」が織りなす、切なくほろ苦い青春ミステリ。まるまる1章、無料でお試し!
  • わたしの台南―「ほんとうの台湾」に出会う旅―
    4.0
    1巻1,056円 (税込)
    今は亡き父母、そして妹・一青窈の一家四人で過ごした思い出の国を再訪し出会った、旧きよき時代の面影。地元のソウルフードから流行のスイーツまで美食の街を食べ歩き、人情深く人懐こい人々に触れ、その歴史と文化を訪ねた著者が心を込めて綴る台南への誘い。大都市・台北、高雄だけじゃない台湾のもう一つの魅力がここに!
  • クラシック 私だけの名曲1001曲
    4.0
    音楽はありとあらゆることを教えてくれる。喜び、生きることにつきまとう、どうしようもない哀しみ、その表現方法……音楽は小説であり、私自身の生き方そのものである――。四十年余にわたり、こよなく愛し、聴き惚れた名曲から1001曲を厳選。さらに最良の演奏を特選し、魅力の真髄を伝える、世界に比類なき音楽エッセイ。
  • 古城の風景I―菅沼の城 奥平の城 松平の城―
    4.0
    戦国期の古城を巡る作家の眼は、そこに将兵たちの哀歓を見る。大軍相手でも容易に落ちぬ墨守の名将として驍名を馳せた菅沼氏。今川─武田─徳川と臣従し、その勇猛を賞賛された奥平氏。籠城せずに常に城外で決戦した剽悍無類の松平氏。三氏ゆかりの城々を経巡り、高潔達意の名文で、その豊穣な思念と鋭敏な歴史観を縦横に記した白眉の城塞紀行。単行本1、2巻を合本して文庫化。
  • 山とそば
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ひとりでも、ふたりでも、旅はこんなに楽しい! 松本でそばを堪能し、足をのばして上高地へ。この世のものとは思えない景色を眺め、白骨温泉に宿泊。福岡出張からの帰りみち、途中下車した岩国で、シロヘビにおっかなびっくり。新大阪発の新幹線「さくら」でたどりついた鹿児島では名物「白熊」に舌鼓。おいしい食べもの、優しい人、忘れられない景色。出会いいっぱい、旅の絵日記。
  • 天皇と原爆
    4.0
    日米開戦はなぜ起ったのか? それは建国以来、西へと膨脹する覇権主義のキリスト教国アメリカと、天皇信仰の日本がぶつかり合う宗教戦争だった。原爆投下という恐るべき行為も、「サタンの国」日本を叩き潰そうという宗教的動機があったからこそ可能だったのだ。日本を悪者にする左翼似非(えせ)史観を糾弾し、日米両国を世界史の中に位置づけて大東亜戦争の「真実」に迫る、衝撃の論考。
  • 荻窪 シェアハウス小助川
    4.0
    十九歳春、佳人(よしと)のシェアハウス生活が始まった。地元の人々を診てきた医院を閉院し、リノベーションした「シェアハウス小助川」で一つ屋根の下に暮らすことになるのは、年齢も職業も様々な男女六人。自室を持ちながらリビングや台所や風呂を共有する生活だから価値観の違いも見えてきて……。そして家主のタカ先生をはじめ皆が抱える人生に触れながら、佳人は夢に辿り着けるのか。
  • 領土喪失の悪夢―尖閣・沖縄を売り渡すのは誰か―
    4.0
    「尖閣問題は、先人の知恵にならい棚上げすることが平和への道だ」と説く総理経験者、大物政治家、元外交官……一見、もっともらしい言説には、驚きの詐術が隠されていた。時に「尖閣棚上げ論」という虚言を広め、時に沖縄独立運動を側面支援し、中国は領土拡大の「夢」に向け突き進んでいる。領土喪失という「悪夢」を現実としないために、日本は何をすべきか。丹念な取材と歴史、地政学を踏まえた冷静な分析で示す。
  • 凶悪犯罪者こそ更生します
    4.0
    「反省しない」のではなく「反省できない」。それが凶悪犯罪者たちが収容される刑務所の実情だ。しかし、誰もが「更生不可能」と判断する彼らが、新たな気づきを得た時こそ、更生への意志は圧倒的に強くなる。その「気づき」を得るために有効なのは、犯罪者に「反省を求めない」「加害者視点の」教育である。数多くの累犯受刑者を「本当の反省」に導いた著者だから書けた、超実践的更生メソッド。
  • 余計な一言
