【感想・ネタバレ】義経(上)のレビュー

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さすがは司馬遼太郎

はまじ 2020年06月30日

日本人がこれまで飽きるほど見たり聞いたりしてきた義経物語だが、司馬氏のてにかかるとここまで秀逸で欣快の書物となるのであろうか。

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Posted by ブクログ 2017年09月28日

軍神と称された幼稚な義経の物語。多くの点において、自らを重ねるところあり、政治感覚の無さ、他者への気持ちのわからなさ、自分を正しいと思う、思い込みの強さ、自らを重ねるようである。

しかし、痛快な30年弱の人生であっただろう。
初陣から壇ノ浦まで、古今類を見ない奇跡的な勝利、それはこの時代になかった...続きを読む
戦術、策、を用いた初めての戦いであり、またそれにより価値、勝てない戦を勝って、英雄となった。

鎌倉が恐れること、仲間だと思っていた身内が恐れることを「まったく」分からなかった。
その純粋さ、つまり「親のかたき討ち」以外には思いを寄せることが出来なかったことが、
結果、さわやかで痛快な、そして悲壮な人生を創造し、永久に忘れられない青春となった。

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Posted by ブクログ 2017年06月16日

機動戦士ガンダム。アムロ・レイ。zガンダム。カミーユ・ビダン。シャア・アズナブル。
うーん。彼らの原型が、「源九郎義経」だったとは。
ガンダムファン、必見、必読の作品だと思いました。



司馬遼太郎さん「義経」(文春文庫、上下)。1968年発表だそうです。

これは、面白い。

つまり、司馬遼太...続きを読む郎版の「平家物語」なんですね。

平清盛の栄華から。
少年義経の放浪。
頼朝の挙兵、木曽義仲の挙兵。
富士川の戦い、宇治川の戦い。木曽義仲の敗死。
一の谷の戦い、屋島の戦い、壇ノ浦の戦い。義経の絶頂。
義経と頼朝の対立、腰越状。
そして、義経の没落まで...。

いわゆる「源平」の美味しいところをわしづかみにした、上下巻です。



この小説と、「街道をゆく 三浦半島記」を読むと、立体的に判ってくるのが、司馬さんの解説する「鎌倉時代」というものです。

平安時代までは、基本の土地所有の仕組みがどうなっていたかというと。
つまり、日本全国の土地は全て、「政府=朝廷」のものだったんです。
ただこれは当然、徐々に形骸化していきます。
どうしてかというと、朝廷という言葉の中身が、実力者が、徐々に藤原一門にスライドしていきますね。
そうすると、藤原一門は、簡単に言うと私有財産が欲しい。私有地が欲しい。

そこで、新たに開発した新田などを、「荘園」として、一部貴族が所有できるようにしました。
これが味噌で、特殊例外以外は、「土地私有」が認められていなかったんですね。

さて、東国、関東を中心に、徐々に技術が進み、新しい田畑が増えていきます。
これを新田開発した、開発農民たちは、地域でのいざこざを日々乗り越えるために、たくましく武装します。
そして、一族で新たに開発した土地に執着します。必要なら戦います。「一所懸命」。

これが、武士の誕生です。

ただし、この武士たちは、頑張って新田開発しても、制度上、土地を私有できなかったんですね。

自分たちの親分にお願いをする。
お願いされた親分は、京都の貴族たちのところに行って、召使のような奉公をする。それも、ノーギャラで。
そうやってぺこぺこして、ようやっと、自分たちの田畑の、管理権みたいなものを認めてもらう。
かろうじて、「管理権」な訳です。

ところが、もう実際に現地で武力を持って土地を守って、耕作して収穫まで、一切は土地の農民=つまり武士、が経営している訳です。

なんだけど、貴族に、つまりピンハネされる。
みかじめ料みたいなものです。
それも、相手は物凄く威張ってて。見下される。

これは、おかしいなあ、と。改革が、革命が必要なんぢゃないか。
不満が溜まっていたわけです。
(恐らく、平将門の乱なども、こういう現象の延長にあるのでしょう)



