義経(上)

義経(上)

小説・文芸
850円 (税込)

4pt

みなもとのよしつね――その名はつねに悲劇的な響きで語られる。源氏の棟梁の子に生まれながら、鞍馬山に預けられ、その後、関東奥羽を転々とした暗い少年時代……幾多の輝かしい武功をたて、突如英雄の座に駆け昇りはしたものの兄の頼朝に逐われて非業の最期を迎えてしまう。数奇なその生涯を生々と描き出した傑作長篇小説。

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義経 の一覧

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1~2件目 / 2件
  • 義経(上)
    850円 (税込)
    みなもとのよしつね――その名はつねに悲劇的な響きで語られる。源氏の棟梁の子に生まれながら、鞍馬山に預けられ、その後、関東奥羽を転々とした暗い少年時代……幾多の輝かしい武功をたて、突如英雄の座に駆け昇りはしたものの兄の頼朝に逐われて非業の最期を迎えてしまう。数奇なその生涯を生々と描き出した傑作長篇小説。
  • 義経(下)
    850円 (税込)
    義経は華やかに歴史に登場する。木曽義仲を京から駆逐し、続いて平家を相手に転戦し、一ノ谷で、屋島で、壇ノ浦で潰滅させる……その得意の絶頂期に、既に破滅が忍びよっていた。彼は軍事的には天才であったが、あわれなほど政治感覚がないため、鎌倉幕府の運営に苦慮する頼朝にとって毒物以外の何物でもなくなっていた。

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義経(上) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    読みやすい文章ながら難しい言葉も多く、そこも含めて司馬遼太郎らしい読み応えがあった。

    義経がこの先どのように描かれていくのか、そして自分の義経像が下巻でどう変わるのか楽しみにしたい。

    0
    2026年09月27日

    Posted by ブクログ

    司馬遼太郎の本はもう何冊も読んているが、今回の本は中々拡張高く、気品もあり、昔ながらの言葉が多い為中々読むのが難しいが、不快ではない。この常磐は、源氏も平氏も血を引いた牛若丸を出産したのは知らなかった。平家は血を重んじるが、源氏は全く考慮しない事が分かった。しかし、木曽義仲は京都入場後、こんなに悪い奴だったのか。

    0
    2026年05月30日

    Posted by ブクログ

    義経だけでなく周囲の人物(特に頼朝)のキャラクターが丁寧に描写されていて良い。
    私欲に動く策略家、自らの保身のために惑わされるおバカさんや権力に溺れる人、人の良さで裏切られたり、他人を信じ抜いてついて行ったり、人間模様。

    当時の源氏は一夫多妻どころか、妻でもない周辺の女性にちょっかいかけまくる。チンギスハンかよ。
    性欲も支配欲もハンパじゃない。
    その結果血族がどんどん入り組んで複雑化する、血族の絆と諍い、野蛮だな〜と。だけど人間って元々これがベースだったんだよな〜と。

    義経のまっすぐひたむきな感じ、けど生来の調子乗りで政治オンチな感じ、憎めません。
    徐々に不穏な感じもあり、下巻が楽しみ。

    0
    2026年01月16日

    Posted by ブクログ

    読みやすくて面白い。
    鎌倉殿の13人を見ているので頭の中を整理したくて読み始めました。
    歴史って面白い。

    0
    2022年03月11日

    Posted by ブクログ

    私が初めて手に取った司馬遼太郎作品です。
    著名ではありましたが、小難しい言葉で歴史を語る教科書の様な歴史小説の苦手イメージが、司馬遼太郎さんのこの一冊で払拭されました。とても読みやすく、面白く、その当時単純な私は義経の大ファンになりました。

    0
    2021年08月30日

    購入済み

    さすがは司馬遼太郎

    日本人がこれまで飽きるほど見たり聞いたりしてきた義経物語だが、司馬氏のてにかかるとここまで秀逸で欣快の書物となるのであろうか。

    0
    2020年06月30日

    Posted by ブクログ

    軍神と称された幼稚な義経の物語。多くの点において、自らを重ねるところあり、政治感覚の無さ、他者への気持ちのわからなさ、自分を正しいと思う、思い込みの強さ、自らを重ねるようである。