    4.0
    なぜあの人にムカつくのか? 「だって」「しかし」の連発、「行けたら行く」「なくはない」という曖昧な物言い、面白くもない辛口コメント、「頑張れ頑張れ」の繰り返し、バカ丁寧な敬語の乱用……人間関係を悪化させる元凶は「余計な一言」だ。28の実例と解説を、頷き、笑いながら読むうちに自然と予防策が身についていく。コミュニケーション能力が確実にアップする「声に出して読んではいけない日本語」への処方箋。
  • 生誕101年 「カミュ」に学ぶ本当の正義―名作映画でたどるノーベル賞作家46年の生涯―
    4.0
    母国フランスと生まれ育った故郷とのあいだの葛藤に悩んだアルジェリア戦争。国境を越えて世界中に戦慄の衝撃をあたえた「異邦人」、革命をめぐるサルトルとの論争の真の勝利者はどちらか――不条理文学の旗手である一方、革命とテロが避けられない全体主義を終始批判しつづけたカミュ。その人生と思想を鮮やかに浮き彫りにする。
  • カイン―自分の「弱さ」に悩むきみへ―
    4.0
    ぼくはすごく不幸な少年・青年時代を送ってきた。親や先生の「いい子」だったぼくは「自殺してはならない」と自分に言い聞かせ、強く生きようと決意し、長い間、修行してきた。そして、30年間「なぜ生きるのか?」と悩んで見出したのは、「そのことを知るために生きるのだ」という回答だった。自らの苦い経験を振りかえりながら、いま不器用に生きるすべての読者に捧ぐ、「生き方」の訓練。
  • 弱者の戦略
    4.0
    海洋全蒸発や全球凍結、巨大隕石の衝突など、地球環境が激変しても多くの生命はしぶとく生き残り続けてきた。そして今でも、強者ではない動植物などはあらゆる方法で進化し続けている。群れる、メスを装う、他者に化ける、動かない、目立つ、時間をずらす、早死にするなど、ニッチを求めた弱者の驚くべき生存戦略の数々。
  • つぎはぎプラネット
    4.0
    同人誌、PR誌に書かれて以来、書籍に収録されないままとなっていた知られざる名ショートショート。日本人 火星へ行けば 火星人……「笑兎(ショート)」の雅号で作られた、奇想天外でシニカルなSF川柳・都々逸。子供のために書かれた、理系出身ならではのセンスが光る短編。入手困難な作品や書籍、文庫未収録の作品を集めた、ショートショートの神様のすべてが分かる、幻の作品集。
  • 人類が永遠に続くのではないとしたら
    4.0
    3・11による福島原発事故が引き起こしたのは、本質的には誰にも「責任をとりきれない」という新しい事態だ。科学技術の、地球環境の、そして種としての人類の限界が露わになったいま、ポストモダンとエコロジー、双方の思想が見落としてきた「有限性」を足場に、生きることへの肯定をスリリングかつ緻密に語る決定的論考。
  • 女刑事音道貴子 風の墓碑銘(上)
    4.0
    1~2巻649~693円 (税込)
    貸家だった木造民家の解体現場から、白骨死体が発見された。音道貴子は、家主の今川篤行から店子の話を聞こうとするが、認知症で要領を得ず、収穫のない日々が過ぎていく。そんな矢先、その今川が殺害される……。唯一の鍵が消えた。捜査本部が置かれ、刑事たちが召集される。音道の相棒は……、滝沢保だった。『凍える牙』の名コンビが再び、謎が謎を呼ぶ難事件に挑む傑作長篇ミステリー。
  • 精神論ぬきの保守主義
    4.0
    日本の“真正保守”は、なぜやたらと社会を“革新”したがるのか? 保守とネット右翼・愛国主義はどこが違うのか? ヒューム、バーク、トクヴィル、バジョット、シュミット、ハイエク……西欧の保守思想の源流から、本来の保守が持つ制度的エッセンスを取り出し、民主主義の暴走から社会を守るための仕組みを洞察する。
  • 謎ときガルシア=マルケス
    4.0
    1巻1,815円 (税込)
    生まれ育ったカリブ海の日常生活に潜む底抜けなユーモアのセンスを手がかりに、ラテンアメリカ文学の魅力を『ドン・キホーテ』のスペイン語文学、さらにはコロンブスの“冒険心”まで溯って縦横無尽に解読。数々のマルケス作品を翻訳した著者が、ありきたりの作家論・作品論にとどまらず、世界的文豪の発想力の原点を解き明かす。※新潮選書に掲載の写真は、電子版には収録しておりません。