大事なのは、この不満を取りまとめた英雄が、「朝廷=京都=貴族」というシステムと、決別することなんですね。

平清盛がそうですが、武士の大将が京都で実権を握っても、「貴族化」してしまったら、意味が無い。
「藤原」が「平氏」に代わるだけで、仕組みが変わらない。

仕組みを変えるためには、「朝廷=京都=貴族」というシステムを壊さないといけない。



これを痛いほど自覚していたのが、源頼朝。北条政子。北条時政。北条義時。このあたりだった。
と、言うのが司馬さんの説です。

この人たちは、圧倒的に革命家な訳です。

何しろ、「日本史上、全く前例のない、世の中の仕組み」を作らなくてはなりません。

平氏を武力で滅亡させるんだけど、「朝廷=京都=貴族」に、どれだけ誘われても、そこに参加しない。

圧倒的な武力で実力を握っておいて、「各地の土地所有の割り振り権限」を朝廷から奪って。

「幕府」という新しい政治の仕組みを作る。それも中心地を近畿ではなくて関東、「鎌倉」に置く。

これは全て、ずっと「朝廷=京都=貴族」に虐げられ、理不尽に搾取されてきた、「東日本を中心とした開発農民団体=武士」たちにとって、ついに訪れた「自分たちの時代」だった訳です。



というこの辺が、「地球に残った人類」「スペースコロニーの民」「コロニーの民の権利」「ニュータイプ」と言った、ガンダムの世界に良く似ていますね。
まあ、当然、過去の歴史的な葛藤から作られたフィクションな訳で、当たり前なんですが...



頼朝なぞは、挙兵した瞬間は、信じられないことに、総勢20名くらいだった訳です。
それも、「やばい、このままではどのみち平家に殺されるから仕方なく挙兵」だったそうです。
それが、連戦して割と連敗するんだけど、どんどん豪族たち、武士たちが味方についてくる。膨れ上がる。
それは全て、頼朝に「朝廷に隷属しない、新しい仕組み」を期待していたからなんですね。

それを、頼朝は判っていた。

判っていなかったのは、義経だった。



義経は、父を平氏に殺されて。(まあこれは当然、頼朝も同じなんですが)
幼かったから、色々苦労をして育ち。
ある時点で、復讐=平家の滅亡、だけを夢見て成人し。

あとは若いながらに戦争の現場に入ってしまったので、政治や土地所有の仕組みが判っていない。

単純に、平氏を滅ぼして、源氏が入れ替わりに京都を、朝廷を、我が物にすればそれで万々歳だと思っています。
なにより、兄・頼朝もそう思っている、と、思っている。
そして、平氏と、藤原氏と同じように、「血縁」であるがゆえに自分も尊重されるべきだ、と思っている。

これはこれ、京都的にはその頃の常識なわけです。

だけど、東国では、違いました。

まだ、長子相続すらちゃんと決まっていない。
兄弟でも武力で戦争が当たり前。
さらには、頼朝に求められているのは、「第二、第三の平氏や藤原氏になって、一族でウハウハになる」ことではなくて。
「東国の開発農民団の利益を誘導してくること」なんです。

東国の開発農民団=武士、からすれば、義経が弟だからって、重宝されて、領地とかばんばんもらったりしたら、噴飯ものなわけです。

このあたりの機微を、頼朝は痛いほどわかっていた。

そして、義経は笑えるほど、判っていなかった。



ただ、問題は。

その義経が、「戦争の天才だった」ということなんですね。

その天才ぶりが、哀しい輝きという感じですね。
なんかもう、機動戦士ガンダムのアムロであり、鉄腕アトムであり。
つまり、強い、かっこいいんだけど、それが幸せに繋がらない。却って疎まれたりする理由になる...。
そういう、「哀しい不器用な、強すぎる戦士」というヒーロー像の、元祖なのではないでしょうか。



とにかく、強い。
圧倒的に強い。
数年はかかる、かかっても無理かも、と思われた、「平家を滅亡させて、三種の神器を取り返す」という難行を、
またたく間に達成してしまう。作戦は常に電光石火。独断専行。天才の技。
そして、イッキに武士たちの間でその才は認められ、貴族平民の間ですらヒーローになってしまう...



