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最後まで誇り高かったクラスの女王さま。親戚中の嫌われ者のおじさん。不運つづきでも笑顔だった幼なじみ。おとなになって思いだす初恋の相手。そして、子どもの頃のイタい自分。あの頃から時は流れ、私たちはこんなにも遠く離れてしまった。でも、信じている。いつかまた、もう一度会えるよね──。「こんなはずじゃなかった人生」に訪れた、小さな奇跡を描く六つの物語。『再会』改題。
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Posted by ブクログ
社会(学校)とうまく折り合えない人の話を読むとき、多分に自分と重ねてしまうので、救われてほしい、ハッピーエンドで終わってほしい、と願いながら読みます。 でも、安易な救いや、表面的な幸せでオチをつけないところが、やっぱり重松清の意地悪で、何より素敵なところだなあって思いました。 それこそ「life...続きを読む goes on」という作中出てくるあの歌詞のように、この人たちの人生はこれからも続くということ、そして、続いた先ではまた別の「再会」が待っているかもしれないということに思いを馳せずにはいられませんでした。
いろんな人の人生に想いを馳せる短編集。 読みやすくてあたたかい。 いいものあげる:語り手の女の子がはじめはあまり好きになれなかったが,気がついたら感情移入しながら読んでいた。大人の事情によって左右される子どもの世界が切なくて苦しい。 ホラ吹きおじさん:主人公と同じように,私もこのおじさんが好きか...続きを読むもしれない。尊敬できるようなところはなく,親戚中の鼻つまみ者のおじさん。どんな人生を生きて,心の内ではどんなことを考えていたんだろう。 永遠:本書で一番印象に残ったお話かもしれない。人生のステージが変わると付き合う友人も変わって,自然に優先順位をつけて付き合わなくなっていく相手がいる。障害のあるユウちゃんはいつも取り残される側。とっくに自分を忘れてしまった人を今も友だちと思い,ずっと待っている。胸が痛くなった。私はユウちゃんのように障害があるわけではないが,所属場所が切り替わる度に縁が切れていくのが苦手で,いつも取り残されているように感じていた。永遠を信じられればいいのに。ユウちゃんや学校の子どもたちのために奔走する主人公とも気持ちが重なった。最後にシノケンが会いに来てくれたのはとても救いがあった。 再会:「いいものあげる」から時間が経った後の物語。うまくいかなかった者同士の2人が再会できてよかった。短編集の締めくくりとして素敵なお話だった。
大人になった自分が子供の頃を振り返る、再会をテーマにした全7編。 「きよしこ」を小学生の時に読んで大号泣したとき、重松さんってどうしてこんなに私の気持ちわかるの!?って思ってた。 友達はいるんだけど、どこか孤独を感じていたり。何が出来ないってわけじゃないけど、子供の自分の力だけじゃどうしても思い通...続きを読むりにいかなくてもどかしい気持ちになったり。 読んでると誰しもどこかで苦しくなったり、激しく共感したりする場面があるような気がする、タイムスリップしたみたいに。だけど最後には爽やかな風が吹くような。重松さんって、どれだけの大人の「過去の自分」を救ってきたんだろう...。 小中時代は、楽しいことばかりではなかったけど、あの頃があって今の自分が確かにいる。 歩んできた道をまるっと肯定できる気持ちにさせてくれる重松さんの描く物語が、私は大好きです。 良いことも良くないこともぜんぶ優しく抱えて、幼心を忘れない大人に、親に、いつかなれたらいいな。
ここ最近で一番感動した。夜寝ながら読んでいると泣けてくる。良い本との出会いでした。 大人社会、大人の都合で子供の心がかき乱されたり、友達関係にまで影響を及ぼすこともある。大人が思うより子供は世間を見ている、というお話。どの話も「こんなはずじゃなかった人生」という短編。 なかでも「チャーリー」は圧巻だ...続きを読むった。大人になった僕は、小4の息子がチャーリーを読むのを見、自分が好きだったキャラクターチャーリーブラウンに重ね思い出す。生き辛かった小5の頃、担任教師との気持ちのズレ、人の気持ちを察しすぎていた自分。 <チャーリーあの時の僕の気持ちがわかるかい?> イタかった思い出。だけどそこには必死にもがいて頑張った子供のころの自分がいた。過去の自分との再会。 個人的には、再会したいと思う人もいる。でも、会いたいと思う温度が同じとは限らないから、会いたいが会えない、その感じでいい。今のところは。 むしろ、会えない日々を大切に生きよう、と訴えられている気がした。 著者ご自身の解説のこの一節が心に染みた。 <バイバイと手を振った友達に明日また会えること、いまはごくあたりまえの日常が、実はなかなかの幸せだったんだということが、いつか、わかる。>
短編だが、一つ一つのストーリーは長め。 再会をテーマにしていて、ただただ泣けるし心が温まるストーリーが多かった。
重松清さんの小説は初読みでしたがとても良かったです。主人公が子供の頃を振り返る6つの短編。切なさと懐かしさとが混ざり、しんみりと、じんわりと心があたたまりました。うまくいかないことばかりだとしても間違ってなんかいない。どんな人生も意味も価値もあるものなのだろう。うまくいかない人達、生きるのが上手くな...続きを読むい人達のことが、とてもいとおしく感じる作品ばかりでした。
どこにでもいそうな誰かが語る、遠い遠い昔の思い出話が6本。「あの時こうしていれば……」「あの子にもっとしてあげられることが……」という過去の悔いをすくい上げるような読み味で、なんとも言えず切ない気分になった。
重松作品に、いつも、あたたかさをもらいます。 ・「いいものあげる」「再会」は、懐かしさ+現在のしんどさ。を ・「チャーリー」は、3人の息子の父として、何度も読み返したい。 とにかく、元気もらった。 明日もサラリーマン、がんばろ。 42才・3人息子の親父。
■サマリー ・心の中で考えていることが文字になっている。 ・短編8つで構成される人のつながりを示す小説。 ・おもしろいのは最初と最後のお話が関連を持つ こと。 ■感想 こういうこと、心の中で考えることがあるなぁということが文字として 表現されている。これには重松さんの小説を読んだ人にしか分からな...続きを読むい驚きと感動がある。 心情を巧み表現しながら8個の短編で構成された本書。 正直、最初と最後の物語以外は感情移入しなかった。 ただ、最初の「いいものあげる」と最後の「再会」は特別で、子ども時代の心の動きと大人になったときのそれとの微妙な違いが、どうしてこんなにうまく表現できるのかと唸ってしまう。 小学生の時に思い描いていた大人になったときの自分像と大人になった現実の自分とのギャップ。 どこでどう間違ったのかと思うことだってある。 小学生の時に好きだった子がいて、大人になったとき、その子がどんな人生を歩んできたのか思いを馳せることがある。 そんな切ない心の情景が描かれているのがとても良かった。 ■心に残った本書のフレーズ 全然うまくいかない人生でも、価値がないとか、意味がないとか、生きててもしょうがなかったとか、そんなことないと思う。 うまくいかなくても、いいこと、あった。 誰かに好きになってもらえたら、その人の人生はやっぱり幸せなんだよね。
最後の話が良かった。 特別な秀でた才能や能力を持ってない、普通の人の日常を描くのが上手だなぁと感じた。
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