  • 聖灰の暗号(上)
    4.0
    1~2巻671~715円 (税込)
    歴史学者・須貝彰は、南仏の図書館で世紀の発見をした。異端としてカトリックに憎悪され、十字軍の総攻撃を受けたカタリ派についての古文書を探りあてたのだ。運命的に出会った精神科医クリスチーヌ・サンドルとともに、須貝は、後世に密かに伝えられた“人間の大罪”を追い始める。構想三十年、時代に翻弄された市井の男女を描き続ける作家が全身全霊をこめた、歴史ミステリ。
  • 閉鎖病棟
    4.0
    とある精神科病棟。重い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも、明るく生きようとする患者たち。その日常を破ったのは、ある殺人事件だった……。彼を犯行へと駆り立てたものは何か? その理由を知る者たちは――。現役精神科医の作者が、病院の内部を患者の視点から描く。淡々としつつ優しさに溢れる語り口、感涙を誘う結末が絶賛を浴びた。山本周五郎賞受賞作。
  • 臓器農場
    4.0
    1巻1,023円 (税込)
    新任看護婦の規子が偶然、耳にした言葉は「無脳症児」──。病院の「特別病棟」で密かに進行していた、恐るべき計画とは何か? 真相を追う規子の周囲に、忍び寄る魔の手……。医療技術の最先端「臓器移植」をテーマに、医学の狂気と人間の心に潜む“闇”を描いた、サスペンス長編。現役医師としてのヒューマンな視線、山本周五郎賞作家の脂の乗り切った筆致が冴える、感動の名作。
  • 愛と資本主義
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    新宿のホストクラブ-それは金に飢えた男と愛に飢えた女が、狂ったダンスを踊る異空間、ある種の絶望的な「愛」の形。夜毎繰り広げられる狂宴を、妖しい月夜の明かりで照らし出した長編小説。
  • 路傍の石
    4.0
    1巻1,100円 (税込)
    極貧の家に生れた愛川吾一は、貧しさゆえに幼くして奉公に出される。やがて母親の死を期に、ただ一人上京した彼は、苦労の末、見習いを経て文選工となってゆく。厳しい境遇におかれながらも純真さを失わず、経済的にも精神的にも自立した人間になろうと努力する吾一少年のひたむきな姿。本書には、主人公吾一の青年期を躍動的に描いた六章を“路傍の石・付録”として併せ収める。
  • 螻蛄―シリーズ疫病神―
    4.0
    信者五百万人を擁する伝法宗慧教寺。その宗宝『懐海聖人絵伝』をめぐるスキャンダルに金の匂いを嗅ぎつけた、相性最悪の二人組、自称建設コンサルタントの二宮とイケイケ経済ヤクザの桑原。巨大宗派の蜜に群がる悪党どもは、腐敗刑事、新宿系極道、怪しい画廊の美人経営者。金満坊主から金を分捕るのは誰か。東京まで出張った最凶コンビの命運は? 人気シリーズ「疫病神」第2弾。
  • マイ国家
    4.0
    マイホームを“マイ国家”として独立宣言した男がいた。訪れた銀行外勤係は、不法侵入・スパイ容疑で、たちまち逮捕。犯罪か? 狂気か?――世間の常識や通念を、新鮮奇抜な発想でくつがえし、一見平和な文明社会にひそむ恐怖と幻想を、冴えた皮肉とユーモアでとらえたショートショート31編。卓抜なアイディアとプロットを縦横に織りなして、夢の飛翔へと誘う魔法のカーペット。※文庫版に掲載の挿画は、電子版には収録しておりません。
  • 疫病神
    4.0
    建設コンサルタント・二宮啓之が、産業廃棄物処理場をめぐるトラブルに巻き込まれた。依頼人の失踪。たび重なる妨害。事件を追う中で見えてきたのは、数十億もの利権に群がる金の亡者たちだ。なりゆきでコンビを組むことになったのは、桑原保彦。だが、二宮の〈相棒〉は、一筋縄でいく男ではなかった――。関西を舞台に、欲望と暴力が蠢く世界を描く、圧倒的長編エンターテインメント!