    しかし、痛快な30年弱の人生であっただろう。
    初陣から壇ノ浦まで、古今類を見ない奇跡的な勝利、それはこの時代になかった、
    戦術、策、を用いた初めての戦いであり、またそれにより価値、勝てない戦を勝って、英雄となった。

    鎌倉が恐れること、仲間だと思っていた身内が恐れることを「まったく」分からなかった。
    その純粋さ、つまり「親のかたき討ち」以外には思いを寄せることが出来なかったことが、
    結果、さわやかで痛快な、そして悲壮な人生を創造し、永久に忘れられない青春となった。

    0
    2017年09月28日

    Posted by ブクログ

    機動戦士ガンダム。アムロ・レイ。zガンダム。カミーユ・ビダン。シャア・アズナブル。
    うーん。彼らの原型が、「源九郎義経」だったとは。
    ガンダムファン、必見、必読の作品だと思いました。

    #

    司馬遼太郎さん「義経」(文春文庫、上下)。1968年発表だそうです。

    これは、面白い。

    つまり、司馬遼太郎版の「平家物語」なんですね。

    平清盛の栄華から。
    少年義経の放浪。
    頼朝の挙兵、木曽義仲の挙兵。
    富士川の戦い、宇治川の戦い。木曽義仲の敗死。
    一の谷の戦い、屋島の戦い、壇ノ浦の戦い。義経の絶頂。
    義経と頼朝の対立、腰越状。
    そして、義経の没落まで...。

    いわゆる「源平」の美味しいところをわしづかみにした、上下巻です。

    #

    この小説と、「街道をゆく 三浦半島記」を読むと、立体的に判ってくるのが、司馬さんの解説する「鎌倉時代」というものです。

    平安時代までは、基本の土地所有の仕組みがどうなっていたかというと。
    つまり、日本全国の土地は全て、「政府=朝廷」のものだったんです。
    ただこれは当然、徐々に形骸化していきます。
    どうしてかというと、朝廷という言葉の中身が、実力者が、徐々に藤原一門にスライドしていきますね。
    そうすると、藤原一門は、簡単に言うと私有財産が欲しい。私有地が欲しい。

    そこで、新たに開発した新田などを、「荘園」として、一部貴族が所有できるようにしました。
    これが味噌で、特殊例外以外は、「土地私有」が認められていなかったんですね。

    さて、東国、関東を中心に、徐々に技術が進み、新しい田畑が増えていきます。
    これを新田開発した、開発農民たちは、地域でのいざこざを日々乗り越えるために、たくましく武装します。
    そして、一族で新たに開発した土地に執着します。必要なら戦います。「一所懸命」。

    これが、武士の誕生です。

    ただし、この武士たちは、頑張って新田開発しても、制度上、土地を私有できなかったんですね。

    自分たちの親分にお願いをする。
    お願いされた親分は、京都の貴族たちのところに行って、召使のような奉公をする。それも、ノーギャラで。
    そうやってぺこぺこして、ようやっと、自分たちの田畑の、管理権みたいなものを認めてもらう。
    かろうじて、「管理権」な訳です。

    ところが、もう実際に現地で武力を持って土地を守って、耕作して収穫まで、一切は土地の農民=つまり武士、が経営している訳です。

    なんだけど、貴族に、つまりピンハネされる。
    みかじめ料みたいなものです。
    それも、相手は物凄く威張ってて。見下される。

    これは、おかしいなあ、と。改革が、革命が必要なんぢゃないか。
    不満が溜まっていたわけです。
    (恐らく、平将門の乱なども、こういう現象の延長にあるのでしょう)

