【感想・ネタバレ】ロング・ロング・アゴーのレビュー

あらすじ

最後まで誇り高かったクラスの女王さま。親戚中の嫌われ者のおじさん。不運つづきでも笑顔だった幼なじみ。おとなになって思いだす初恋の相手。そして、子どもの頃のイタい自分。あの頃から時は流れ、私たちはこんなにも遠く離れてしまった。でも、信じている。いつかまた、もう一度会えるよね──。「こんなはずじゃなかった人生」に訪れた、小さな奇跡を描く六つの物語。『再会』改題。

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Posted by ブクログ

社会(学校)とうまく折り合えない人の話を読むとき、多分に自分と重ねてしまうので、救われてほしい、ハッピーエンドで終わってほしい、と願いながら読みます。

でも、安易な救いや、表面的な幸せでオチをつけないところが、やっぱり重松清の意地悪で、何より素敵なところだなあって思いました。

それこそ「life goes on」という作中出てくるあの歌詞のように、この人たちの人生はこれからも続くということ、そして、続いた先ではまた別の「再会」が待っているかもしれないということに思いを馳せずにはいられませんでした。

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2024年01月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

重松清氏の本は何冊か読んできたが、割とどれも結論は読者に想像させる作品が多かったように思う。
だが、今回は結論がある程度書かれて終わることが多かったように思う。
短編集に共通するテーマは「再会」。
再会できたかできなかったかだけでも結論がわかることは珍しいのでは?と率直に感じた。

小学生~大人までがテーマになっているが、最後登場人物の繋がりも見えてきた時に
最初と最後で本全体を「再会」で包含しているのだと気づく。
あとがきの中で、重松清氏の言葉で「会えない時の互いの人生がより再会を豊潤にする」「毎日会えてる幸せ、日常の幸せに気づく時が来る」という部分に共感した。
ここについては、コロナ渦で圧倒的に感じる人は増えたと思う。

2009年に刊行され、今だから感じれる要素もあるのだろうと感じられた一冊だった。

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2023年10月01日

Posted by ブクログ

いろんな人の人生に想いを馳せる短編集。
読みやすくてあたたかい。

いいものあげる:語り手の女の子がはじめはあまり好きになれなかったが,気がついたら感情移入しながら読んでいた。大人の事情によって左右される子どもの世界が切なくて苦しい。

ホラ吹きおじさん:主人公と同じように,私もこのおじさんが好きかもしれない。尊敬できるようなところはなく,親戚中の鼻つまみ者のおじさん。どんな人生を生きて,心の内ではどんなことを考えていたんだろう。

永遠:本書で一番印象に残ったお話かもしれない。人生のステージが変わると付き合う友人も変わって,自然に優先順位をつけて付き合わなくなっていく相手がいる。障害のあるユウちゃんはいつも取り残される側。とっくに自分を忘れてしまった人を今も友だちと思い,ずっと待っている。胸が痛くなった。私はユウちゃんのように障害があるわけではないが,所属場所が切り替わる度に縁が切れていくのが苦手で,いつも取り残されているように感じていた。永遠を信じられればいいのに。ユウちゃんや学校の子どもたちのために奔走する主人公とも気持ちが重なった。最後にシノケンが会いに来てくれたのはとても救いがあった。

再会:「いいものあげる」から時間が経った後の物語。うまくいかなかった者同士の2人が再会できてよかった。短編集の締めくくりとして素敵なお話だった。

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2022年01月19日

Posted by ブクログ

大人になった自分が子供の頃を振り返る、再会をテーマにした全7編。

「きよしこ」を小学生の時に読んで大号泣したとき、重松さんってどうしてこんなに私の気持ちわかるの!?って思ってた。
友達はいるんだけど、どこか孤独を感じていたり。何が出来ないってわけじゃないけど、子供の自分の力だけじゃどうしても思い通りにいかなくてもどかしい気持ちになったり。

読んでると誰しもどこかで苦しくなったり、激しく共感したりする場面があるような気がする、タイムスリップしたみたいに。だけど最後には爽やかな風が吹くような。重松さんって、どれだけの大人の「過去の自分」を救ってきたんだろう...。