  • 日本語のミッシング・リンク―江戸と明治の連続・不連続―
    4.0
    「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也」――例えば、この芭蕉の言葉も現在の日本語とはずいぶん違う。では、いつ、どのように変化を遂げたのか? 「中間の時代」である明治期に注目し、「漢字・漢語=漢文脈」をキー・ワードに、その“断層”を探る。言葉が変りゆく現場を実感する、国語学のユニークかつ精緻なる冒険!
  • とまらない
    4.0
    「僕が学びつつあること、つまりサッカーを20代で理解してしまう選手もいる。でも未完成な僕には広がる余地もある。だからまだまだ先があると思うんだ」。震災復興支援チャリティーマッチでの印象的なゴール、自身のJリーグ最年長記録を更新し続けるゴール、そして、数字には表れないプレーと、「サッカー人」としての思索……。歩みをとめようとしない「キング・カズ」自身による、前人未到の領域での前進の記録。
  • 祖谷・淡路 殺意の旅
    4.0
    殺人事件の鍵を握る妖しげな「秘密クラブ」。かつての部下に掛けられた容疑を晴らすため、十津川はその組織を操る巨悪の実態を追う!
  • 吉祥寺の百日恋
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    この恋は偽り、それとも真実?──若き錫乃介はその美貌ゆえに放蕩の日々。かつて道ならぬ恋にあった義姉・永遠子にけしかけられ、侯爵家の令嬢・深雪を百日で籠絡出来るかの賭けをする。手練手管で誘惑し、念願の褒美を得るはずだったのだが……。大型新人がラクロの古典文学を基に斬新な視点で描く、現代猫版〈危険な関係〉。
  • 白蝶花
    4.0
    傾いた家のために財閥の妾となった泉美、貧しさ故に芸妓として売られた姉妹の菊代と雛代、奉公先で書生の子どもを身籠る千恵子、豪奢な屋敷で愛に飢える県知事令嬢の和江。人生を選びとることも叶わず、女は明日死ぬかも判らぬ男を想うしかなかった時代──戦前から戦後の不自由さを吸い上げ、荒野の日本で美しく野性的に生を全うした彼女たちが咲かす、ドラマティックな恋の花。
  • 戦争の日本中世史―「下剋上」は本当にあったのか―
    4.0
    手柄より死を恐れた武士たち、悪人ばかりではなかった「悪党」、武家より勇ましいお公家さん、戦時立法だった一揆契状……「下剋上」の歴史観ばかりにとらわれず、今一度、史料をひもとき、現代の私たちの視点で捉え直してみれば、「戦争の時代」を生きた等身大の彼らの姿が見えてくる。注目の若手研究者が描く真の中世像。
  • 昭和の子供だ君たちも
    4.0
    平成も二十五年が過ぎ、もはや昭和は“歴史”になりつつある。そんな今だからこそ、「昭和の子供たち」の世代論を語ろう――。「昭和ひとケタ」と旧制高校、予科練帰りの戦争体験と屈折、昭和十九年生まれの疎外感、柴田翔と大江健三郎、新人類とサブカルチャーなど、世代の“網”を精緻にたどり、「昭和の精神史」を描く長篇評論。
  • 獣医さんが出会った 愛を教えてくれる犬と幸せを運んでくる猫
    4.0
    人生のパートナーである犬や猫と、我々はどうつき合っていけばよいのか。偶然の出会いから成長を見守る日々、そしてお別れの日まで、飼い主なら知っておきたい大切なこと。共に暮らすための条件、ペット先進国の犬のしつけ、猫語の聞き分け方、ペットロスを乗り越える方法など、下町の獣医師が相棒との絆の深め方を教えます。
  • 芦原英幸正伝
    4.0
    著者との10年に及ぶ濃密なる交流と、膨大な関係者の証言により、50歳の若さで逝った伝説の天才空手家の実像がくっきりと浮かび上がる。大山倍達が震え上がった最後の支部長会議、拳銃の刺客返り討ち事件、正道会館によるクーデターの真相他。誰よりも強く、破天荒で、そして優しかった天才の真の姿が、ついに描き出された!