その有様を、描くのに、司馬遼太郎さんはうってつけですね。

鎌倉時代、という分析や、物語能力に加えて。

何と言っても司馬さんの個性は、なんだかんだ言って「元軍人」ということだと思います。

凄くゆがんだ形で、結局は「戦争行為」というもの事態に興味があって、ある種の愛着があって。造詣が深い。

#

この「義経」が、小説として素晴らしいのは、

「鎌倉時代、という新しい、革命的な動きの中で。義経というのは貴種でありながら、野盗風情の仲間しか居ない、という、革新の動きの中でも、更に例外で異例な存在だった」

という、二重構造、入れ子構造が凄く、判りやすく面白く描かれます。

さらにもはや、善悪とかモラルではなく、

「新しい時代を判っている男」=頼朝

「判ってない男」=義経

という、ほぼ抱腹絶倒なすれ違いが、はっきりくっきり判ります。

もう、これは殺しあうしかないんですね...

(この延長線上に、頼家や実朝の悲劇があります。そのあたりは「街道をゆく 三浦半島記」が実にすばらしい。)



という視点がありながら、平家物語の美味しいドラマチックな名場面がてんこ盛り。
これは、たまりません。
最後、義経の没落の始まりで筆をおいて、死の場面までは描かない。
そんな手法が実に、司馬さんらしい合理性。つまり、もう司馬さんの描きたいドラマは終わってます、ということなんでしょうね。(あるいは、司馬さんが、飽きたのか)



実はこの「義経」上下巻。

多分、10歳の頃に生まれて初めて読んだ司馬遼太郎さん作品。
個人的には思い入れがあります。
それからもう30余年になりますが、多分どこかで一度は再読していたんだと思いますが、今回、初めて舐めるように魅力を味わえた気がします。
歳を取るのも愉しいものですね。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年09月12日

個性的な登場人物たちの数奇な運命は現在の創作物語に通じるほど特徴的なのにこれが完全にフィクションではないというのが不思議なところ
構成の脚色により物語として描かれているとはいえ、運命を感じざるをえないようなファンタジックな物語が我が国の歴史として存在しているのだからおもしろい

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Posted by ブクログ 2013年02月10日

大河ドラマの平清盛を見終わった後だし、登場人物を頭に思い浮かべながら読めてよかった。鞍馬にいる時は辛かったんだな。

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Posted by ブクログ 2012年12月27日

2012年の大河「清盛」は、低視聴率で有名になったが、平氏VS源氏について今までよくわかっていなかった自分にとっては見がいがあった。その一方、大河が真実をどこまで語っているか疑問であるため読書により、違う目で歴史について考える機会を持つために、この一冊を手にした。司馬遼太郎だけに、これまたどこまで真...続きを読む実かはわからないが、清盛と義経の関係、北条政子と頼朝・義経の関係は大河とは違う視点からのアプローチだったため、違う印象を受けた。義経だったら視聴率とれていたかもと思わせる作品であった。司馬作品の中でも1、2位を争うぐらい面白かった。

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Posted by ブクログ 2012年09月01日

おもしろくて上下巻一気読み。
義経贔屓の小説ではなく、義経を中心に、鎌倉、朝廷、平家、それぞれの思考、思惑を描いている。

なぜ鎌倉幕府という政権ができたのか、そもそも武士って何?がよくわかる良書。

ちなみに、大河ドラマ「平清盛」の後白河上皇のキャラ設定は、この小説の後白河を参考にしてると思う(体...続きを読む型以外)