小中時代は、楽しいことばかりではなかったけど、あの頃があって今の自分が確かにいる。

歩んできた道をまるっと肯定できる気持ちにさせてくれる重松さんの描く物語が、私は大好きです。

良いことも良くないこともぜんぶ優しく抱えて、幼心を忘れない大人に、親に、いつかなれたらいいな。

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2021年05月22日

Posted by ブクログ

ここ最近で一番感動した。夜寝ながら読んでいると泣けてくる。良い本との出会いでした。
大人社会、大人の都合で子供の心がかき乱されたり、友達関係にまで影響を及ぼすこともある。大人が思うより子供は世間を見ている、というお話。どの話も「こんなはずじゃなかった人生」という短編。
なかでも「チャーリー」は圧巻だった。大人になった僕は、小4の息子がチャーリーを読むのを見、自分が好きだったキャラクターチャーリーブラウンに重ね思い出す。生き辛かった小5の頃、担任教師との気持ちのズレ、人の気持ちを察しすぎていた自分。
<チャーリーあの時の僕の気持ちがわかるかい?>
イタかった思い出。だけどそこには必死にもがいて頑張った子供のころの自分がいた。過去の自分との再会。

個人的には、再会したいと思う人もいる。でも、会いたいと思う温度が同じとは限らないから、会いたいが会えない、その感じでいい。今のところは。
むしろ、会えない日々を大切に生きよう、と訴えられている気がした。
著者ご自身の解説のこの一節が心に染みた。
<バイバイと手を振った友達に明日また会えること、いまはごくあたりまえの日常が、実はなかなかの幸せだったんだということが、いつか、わかる。>

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2021年04月27日

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短編だが、一つ一つのストーリーは長め。
再会をテーマにしていて、ただただ泣けるし心が温まるストーリーが多かった。

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2021年01月17日

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重松清さんの小説は初読みでしたがとても良かったです。主人公が子供の頃を振り返る6つの短編。切なさと懐かしさとが混ざり、しんみりと、じんわりと心があたたまりました。うまくいかないことばかりだとしても間違ってなんかいない。どんな人生も意味も価値もあるものなのだろう。うまくいかない人達、生きるのが上手くない人達のことが、とてもいとおしく感じる作品ばかりでした。

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2019年06月27日

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どこにでもいそうな誰かが語る、遠い遠い昔の思い出話が6本。「あの時こうしていれば……」「あの子にもっとしてあげられることが……」という過去の悔いをすくい上げるような読み味で、なんとも言えず切ない気分になった。

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2018年01月08日

Posted by ブクログ

■サマリー
・心の中で考えていることが文字になっている。
・短編8つで構成される人のつながりを示す小説。
・おもしろいのは最初と最後のお話が関連を持つ
 こと。

■感想
こういうこと、心の中で考えることがあるなぁということが文字として
表現されている。これには重松さんの小説を読んだ人にしか分からない驚きと感動がある。
心情を巧み表現しながら8個の短編で構成された本書。
正直、最初と最後の物語以外は感情移入しなかった。
ただ、最初の「いいものあげる」と最後の「再会」は特別で、子ども時代の心の動きと大人になったときのそれとの微妙な違いが、どうしてこんなにうまく表現できるのかと唸ってしまう。
小学生の時に思い描いていた大人になったときの自分像と大人になった現実の自分とのギャップ。
どこでどう間違ったのかと思うことだってある。
小学生の時に好きだった子がいて、大人になったとき、その子がどんな人生を歩んできたのか思いを馳せることがある。
そんな切ない心の情景が描かれているのがとても良かった。

■心に残った本書のフレーズ
全然うまくいかない人生でも、価値がないとか、意味がないとか、生きててもしょうがなかったとか、そんなことないと思う。
うまくいかなくても、いいこと、あった。
誰かに好きになってもらえたら、その人の人生はやっぱり幸せなんだよね。

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2025年01月02日

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最後の話が良かった。
特別な秀でた才能や能力を持ってない、普通の人の日常を描くのが上手だなぁと感じた。

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2023年12月26日

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個人的には「皆さん、そんなに小学校時代を引きずって生きてます?」という疑問がどうしても生じてしまうのだが、結局はホロリとさせられてしまうのだった。

