無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
11の短編の中で、ハッとした文章に出会った。
『織り姫さま』という話にある“上布は若い女には織れぬ”というくだりである。
越後上布という布が外車が一台買えるくらい高価なものとは知っていたが、
老齢の織り子さんが極寒の季節に夜を徹して織り上げていくという。
越後の冬である。しかも夜。その寒さは尋常ではないだろう。
しかし冬の間に織り上げなければならない理由があるのである。
ここに収められた11の短編に込められた女の業や執念と、
着物という伝統文化の織りなす綾。
着物を創る者、買う者、売る者‥それぞれの人間模様が、
林真理子さんの熱を帯びた筆致で描かれていて惹きこまれる。
読み終わった後、タンスに眠ったままの自分の和服の一部を洗い張りに出した。
無性に着物に身を包みたくなった一冊。
読みたかった着物のはなし
着物は好きでよく着ますが、織りや染めについては不勉強でした。
そんな、着物にまつわる短編集はとても面白かったです。
越後上布がどうできるのか、とか…
でも、女性は着物に情が移ってしまうものなのだな、と全ての物語を通して感じました。
Posted by ブクログ
着物にまつわる11編の短編集。
語り口調で書かれている文章がとってもきれい。
もともと着物には興味があったのだけれど、母の着物も、叔母の着物も全て譲ってもらえたらどんなにいいだろうな……とかいつの間にか考えてしまっている。
扉の着物の写真にうっとりしてしまったり、読んでいる間にだんだん自分も着物に執着を持ってしまう感じがしました。
ほとんどの話に死がからんでいたり、読後はすこし重苦しいです。それでも着物、着物と思うのは、着物には人を魅了する力があるんだなと思います。
1番頭に残った話は「その六 姉妹」
戦時中、着物道楽の姉と、姉とは正反対に真面目な妹。
着物に親のお金もつぎ込む姉の箪笥の中身が見てみたい、着てみたいと思います。(でもこの姉の身勝手さはいけすかなかったり)
いろいろ苦労した妹より自分勝手な姉の方がいい結婚をした時は悔しかったです。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