最後の将軍 徳川慶喜

最後の将軍 徳川慶喜

690円 (税込)

3pt

ペリー来航以来、開国か攘夷か、佐幕か倒幕かをめぐって、朝野は最悪の政治的混乱に陥ってゆく。
文久二年、将軍後見職として華々しく政界に登場した、のちの十五代将軍徳川慶喜は、優れた行動力と明晰な頭脳をもって、敵味方から恐れと期待を一身に受けながら、抗しがたい時勢にみずから幕府を葬り去った。
さまざまなエピソードを連ねて描かれる、“最後の将軍”の生涯。

解説・向井敏

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最後の将軍 徳川慶喜 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    高校2年の頃に慶喜に興味を持ち購入したが、当時は日本史の知識が足らず、読むのを諦めていた。

    大学1年現在に掃除中に発見。2日で読み終えた。岩倉や薩摩のおこがましさ。

    0
    2025年09月10日

    Posted by ブクログ

    天によって登場させられた人物


    馴染みのない単語や厄介な言葉の羅列しかない今作だが、これほどまでに面白さがあるのは、やはり司馬遼太郎その人のおかげである。

    徳川慶喜を歴史の授業で習ったのは小学生の頃。当時は坂本龍馬、西郷隆盛、勝海舟の物語に魅せられ、徳川慶喜など敗者くらいにしか考えていなかった。

    0
    2024年09月27日

    Posted by ブクログ

    ★5つです。
    一冊でギュッと詰まった内容の本で、慶喜だけでなく円四郎、栄ちゃん、容堂公と好きな人が沢山出てきて楽しかったです。
    短期間で密度のある人生を送ったのに、77歳まで生き続けた慶喜公って凄いなと思い、葬儀の際に東京中の火消が“まとい”をかがけて勢ぞろいしたのは感動で、晩年で飯盒でご飯を炊き続

    0
    2024年09月03日

    Posted by ブクログ

    慶喜に同情して、★5です。

    坂本竜馬が、命を捨ててもいいと言った将軍が、どんな人だったのか、大政奉還を幕府側から見てみたかった。

    徳川慶喜が、想像していた人物像とは違い、孤独な存在で、切なく感じた。
    周りから無慈悲な人だと思われたり、終始、誤解されまくりの人だった。
    賊軍呼ばわりされたシーンは、

    0
    2024年08月23日

    Posted by ブクログ

     日本史上の劇的な革命であった明治維新を題材とした小説は多いがほとんどが維新側から見た歴史ばかりで、維新側の視線で当初劣勢であった薩長側が、どのように情勢をひっくり返し維新を成立させたかに焦点が当てられていて、いかに幕府側が腰砕けの政権であったかが強調されている。
     本小説は、多勢の幕府側がなぜ劣勢

    0
    2024年04月06日

    Posted by ブクログ

    幕末の動きを幕府側・特に慶喜視点で描かれており、これまで長州・新撰組・土州(というか龍馬)視点で見てきた幕末を違う角度から見れた。特にこの作品は竜馬がゆくの直後に書かれたということもあり、内容・表現もリンクしていて、非常に面白かった。
    慶喜という人は、これまでの幕末物語で読んで思い描いていた像(弱腰

    0
    2023年11月01日

    Posted by ブクログ

    読破。
    切ない、複雑。

    お芳のその先が気になった。

    彼は、もっと後世の、役者の家系に生まれるべきだった。

    そして彼でなければ、このポジションに生まれついて、ここまで生き長らえず、また歴史に一点の儚さを投ずることはできなかったのだろうと思う。

    賢さが無駄な"英雄道"を進ませ

    0
    2023年06月18日

    Posted by ブクログ

    これを読むまでは慶喜はヘタレのボンクラ将軍やと思ってたんやけど、小説の脚色は多少あるにせよ、意外に英雄然とした人となりが分かって慶喜を少し見直した。

    チンピラだが無邪気な長州じゃなく、佐幕派と見せかけて寝首を掻く策略家の薩摩に一番恐れていた朝敵の烙印を押されたことで薩摩を心から憎んでるというのもよ

    0
    2022年11月11日

    Posted by ブクログ

    徳川慶喜の苦悩がよくわかる本でとても面白い。尊王攘夷や天皇の意向に翻弄されながらも、策を練り日本のために舵取りをしており、尊敬できる歴史上の人物。

    0
    2022年08月18日

    Posted by ブクログ

    徳川慶喜に対する認識がガラリと変わった。
    知識のない私は江戸から明治に移り行く時節にたまたま将軍であって、薩長がお膳立てした大政奉還に抵抗できずに言いなりになった人物と思っていた。
    けれどこの作品から感じたのは、慶喜その人が将軍であったからこそ明治維新が成ったのではないかと言う事でした。
    そしてもし

    0
    2022年02月08日

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