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2023年12月02日

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友達や親戚の叔父さん、子供の頃の自分自身との再会をテーマにした6編の短編集。

短編というよりは全て少し長めの中編という感じ。

クラスに君臨する女王・美智子ちゃんと、お父さん同士が対立する立場にあるという辛い状況の女の子を描いた「いいものあげる」。

親戚の中でいつも問題ばかり起こす嫌われ者だけど、なんだか憎めない叔父さんを描いた「ホラ吹きおじさん」。

心優しいけど先天性の病気を抱えた弟・ユウちゃんの結婚式に向けて、どうにか弟の昔の友達を探し出し、会わせてあげようと奔走する「永遠」。

不器用な息子を見て、昔の自分を思い出す「チャーリー」。

不運でいじめられっ子だけど、とっても優しい友達のムゥとの友情を描いた「人生はブラの上を」。

「いいものあげる」のサイドストーリーであり、その後の美智子ちゃんのことも描かれた、「再会」。

全部本当にそれぞれ良かった!

自分でも子どもの頃あんなことあったな、とリンクする部分もあった。
重松さんの短編集の中では一番好きかも。
ノスタルジックな気分に誘われる。だけど未来も見える。
大人にも子どもにもオススメできる一冊です。

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2021年11月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

再会をテーマにした短編集。
登場人物たちが幼少期を思い出す場面では、自分もこんな頃があったな、と懐かしさを感じると同時に、胸が締め付けられるような思いがした。
息子や娘に、自分の幼少期を重ね、目を逸らそうとしてしまう登場人物たちを見ると、目を逸らそうとすればするほど、当時を思い出してしまうのだと感じた。
登場人物たちのキャラクターは、誰もが持っている一面。まるで、自分のことのように登場人物の人生をなぞってしまった。
昔の友人に、久しぶりに会いたくなった。

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2020年06月25日

Posted by ブクログ

誰もが一度は過去を思い出して、胸が熱くなったり苦しくなったりしたことがあると思う。この短編集は、過去や人物と「再会」する話となっている。
誰かにとっては思い出せない出来事だとしても、自分にとっては大切な思い出だったりもする。
第三者から見て、上手く生きていないように見える人のほうが実は割り切って生きていたり、上手く生きてるように見える人に限って、心の中で葛藤があったり。
個人的には「いいものあげる」が好きだった。

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2020年05月09日

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「会えない日々」について考えた。再会よりロマンチックになるように、それを意識的に伸ばしていることがある。その時間がすごく価値があること、意味を持っていることを再確認させられた。重松清をもっと読みたくなった。

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2019年03月24日

Posted by ブクログ

「永遠」と「チャーリー」が好き、自分のように影のある子ども時代があるからだ。ユウちゃんみたいに純粋のままじゃいられなかったけど、村田みたいにいじめられた経験はある。登校拒否にはならなかったけど大好きだったサッカー部は辞めてしまった。いま思うといじめられたことよりも大好きなサッカーを辞めてしまったことが、オイラの人生には予想以上に大きな影響があったような気がする。一緒に冒険をしたシノケンを忘れないユウちゃんは素敵だ。そして、会いに来てくれたシノケンも。チャーリーに自分を重ねる村田が大人になって息子と自分を重ねる。本人には聞こえない声でそっと応援して見守る。チャーリーも村田にとってそんな存在だったのだろう。子どもの頃はおとなになれば強くなれると思っていたけど、子どものほうがよっぽど強いかもしれないといまは思う。親にも先生にも友達にも相談できずに戦かうことも多かった。おとなになったら酒を飲んでくだを巻いて愚痴を言って、解決もしないのにストレスだけ発散している。ユウちゃんも村田も抱きしめたくなるよ、大丈夫って。素敵な大人になってほしいな。そして、オイラもそうありたいと思う。

