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徳川三百年――戦国時代の騒乱を平らげ、長期政権(覇王の家)の礎を隷属忍従と徹底した模倣のうちに築き上げた徳川家康。三河松平家の後継ぎとして生まれながら、隣国今川家の人質となって幼少時を送り、当主になってからは甲斐、相模の脅威に晒されつつ、卓抜した政治力で地歩を固めて行く。おりしも同盟関係にあった信長は、本能寺の変で急逝。秀吉が天下を取ろうとしていた……。
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Posted by ブクログ
司馬遼太郎が描く徳川家康。 信長、秀吉の次に登場し、覇者となった家康は忍耐と長寿の人だ。 家康最大のピンチは同盟者、織田信長に武田家への内通を疑われた家康の妻と長男の処分を指示されたとき。しかも、その発端は徳川家の最重要家臣、酒井忠次の裏切りとも言える行動。酒井忠次を排除し、信長へ反旗を翻しても...続きを読むおかしくない場面。が、家康は耐えた。自らの手で妻と長男を処刑し、信長との同盟関係と忠次の従僕関係を維持した。 家康は自らを感情を持つ人ではなく、組織の一機関として客観視することができたのだろう。 その耐えた後に、本能寺の変があり、信長のいない世界へたどり着けたのは家康の長寿のおかげだ。 時代は信長政権から秀吉政権へ。そんな新政権に惹き込まれる家康の家臣、石川和正が心情の変化を見せつつ、下巻へ続く。
徳川家康の生涯の節目ごとを短編として、著者の独自の視点で考察しているが、日本人の歴史観に多大な影響を与えたいわゆる司馬史観を強く感じた。徳川政権は重農主義で保守、織田豊臣政権は重商主義で革新という二元論にたち、幕末から太平洋戦争までの後の歴史に影響を与えた保守的な重農主義が、創業期の徳川家において...続きを読むどのような風土や経緯で培われたかを理解できる。現在の価値観や社会構造が、歴史の延長線上にあることを考えさせられる価値ある一冊と思えたと共に、歴史物語としても十分に楽しめた。
小説としての家康像は様々あって、好き嫌いを感じることもあったが、司馬遼太郎の本を初めて手に取り読んでみて、こういう歴史書があったんだと、今更ながらしみじみ感動した。 下巻も続けて読んでいく。
相変わらず司馬遼太郎節の炸裂。 この人のエロティシズムどこまで信用していいのかわかりませんが、とにかく興味深い。 徳川家康の幼少期から織田信長との関係、正妻 築山との関係、三河武士との関係、すべて興味深く拝読させて頂きました。
家康と三河の家来たちの物語。家康は基本的には地方の殿様で、もともと天下を取るような夢も持っていなかったし、それほどの器量があったわけではないとする。確かに、彼は自国を守ることに一杯いっぱいだったし、今川、武田、そして織田に囲まれた環境ではそれは無理もない。そして、三河の国はもともと小さな豪族の集まり...続きを読むで、織田家のような利得に基づく合理的な主従関係はなく、ただ濃密な人間関係が特長であったという。たしかにその観点で、徳川幕府というのは、地方の内向きの政権が大きくなった性格を持っていて、外国との交流を絶ち、ひたすら内部的安定を優先させたというのはその通りかもしれない。 秀吉との関係のくだりのあと、一気に家康の最期まで話が飛ぶなど、司馬作品としては珍しくバラつき感もある作品ですが、よく知られたエピソードの裏側にある、家康の性格、三河人の気質をえぐりだしているとこは、とても興味深かったです。
久々の司馬遼太郎。昔と違って、地名が出た時に検索すればすぐスマホで確認できるので、物語りが頭に入ってきやすくて、読み応えが上がったように感じた。
なんというカッコいい締めくくりだろう!読後の満足感と下巻への期待が最大限になって読み終えました。石川数正が到着して戦勝祝いをした際に、秀吉が返した言葉は流石と言うべきものだし、その後の著者の締めくくりがよく出来た舞台の幕引きみたいでした。いつも思いますが、司馬遼太郎の描くこの時期の秀吉はとても魅力的...続きを読むで好きです。この小説の主人公は家康の筈なのですが、最後に秀吉と著者に持っていかれてるところが面白い。笑
人間“家康”が、司馬遼太郎さんの筆致で深掘りされます。上巻は、家康の幼少期から信長の死(本能寺の変)、秀吉の台頭。 上巻前半で、家康が生まれた三河の国の気質(地味、我慢強いなど)が分かり、興味深かったです。 信長の前で律儀をモットーとする家康。それを示す最たるものが、正妻の築山殿と信康殺傷でした...続きを読む。 家康の家族内の問題が、政治にまで及んでしまう事件で、ワイドショー的興味がそそられるように描かれていました。 武田攻めの後、信長凱旋のために、家康は最大級のおもてなしをします。(道や橋を造るなど)家康、どこまでも徹底しています。信長へのリスペクト、これでもか、という感じ。 賤ヶ岳の戦いの後、家康が秀吉に贈る戦勝祝いも最高級。(「初花」小壷の茶器、信長から家康の手に渡っていた)気の回しようが抜かりない。 現代社会でも組織における人間関係は、仕事を円滑に進めていく上で重要。時には根回しも。 家康の、人をそして情勢をも見抜き、遠くの将来まで見据えて対応する能力、腰の低さ、恐るべし!
家康は信玄・謙信・信長・秀吉のような合戦の天才ではなかった。戦に負けること多数、三方原では脱糞しながら敗走。ただ、自分が凡庸とわかっていたから、敗戦から多くを学び、天才にはわからない凡庸な人間の気持ちもよくわかったのではないか。だからこそ凡庸な世継ぎが生まれた場合の世襲対策を強固に構築したのではな...続きを読むいか。 家康は忍耐の天才であった。大国に挟まれた彼は幼少期から人質生活、合戦では今川・織田の最前線における酷使に耐えた。 人生の前半は愚直さと朴訥さが印象的であった。織田家の東方の壁として武田を抑え続け、織田の西方進出を助けた。調略を覚える後半・第二巻が楽しみだ。 家康でさえ、何度となく錯乱して我を失うことがあるんだ。
家康はじめ信玄や信長など武将たちの性格の違い、それによる国の治め方、戦のしかたが生き生きとリアルに描かれていて、直接インタビューしたんですか?!って言いたくなる。 司馬遼本人は家康があまり好きではないらしく、その保守的性格や名門好きなどをほんのりディスっている。三河侍の排他的で滑稽なほど忠義なところ...続きを読むも好きではないらしい。 私も信長の方がいいな…
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