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Posted by ブクログ 2012年08月26日

歴史の教科書にはただ淡々と「鎌倉幕府を作った男」とだけ書かれている頼朝の見る血縁関係と義経の持つ血縁に関する純粋な気持ちの対比が興味深い一冊。兄弟同士が血で血を洗う戦国時代が訪れるのはこの頃から定められていたのだと感ぜずにはいられない。

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Posted by ブクログ 2012年02月23日

さすが司馬遼太郎というかんじ。典型的な義経と弁慶のドラマなどは描かず、司馬独自の史観とおそらく調査の裏付けに基づきストーリーを組立て、十分に魅力的な義経の物語になっている。

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Posted by ブクログ 2017年09月09日

今から約1000年前の時代ではあるが大方史実に則ったものなのでしょう。もやもやした歴史知識が明確になり、相変わらず司馬作品は読後の充実感があります。平安から鎌倉時代は激乱の時代だったのですね。皇室も含めとても節操なく、道徳心や法律が育っていない時代ならではの展開に驚きます。司馬の作品は人物のセリフは...続きを読むすごく簡素に、心情はすごく深く描くもので、とても気に入っています。思慮ある弁慶の下巻での活躍が楽しみです。

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Posted by ブクログ 2017年08月16日

ここのところ関ヶ原辺りの歴史小説ばかりを読んでいたが、少し遡って源平合戦時代へ。
私の中の義経といえば『華奢で色白で身軽』『弁慶さんをお供に連れてる』、そして『勧進帳!』レベルの知識。
まず、源頼朝さんと義経さんって兄弟だったのか!という驚きからスタートw
自分でも何も知らなかったことにビックリ!
...続きを読む
義経さん、すごく破格の人だったのね。
強くてカッコいいのに世間知らずというか幼いというか、そのまっすぐなまでの性格が頼朝兄さんとの溝を深めていくことにすら気付いていない朗らかさ。。
腹黒の大人たちにいいように使われていることにすら気付いていない。どんどん頼朝兄さんとの確執は、深まっていくのだなぁ。なんか悲しい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年08月10日

義経も頼朝も義仲も、当然といえば当然だけど、歴史上の偉人なだけではなくて、憎らしかったりマヌケだったりもするのだなあと改めて思った。源氏と平家の性格の違いも知らなかった。

この時代の小説は「君の名残を」しか読んだことないので、どうしても義仲側にたって読んでしまう。先を思うとつらいなあ。
弁慶や文覚...続きを読むや義時や、平家や皇族や、知ってる名前が続々でてくるけど詳しくは知らないので人物相関図が欲しいところ。
下巻へ。

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Posted by ブクログ 2014年05月22日

義経に関してほとんど知識を持ち合わせていなかったので、歴史的背景もすっと入ってこなかったし、登場人物もわからない人ばかり。
それでもおもしろかった。
源氏と平家の複雑な血の関係。人間のいろいろな欲。
弁慶と弓の名手与一の登場。
下巻が楽しみ。

“後世、人前での涙はめめしいものという規律ができたが、...続きを読むこの時代、人はよく泣いた。頼朝ははじめてあうこの弟の顔をじっとみつめ、亡父の面影をさぐっていたが、すでに両眼から涙があふれ、見つづけることができない。義経も頼朝をあおぎ、なき義朝はこのようなお顔であったかとおもううち、顔をあげられぬほどに涙がこぼれた。どちらもあいさつのことばすらなく、見つめては泣き、ひたすら無言でいた。この情景は、並みいるひとびとをいやがうえにも感動させた。みなこの情景を待ちかねたように貰い泣きし、悪四郎といわれた岡崎義実などは馬のいななくような声をあげ、一座を主導するかのごとく華やかに泣いた。泣くことにも華やぎをあらわしたいというのが、坂東武者の心意気というものであろう。”

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Posted by ブクログ 2013年07月28日

平家の驕りと源氏の血族間の争いが生々しい。
政治家の頼朝、田舎者の義仲、若々しい義経のそれぞれの人間が見事に描かれている。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年02月04日