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2018年07月13日

Posted by ブクログ


冬になると、重松作品を読みたくなるのはきっと、切ないながらもハートウォーミングだから。

今作も、いつもながら、どうしようもない人生の諸行無常を織り交ぜつつ、こどもたちの心の機敏がたくさん描かれています。

短編集だけど、最後にさくっと繋がります。

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2018年02月19日

Posted by ブクログ

秋の夕暮れの様な本でした。


手に汗握る高揚も無ければ、涙腺崩壊の感動もない。

でも胸の深いとこにじんわりくる表現しがたいもの。
哀しさとか苦しさとか恥ずかしさとか懐かしさとか寂しさをゆっくり煮詰めてトロッと流し込まれた感じ。

ザックリ切り込まれる読後感ではないから、どんな話だったっけ?ってなっちゃうと思う。

でも記憶も体験も全く共有してない赤の他人を、こんな気持ちにさせる作家ってほんとすごい。

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2015年07月30日

Posted by ブクログ

再会をテーマにした、6篇収録の短編集です。
重松さんらしく、子どもや子ども時代のことを深く見つめたその成果で
作られた物語という感じがします。

子どもの頃にわかっていたことが、大人になってわからないから、
子どもの力になってあげられないことがしばしばだったりするし、
その顕著な例は子どものいじめがなくならないということにもあるのかもしれない。
いや、集団ができた時点でいじめというものを発生させてしまうのが、
人類の習性でもあるようだというニュース記事を読んだこともあるので、
一概にはそう言い切れない。
だけれど、子どもの気持ちを、自分が子どもだった時くらいの確かさでわかってあげられたら、
きっと、子どものなかの余計な孤独感は減じるのだとは思う。

逆に、子どものころにはよくわからなかったことが、
大人になってわかるようになったりもする。
大人の論理で考えてみれば、無駄ないじめはなくなったかもしれない、
というケースだってありそう。

だから、「大は小を兼ねる」というけれども、
子どもの部分を、大人は兼ねることはできないことがあるので、
子どもを甘く見たり、大人の論理でいいくるめたりはしないほうがいいし、
そうかといって、すべてを子どもにゆだねてしまってアドバイスもできないようでは、
子どもの苦しみを減らしてあげることはできない。
大人、親、教師は、みんなそういうところで苦労するんだと思う。
年の近い兄弟がいれば、年長のほうでも年下のほうでも、
わかってあげられるような、二人三脚ではないけれど、
お互いがお互いの力になってあげることや、
本当に近くで寄り添ってあげることってできるでしょう。
一人っ子の僕には、そういうところがうらやましく感じられる部分です。

割り算の余りがどんどんたまっていくのが人生だ、
というような言葉が本書の中にありました。
わりきれないことが、大人になって増えていく。
それをどんどん抱えていくものだ、ということ。
別の短編では、心の大きさのことが挙げられていた。
子どものころの小さな心では抱えきれなかったことが、
大人の大きくなった心では抱えられるし、
それについて考えることもできるようになった、と。

子どもが成長するのは、自分の世界に順位をつけるようになること。
たとえば、あの子は僕よりも下だとか、公立より私立だとか。
そう重松さんは書いている。
順位をつけていく人生が、都会的というか真っ当なものだとされて、
そこからこぼれおちる人々は残念な人々とされてしまう。
そういう価値基準がこの国を覆っていて、それは強固だったりする。
だから子どもはまず、そういう価値観の中で育てられるのがスタンダードなんだと思う。
十把一絡げに、「教育」だとしてそういう価値観に、
「個別に個性を考えて」などはなしに投げ込まれるわけだから、
子どもって大変な子にしてみればすごく大変で。
その大変さが一生続いたりもするし、顔色の悪い大人とか暗い顔の大人とかは、
そういう大変さのなかから抜け出せないで成長した人々なのかもしれない。

つまり、社会的排除ってものは、そういう最初期からありますっていうことになる。
順位や比較がもっと希薄になって、人と人が認めあうような、
それでいて強すぎない連帯感がある社会がもしもできたら、
そこは社会的に人々を包摂する世の中だと思うんですが。
子どもが成長していくことなかでの順位や比較がそもそもの社会的排除のはじまりなんですよね。
そういうのって、生物学的な、人間というものが社会的動物だということに原因のある
事象なんだろうかって、考えましたが、なかなか答えは出ませんね。