    #

    大事なのは、この不満を取りまとめた英雄が、「朝廷=京都=貴族」というシステムと、決別することなんですね。

    平清盛がそうですが、武士の大将が京都で実権を握っても、「貴族化」してしまったら、意味が無い。
    「藤原」が「平氏」に代わるだけで、仕組みが変わらない。

    仕組みを変えるためには、「朝廷=京都=貴族」というシステムを壊さないといけない。

    #

    これを痛いほど自覚していたのが、源頼朝。北条政子。北条時政。北条義時。このあたりだった。
    と、言うのが司馬さんの説です。

    この人たちは、圧倒的に革命家な訳です。

    何しろ、「日本史上、全く前例のない、世の中の仕組み」を作らなくてはなりません。

    平氏を武力で滅亡させるんだけど、「朝廷=京都=貴族」に、どれだけ誘われても、そこに参加しない。

    圧倒的な武力で実力を握っておいて、「各地の土地所有の割り振り権限」を朝廷から奪って。

    「幕府」という新しい政治の仕組みを作る。それも中心地を近畿ではなくて関東、「鎌倉」に置く。

    これは全て、ずっと「朝廷=京都=貴族」に虐げられ、理不尽に搾取されてきた、「東日本を中心とした開発農民団体=武士」たちにとって、ついに訪れた「自分たちの時代」だった訳です。

    #

    というこの辺が、「地球に残った人類」「スペースコロニーの民」「コロニーの民の権利」「ニュータイプ」と言った、ガンダムの世界に良く似ていますね。
    まあ、当然、過去の歴史的な葛藤から作られたフィクションな訳で、当たり前なんですが...

    #

    頼朝なぞは、挙兵した瞬間は、信じられないことに、総勢20名くらいだった訳です。
    それも、「やばい、このままではどのみち平家に殺されるから仕方なく挙兵」だったそうです。
    それが、連戦して割と連敗するんだけど、どんどん豪族たち、武士たちが味方についてくる。膨れ上がる。
    それは全て、頼朝に「朝廷に隷属しない、新しい仕組み」を期待していたからなんですね。

    それを、頼朝は判っていた。

    判っていなかったのは、義経だった。

    #

    義経は、父を平氏に殺されて。(まあこれは当然、頼朝も同じなんですが)
    幼かったから、色々苦労をして育ち。
    ある時点で、復讐=平家の滅亡、だけを夢見て成人し。

    あとは若いながらに戦争の現場に入ってしまったので、政治や土地所有の仕組みが判っていない。

    単純に、平氏を滅ぼして、源氏が入れ替わりに京都を、朝廷を、我が物にすればそれで万々歳だと思っています。
    なにより、兄・頼朝もそう思っている、と、思っている。
    そして、平氏と、藤原氏と同じように、「血縁」であるがゆえに自分も尊重されるべきだ、と思っている。

    これはこれ、京都的にはその頃の常識なわけです。

    だけど、東国では、違いました。

    まだ、長子相続すらちゃんと決まっていない。
    兄弟でも武力で戦争が当たり前。
    さらには、頼朝に求められているのは、「第二、第三の平氏や藤原氏になって、一族でウハウハになる」ことではなくて。
    「東国の開発農民団の利益を誘導してくること」なんです。

    東国の開発農民団=武士、からすれば、義経が弟だからって、重宝されて、領地とかばんばんもらったりしたら、噴飯ものなわけです。

    このあたりの機微を、頼朝は痛いほどわかっていた。

    そして、義経は笑えるほど、判っていなかった。

    #

    ただ、問題は。

    その義経が、「戦争の天才だった」ということなんですね。

    その天才ぶりが、哀しい輝きという感じですね。
    なんかもう、機動戦士ガンダムのアムロであり、鉄腕アトムであり。
    つまり、強い、かっこいいんだけど、それが幸せに繋がらない。却って疎まれたりする理由になる...。
    そういう、「哀しい不器用な、強すぎる戦士」というヒーロー像の、元祖なのではないでしょうか。

    #

    とにかく、強い。
    圧倒的に強い。
    数年はかかる、かかっても無理かも、と思われた、「平家を滅亡させて、三種の神器を取り返す」という難行を、
    またたく間に達成してしまう。作戦は常に電光石火。独断専行。天才の技。
    そして、イッキに武士たちの間でその才は認められ、貴族平民の間ですらヒーローになってしまう...