  • 赤まんま―慶次郎縁側日記―
    4.0
    不治の病に逝った幼な馴染みの霊前で、誓いを立てた簪を独り見つめる材木問屋の心のうちも、容色盛んな若後家がなお胸に秘める亡くした夫との思い出も、秋風にひっそり揺れる赤まんまの花しか知らない。折檻、密通、盗癖だと町の騒ぎをはやす輩も、心のわるさに弄ばれ道を外した人々の苦い涙に気付かない。ゆえに仏の慶次郎は、苛む心の苦しみと忍ぶ心の悲しみに、今日も静かに耳をすます。
  • 集金旅行
    4.0
    とあるアパートの主人が死んで、小学校一年生の男の子が一人、残された。生前の主人と親しくしていた“私”は、部屋代を踏み倒して逃げていった人たちから勘定を取立てるために、年増美人コマツさんを伴って、思わくも黒々と集金旅行に出たのだが……。諷刺とユーモアに富んだ絵巻物。ほかに「追剥の話」「因ノ島」「白毛」「丑寅爺さん」「開墾村の与作」「釣場」を併録する短編集。
  • 遙拝隊長・本日休診
    4.0
    復員しても、いまだに戦争中だと錯覚している元中尉の異常な言動を描いて、戦争と戦争思想の愚劣さを痛烈にあばき、真の戦争犠牲者に対して強い同情をよせた『遙拝隊長』、“本日休診”の札を出した病院に、その札を無視してつぎつぎと訪れる庶民の姿を洒脱な老医の視点から描く『本日休診』。戦後の救いなき世相を反映させ、ほろにがいユーモアをただよわせた2編を収録。
  • 黒い蝶
    4.0
    1巻506円 (税込)
    商売に失敗した三田村は、偶然に江藤という富豪と知り合った。江藤は死んだ娘のためにソ連の世界的ヴァイオリニスト・ムラビヨフを日本に招聘することを思いつく。三田村は招聘の運動費と称して江藤から金を引き出し、自分の新しい事業に注ぎ込むが、江藤の美しい妹にその魂胆を見透かされた時、奇妙にも本気でムラビヨフを招んでやろうと考え始める……。著者唯一の書下ろし長編。
  • ムッシュ・クラタ
    4.0
    戦前・戦後、新聞社のパリ特派員を勤め、フランス文化をこよなく愛して「ムッシュ・クラタ」と呼ばれた男。日本人の常識から逸脱した行動をとり、鼻持ちならないキザな奴と見られていた彼が、記者として赴いたフィリピンの戦場でしめしたダンディな強靱さを鮮やかに描いた表題作。ほかに夫婦の絆の裏表を鋭い人間観察で切り取った「晴着」「へんねし」「醜男」をおさめる中・短編集。
  • 仮装集団
    4.0
    1巻1,155円 (税込)
    すぐれた企画力で大阪勤音(勤労者音楽同盟)を牛耳っているニヒルな敏腕家流郷正之は、勤音内部の政治的な傾斜を感じている。勤音組織は人民党とつながっているのではないだろうか? 党との関係を探るため、流郷は美貌の経理責任者江藤斎子と情事を重ねた。だが、すべてを知った時、流郷は……。政治の手で操られる集団の無気味なエネルギーを綿密な調査と豊かな筆力で描く長編。
  • 花紋
    4.0
    ろうたけた美貌とたぐいまれな才を宿し、大正歌壇に彗星の如く登場し、束の間の輝きを放って突如消息を断った幻の歌人御室みやじ。河内長野の大地主の総領娘として、苛酷な因襲に抗いながら、国文学者荻原秀玲との宿命の恋に全てを賭け、略伝に夭逝と記されたように、自らの生をまで世間から葬り去った、激しい情熱と苦悶に貫かれたその半生を重厚な筆致でたどった長編小説。
  • しぶちん
    4.0
    “しぶちん”とは大阪弁でケチン坊のことだが、ケチが陰にこもらない開放的な言い方である。19歳で伊勢の沢庵売りから大阪の材木問屋に奉公して財をなした山田万治郎は、“しぶまん”と呼ばれながらも、昭和初年に、商工会議所の議員に推薦される。大阪商人の金銭への執念を捉えた表題作の他、大阪富商の町、船場に憧れと執念をもやした女の一生を描く『船場狂い』など、全5編を収録する。

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