重松さんは、そういう社会的排除すら包みこんでいるような深い心持ちで、
でも精一杯生きていこうとするべきなんだと言っているかのよう。
だから、ほろ苦いんだよねえ。

あぁ、ほろ苦ぇ、ほろ苦ぇ。
人が生きていくうえで味わうほろ苦さって、
でも、それがないと生きている気がしないものでもある。

本書を「妹」だとして、「兄」にあたる短編集が『せんせい。』という作品だそうです。
こちらも気になりますね。

面白かったです。

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2025年06月26日

Posted by ブクログ

再会がテーマの物語。先生や伯父さん、初恋のひとや幼なじみ。それぞれの想いを抱きながら、再会をする。そういえば、最近再会なんてしてないなってひとにはいい物語かも…。

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2017年11月28日

Posted by ブクログ

再会をテーマにした6つの短編。
思い通りに行かなかった人生。でもそれを半分肯定しながら受け入れ、その中でもささやかな幸せを探す登場人物たち。
テーマそのものがエモーショナルに過ぎる所はあるのですが、複雑に揺れる登場人物たちの感情を、どこか淡々と、しかし見事に表現して行く。
何時もの重松節と言ってしまえばそれまでなのですが、やっぱり良いです。

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2016年07月23日

Posted by ブクログ

廃業してしまったデパートの一人娘、美智子ちゃんと子分みたいなスズちゃんの物語。昭和感が残る懐かしい物語でした。自分の幸せは自分で決めるもの。

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2025年04月22日

Posted by ブクログ

「せんせい。」(兄)に対して、双子の妹のような作品とのこと。(あとがきより)

なるほど、再会というテーマで描かれた様々な物語である。

一つめの「いいものあげる」で少しだけ出てきた男の子が、最後の「再会」で、大人になって主人公として登場する。うまくいかないことの多かったふたりにとって、再会できてよかったなぁと思った。

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2021年09月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

子どもの頃の気持ちを思い出す短編集。小学生になったら、一人前の人間として接しないといけないなと思った。

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2020年09月09日

Posted by ブクログ

全編子供の残酷さを織り交ぜたショートストーリー。チャーリーという話はもやもやした。親や大人たちがその子を理解して向き合ってあげないと、後々の子供が可哀想になることに気づかされる。スヌーピーにも大人は出てこない。

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2019年09月05日

Posted by ブクログ

あとがきにある通り、「気をつけ、礼」の姉妹本みたいな内容。単行本では「再会」というタイトルだったそう。私はそっちの方がしっくりくるかなー。
大人になって、子供の頃の思い出の人との再会。生きて会えるかどうか、は別にしても、思い出すだけで、その人の中では「再会」に等しいんだろうなぁ。

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2017年07月25日

Posted by ブクログ

大人には必ず子どもの時代がある。
子どもの時代があったおかけで、
大人になります。
純粋でまだ何も知らない子ども時代だからこそ
大人になってからより、
傷つきやすいし、逆に楽しいんだろうなぁ。
大人になっても、自分の核にあるはずの
子どもの気持ちを忘れずに楽しく前向きに生きたいものです

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2017年05月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「いいものあげる」なぜ美智子ちゃんの寂しい部分が一番伝わる。
「ホラ吹きおじさん」こんなおじさん、僕の人生にもおるよ。
「永遠」ユウちゃん。こんな奴もいたわ、今だに再開してないけど。
「チャーリー」スヌーピーもチャーリーブラウンも僕の人生にないけど、そういう反面教師的なのもあるよ。言いたいことは理解できる。
「人生はブラの上」こんな奴もおったなぁ〜。僕の人生のムウちゃん。愛してやまない彼だった。
「再開」最初の美智子ちゃんの連作ですね。僕も美智子ちゃん好きなほうだったので結末はかなしかった。

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2017年05月10日

Posted by ブクログ

遠い昔のあの頃、何故か魅力を感じた『あの人』を思い出す物語。単行本「再会」を改題 した短編集。
今から思えば、子供の頃の自分自身はなんかズレてたように思う。自尊心が強すぎるのか、自分が何者なのかわからないのか。多くの人と出会い、そして別れて、今の自分が形成される。そんなことを思わせる、ちょっとビターなストーリー。

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2016年07月26日

Posted by ブクログ

連作短編集。特に「永遠」「チャーリー」「人生はブラの上」がお気に入り。重松作品を読むたびに、子供の心をとらえるのが、本当に上手くなぁ~と思います。

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2016年06月07日

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