着物をめぐる物語

着物をめぐる物語

小説・文芸
715円 (税込)

3pt

華やかな歌舞伎座の楽屋に、藤娘の衣裳を着て現れる女形の幽霊。唐子の着物をほめてくれた混血の美青年が戦時中にたどった運命。夫と息子に先立たれた老女が黙々と織る越後上布。男に翻弄されたホステスが遺した大島。老境を迎えた辰巳芸者の着物への執念。畳紙に包まれ密やかに時を刻んでいた着物が、繙かれ鮮やかに語り始める……。縦糸と横糸のあやなす、美しく残酷な11の物語。※新潮文庫版に掲載のイラストは、電子版には収録しておりません。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    着物をめぐる物語
  • タイトルID
    :
    307881
  • 電子版発売日
    :
    2015年04月03日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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着物をめぐる物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    11の短編の中で、ハッとした文章に出会った。
    『織り姫さま』という話にある“上布は若い女には織れぬ”というくだりである。
    越後上布という布が外車が一台買えるくらい高価なものとは知っていたが、
    老齢の織り子さんが極寒の季節に夜を徹して織り上げていくという。
    越後の冬である。しかも夜。その寒さは尋常ではないだろう。
    しかし冬の間に織り上げなければならない理由があるのである。

    ここに収められた11の短編に込められた女の業や執念と、
    着物という伝統文化の織りなす綾。
    着物を創る者、買う者、売る者‥それぞれの人間模様が、
    林真理子さんの熱を帯びた筆致で描かれていて惹きこまれる。
    読み終わった後、タンスに眠ったままの自分の和服の一部を洗い張りに出した。
    無性に着物に身を包みたくなった一冊。

    0
    2011年02月27日

    Posted by ブクログ

    美しい着物の写真と
    それとつながる物語(短編)で構成されてて、
    うっとりキレイな一冊です。

    さすが職業作家さんだけあって、
    心情描写や情景描写が細やかで
    良くつくられています。

    そして、林さん自身着物がとっても好きで
    知識も思い入れも持っているから
    登場人物の着物に対する感情が
    とってもリアルで濃いんですね。
    これは、本当に絹を触って絹をまたとった人じゃないと
    実感湧かないだろうと思います。

    着物好きさんだったら読み応えある一冊だと思います。
    気持ちよく引き込まれます。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    着物にまつわる11の短篇エッセイ。私は着物の知識はないが、一気に読み終えてしまった。着物には呪う力、怖しい執念とか、女は着物に踊らされ、狂わされるなど、まるで薬物に溺れるかのように、魔物のような人を夢中にさせる力があるのだろうか…。怖いけれどのぞいてみたい、不思議な読後感だ。

    0
    2021年06月09日

    購入済み

    読みたかった着物のはなし

    着物は好きでよく着ますが、織りや染めについては不勉強でした。
    そんな、着物にまつわる短編集はとても面白かったです。
    越後上布がどうできるのか、とか…

    でも、女性は着物に情が移ってしまうものなのだな、と全ての物語を通して感じました。

    0
    2017年09月24日

    Posted by ブクログ

    ゴージャス、絢爛でおどろおどろしい、女と着物に纏わる短編集。着物といってもウール、木綿などお呼びでなく、ポリは論外。正絹小紋ですら怪しい。古着を「絹の死体」と称されたのは若干ショックであった。物語自体は、異世界を垣間見るようでたいへんおもしろい。

    0
    2013年08月25日

    Posted by ブクログ

    着物をめぐる十一の短編を集めた物。章ごとに着物の写真もついてムードを盛り上げます。「松の緑」は加賀友禅作家の父を娘が回想する話。芸者の出の衣装…すごそうです。銀座のマダムの「形見」、若い女優が初めて時代劇映画に出た時の話「お夏」など。歌舞伎座の衣装方が語る歌舞伎座の大部屋のむんむんするような独特の熱気など、面白かったです。ねっとりして、ちょっと恨みがましいような残酷な気配が漂う、念入りに仕立てた着物ならではの怨念めいた想い。女を夢中にさせる力を「こんなことがセーターやスーツで起こるでしょうか」と言われると、確かに…?

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    どの物語もそれぞれ素敵でした。中でも歌舞伎座の幽霊と、箱屋と、美装室が好き。(着物だけが女を呪う力を持つのです)

    0
    2009年10月08日

    Posted by ブクログ

    ■説明
    全部で11話の短編で構成されている。
    一人称、独白で語られている。すべて主役は違う人だ。
    それぞれが、着物に関係する出来事を語るという形式である。

    ■感想
    着物について、私は知識がないのであるが、取材の苦労はいかほどかとと思うほど、詳細に語られている。着物に詳しい方にこの評を聞いてみたい。
    それはおいておいたとしても、うまくできている。
     本の主人公は語り手であると同時に、やはりこの本全体としては 着物が主役なのだ。
    全体を通してさらっと読める。そうして、さぞ、書いている本人もおもしろかったろうと思えるような本であった。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    着物にまつわる11の物語。著者の着物好きは有名な話なので、てっきりエッセイだと思って読み始めたらおもいっきり小説という嬉しい誤算。
    普段読んでいるエッセイだけでは計り知れない林真理子という作家のすごさを見せ付けられたようだ。
    (2004.5.29)

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    着物にまつわる11編の短編集。


    語り口調で書かれている文章がとってもきれい。
    もともと着物には興味があったのだけれど、母の着物も、叔母の着物も全て譲ってもらえたらどんなにいいだろうな……とかいつの間にか考えてしまっている。
    扉の着物の写真にうっとりしてしまったり、読んでいる間にだんだん自分も着物に執着を持ってしまう感じがしました。

    ほとんどの話に死がからんでいたり、読後はすこし重苦しいです。それでも着物、着物と思うのは、着物には人を魅了する力があるんだなと思います。

    1番頭に残った話は「その六 姉妹」
    戦時中、着物道楽の姉と、姉とは正反対に真面目な妹。
    着物に親のお金もつぎ込む姉の箪笥の中身が見てみたい、着てみたいと思います。(でもこの姉の身勝手さはいけすかなかったり)
    いろいろ苦労した妹より自分勝手な姉の方がいい結婚をした時は悔しかったです。

    0
    2013年11月26日

着物をめぐる物語 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    着物をめぐる物語
  • タイトルID
    :
    307881
  • 電子版発売日
    :
    2015年04月03日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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