「戦争は天才、政治は痴呆」と言われた源義経の生涯を描く。

義経には日本人が好きな要素が詰まっている。義経はいくら頼朝に敵意をむき出しにされ、反逆者扱いされても、あくまで兄が自分を理解してくれるということを信じ抜いたことが、民衆の心の琴線に触れ同情を買った。本来一番の功労者として讃え称せられるべき立...続きを読む場であったにも関わらず、逆に「悪」として処刑された。本当の悪とは何なのだどうと言う言葉で締めくくられる。

兄に対する一途で向う見ずな感情や、政治のいろはの分からない、また理解しようとしない義経の少年っぽさ、それに似つかない、それまでの日本史にはあり得なかった戦術で平家を倒した天才的実力、また端正な外見といった点は、義経の持つ愛嬌だ。一方で、政治的感覚が薄いのであれば、それを学びとる姿勢を持っていたのであれば、あるいは別の結末が導かれたかもしれない。義経の美徳としての純粋な、一途な心を持った大人になるのも、いいかもしれない。

義経が幼少期、寺に預けられていたころ、源氏の残党である正近から自らの出生を知らされ、震え上がった。この時の感覚を義経は一生持ち続けたに違いない。血が騒ぐという感覚を大事にしたい。

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Posted by ブクログ 2012年03月30日

 源頼朝が、平家討伐の頭と世間が認めるまでを上巻で描く。異母兄弟の義経は兄、頼朝の家臣でしかなく大きな力と周囲には今だ、認知されていない。彼の才能をひそかに恐れる頼朝がどのような行動にでるのか、策略家の頼朝は運(時代の風)も味方につけ巨大な力を持つにいたる経緯はちょっと出来過ぎている。

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Posted by ブクログ 2012年02月26日

源氏と平家の戦いと単純に思っていたこの時代も、実際はとても複雑で様々な思惑が入り乱れる不安定な時代だったことを知った。
そんな折りに現れた義経は、父義朝の復讐のために戦う。
感情的、直情的な義経と、武家全体を俯瞰的に見、冷静で慎重な頼朝との対比が、当時の血縁関係を超えた争いを行なっていた武士の姿を映...続きを読むし出し、読んでいて痛々しい。
鎌倉御家人たちの思惑に絡められている頼朝が、義経の首を見たとき、彼はどう感じたのだろうか。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年12月31日

平家に敗れた源氏の子孫達が平家に復讐をする。世の権力者が目まぐるしく変わる展開の中で、人を巧みに利用する智者、田舎育ちの豪傑、復讐のみを生きる目標にしている悲劇の末裔など、色々な立場・性格の人物が登場する。頼朝のような、自分の利益のみを考えて生きる者が頂点に立つのか、義仲のような気のいい豪傑が頂点に...続きを読む立つのか、社会の縮図を描いてる作品だと思います。頼朝に操られて死ぬのは嫌だな。それに対応するためには、頼朝のような、利益を極限に考える視点を持つことが大切だと思う。

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Posted by ブクログ 2017年08月15日

言わずと知れた義経です。
ちょいちょい文章の流れを止めて、蘊蓄を傾けてくれるので、義経のことを大体のことは知っている人が読むとへえ〜ということが多いです。

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Posted by ブクログ 2020年11月29日

司馬遼太郎の描く義経の何と愛らしいことか。

源義経、日本人ならば誰もが知っているその英雄の非凡人的な部分は、物事を極端にしか見ることしか出来ない政治的常識の欠落、牛若のころから変わらぬ思考であるとした。その欠落こそが、危なっかしくて放って置けない人としての魅力であると。

上巻では義経の華々しい活...続きを読む躍が一切ないため、義経という名を聞いて期待をすると物足りなく感じる。

だが、その人物像の無垢さを丁寧に書いているからこそ、皆が知っている晩年に更なる哀愁を感じさせる。

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