    #

    その有様を、描くのに、司馬遼太郎さんはうってつけですね。

    鎌倉時代、という分析や、物語能力に加えて。

    何と言っても司馬さんの個性は、なんだかんだ言って「元軍人」ということだと思います。

    凄くゆがんだ形で、結局は「戦争行為」というもの事態に興味があって、ある種の愛着があって。造詣が深い。

    #

    この「義経」が、小説として素晴らしいのは、

    「鎌倉時代、という新しい、革命的な動きの中で。義経というのは貴種でありながら、野盗風情の仲間しか居ない、という、革新の動きの中でも、更に例外で異例な存在だった」

    という、二重構造、入れ子構造が凄く、判りやすく面白く描かれます。

    さらにもはや、善悪とかモラルではなく、

    「新しい時代を判っている男」=頼朝

    「判ってない男」=義経

    という、ほぼ抱腹絶倒なすれ違いが、はっきりくっきり判ります。

    もう、これは殺しあうしかないんですね...

    (この延長線上に、頼家や実朝の悲劇があります。そのあたりは「街道をゆく 三浦半島記」が実にすばらしい。)

    #

    という視点がありながら、平家物語の美味しいドラマチックな名場面がてんこ盛り。
    これは、たまりません。
    最後、義経の没落の始まりで筆をおいて、死の場面までは描かない。
    そんな手法が実に、司馬さんらしい合理性。つまり、もう司馬さんの描きたいドラマは終わってます、ということなんでしょうね。(あるいは、司馬さんが、飽きたのか)

    #

    実はこの「義経」上下巻。

    多分、10歳の頃に生まれて初めて読んだ司馬遼太郎さん作品。
    個人的には思い入れがあります。
    それからもう30余年になりますが、多分どこかで一度は再読していたんだと思いますが、今回、初めて舐めるように魅力を味わえた気がします。
    歳を取るのも愉しいものですね。

    0
    2017年06月16日

    Posted by ブクログ

    戦国時代以前の時代の話は、正直どこか退屈に感じてしまい、あまり読むことがなかったですが、義経は別格に面白いです。
    義経、頼朝の生涯を描いています。
    平家との戦いも描かれていますが、戦国時代に比べると迫力は今ひとつだと感じてしまいます。
    それよりも嫉妬や怒りを含め、人間模様が時代を映すかのように描かれているのが面白く、この時代の人たちの心の動きをしっかり学ぶことが出来る一冊です。

    0
    2026年06月03日

    Posted by ブクログ

    息子へ)
    ここ1年間くらい、本屋大賞作品に浮気して、司馬先生の作品から離れていた。しばらくぶりに司馬先生の長編小説を読んだが、やはり、文句なしにおもしろい。

    時代背景が、戦国よりも前の鎌倉幕府創世記。文化や価値観になじみなく、その辺を理解しないと、主人公のよさや人間味を味わうことはできない。

    そこを、遼太郎氏は見事に表現する。ストーリーの流れを決して損なうことなく、その時代のバックグラウンドや価値観を教えてくれる。

    当時の人々の気分になって、主人公のすごみに感服させてもらえる。

    司馬遼太郎作品は、他と一線を画す。と、あらためて実感した。これからも、流行の小説を楽しむことがあるだろうが、司馬遼太郎を背骨として、読書生活を楽しむつもりだ。

    今、君は吉川栄治の三国史を読んでいて、小説について、君とあれやこれや話しする時間がとっても楽しい。

    近い将来、司馬遼太郎作品について、話ができることを楽しみにしている。

    (お父さんの本の買い方)
    BOOK・OFF \108円
    (読め、もしくは、読むな)
    読め!
    (君が・・・歳のころに)
    高校生になれば読めるだろう。中学生では、どうだろうか。。。

    0
    2026年03月30日

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