覇王の家(下)
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覇王の家(下)

小説・文芸
825円 (税込)

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戦国時代の混沌の中から「覇王の家」を築き上げた家康の、勝者の条件とはいったい何だったのか……。小牧・長久手の戦いで、時の覇者秀吉を事実上破った徳川家康。その原動力は、三河武士団という忠誠心の異常に強い集団の存在にあった。信長や秀吉とは異なる家康の捕らえがたい性格を、三河の風土の中に探り、徳川三百年の精神的支柱を明かしつつ、日本人の民族性の謎にまで迫る。

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覇王の家 の一覧

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1~2件目 / 2件
  • 覇王の家(上)
    825円 (税込)
    徳川三百年――戦国時代の騒乱を平らげ、長期政権(覇王の家)の礎を隷属忍従と徹底した模倣のうちに築き上げた徳川家康。三河松平家の後継ぎとして生まれながら、隣国今川家の人質となって幼少時を送り、当主になってからは甲斐、相模の脅威に晒されつつ、卓抜した政治力で地歩を固めて行く。おりしも同盟関係にあった信長は、本能寺の変で急逝。秀吉が天下を取ろうとしていた……。
  • 覇王の家(下)
    825円 (税込)
    戦国時代の混沌の中から「覇王の家」を築き上げた家康の、勝者の条件とはいったい何だったのか……。小牧・長久手の戦いで、時の覇者秀吉を事実上破った徳川家康。その原動力は、三河武士団という忠誠心の異常に強い集団の存在にあった。信長や秀吉とは異なる家康の捕らえがたい性格を、三河の風土の中に探り、徳川三百年の精神的支柱を明かしつつ、日本人の民族性の謎にまで迫る。

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覇王の家(下) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    下巻ほとんどのページが対秀吉の小牧長久手戦の描写。この戦い、いつ終わるんだ?関ヶ原の戦いと大坂の陣はいつ始まるんだ?という読者の心配をすっ飛ばして、物語は幕府を開き、徳川家を磐石にし終えた後の晩年の家康へ。そこはすでに発表している「関ヶ原」、「城塞」を読んでね、ということらしい

    司馬遼太郎が描く家康像は、頼るべきは自分ひとりという孤高の存在。まさに覇王と呼べる主義・主張・振る舞い。秀吉や他大名はもちろん酒井、石川、本多など徳川の有力家臣団すら、信用はしないが、能力は利用する。ということに徹底している。かかりつけの医師すらも信じず、自分で自分を診断し、薬を調合するほど。

    織田信長に命じられ、自らの妻と長男を殺害したことが、彼の人生観を大きく変えた。誰も信じることのできない世界に突入した家康。そんな彼が唯一、頼りにしたのは名誉も恩賞も求めず、命令があれば、命を差し出すことも辞さない三河武士団の精神。人や家ではなく、その土地の風土を信じ切ることで、家康は300年続くことになった徳川家を創り上げることができた。

    0
    2025年09月20日

    Posted by ブクログ

    長い間下巻を借りれず、やっと読めた。
    薄い本だけど、内容は家康の若い時から小牧長久手あたりまで、そこから一気にとんで亡くなる直前のはなし、関ヶ原とか大阪の陣は他の本があるからいいのか、一気に家康の人生を駆け抜けた気がする。
    泣かぬなら、泣くまで待とうホトトギス
    この句に表されるように、辛抱強く待つ、待ってるように振る舞ってるけど、忠臣の部下たちが動き回っている、そして待って勝つ。
    ある種の組織としてはいい、形だったのどはないか、と思う。

    0
    2025年04月10日

    Posted by ブクログ

     革新や創造を悪として前例踏襲の安定を善とする徳川政権が、いかにして出来上がったかを創業者である徳川家康に焦点を当てて論じており非常に分かりやすい。徳川政権の鎖国や重農主義等が270年の平和をもたらしたのか、停滞をもたらしたのかでその功罪が議論されるが、日本が停滞する中で保守的な徳川政権よりも革新的な織田豊臣政権への評価が高まっているように感じる。本著において徳川は功利的ではないが組織の安定に重きを置いて風通しが悪く、織田豊臣は功利的であるが風通しが良く発展性があるように書かれており、昭和の時代に調和を重んじて上手くいっていた社会が、功利的なグローバル社会に負けて価値観が変わってきた現代に本書を読むことで、示唆的なものを感じ司馬遼太郎の底深さを感じた。

    0
    2024年07月27日

    Posted by ブクログ

    よく比較される「信長」「秀吉」「家康」だが、私は「家康」が好き。
    松本潤が似合わないとか取りざたされる「どうする家康」も欠かさず視聴。
    好きな理由は何といっても長期にわたる安定政権を築き上げたこと。信長に仕え、秀吉に服従するかに見せかけつつ、じっくり時間をかけて自らの世を作り上げた実績が、後に250年以上の江戸時代となる。
    鳴くまで待てるのは、ただ単に気が長いからだけではないことを、その人柄から知ることができた。これは今後の私自身の生き方にも大いに影響すると思う。

    少し残念なのは司馬さんは「家康」があまりお好きではないらしいこと。

    0
    2023年08月30日

    Posted by ブクログ

    三英傑の中では一番馴染みのなかった家康さん。
    江戸250年の基礎がここにあったのかと納得でした。
    大河ドラマがより楽しく見ることができそうです。

    0
    2023年10月14日

    Posted by ブクログ

    小牧長久手の戦いが面白かったです。個人的に縁深い土地だということもあって、楽しく読めました。
    司馬遼太郎さんはすごい。

    0
    2023年03月31日

    Posted by ブクログ

    人物評がやや続く感もあるが、人となりを描くこと自体が著者の主旨であると思うから、その点は仕方ないとも思う。実際、家康の人となりとその影響はよく分かり、家康個人の人間性、あるいはその元にある三河勢の人間性が、江戸時代を通じて現代日本の性質にも色濃く影響を与えていることを実感させられた。
    泣かぬなら〜の歌の三英傑の例えは、流石に非常に長い期間の読みに耐えているだけはあり、秀逸極まりないと思う。家康の、鳴くまで待とう、だけやや例えのクオリティーが落ちている気もしなくはないが。
    上巻に続き、歴史が進んでいくフェーズは抜群に面白い。関ヶ原の戦いや大坂の役は別本があるので本紙ではほとんど全く触れられておらず、そちらの本も読みたくなった。

    0
    2026年03月05日

    Posted by ブクログ

    下巻の主要場面は、小牧・長久手の戦い。(家康VS秀吉)戦局の様子を、家康と秀吉の立場からだけでなく、家康の家臣、安藤直次、本多忠勝、石川数正の動きも取り入れて描写されており、真に迫るものがありました。まるで、現場に行って取材してきたかのよう。秀吉が頭を使って、相手方に取り入ろうとするところも印象的でした。(石川数正との関わり)

    関ヶ原の戦いや大坂の陣については記されていないため、終盤は“あれ、もう家康の晩年なんだ”という感覚でした。

    『関ヶ原』『城塞』の作品をご参照ください!という感じに、時間をとびこえていきます。家康が死に直面する場面での家臣とのやりとりで、最後まで緻密で入念な家康の気質が読み取れました。

    私の今までの家康像の中に「独創性がなく、マネが多い」「言葉に出してはっきり言わない」といったことはありませんでした。

    本書であらゆる角度からの家康の性格、生き方(体調管理は天下一品、医者に勝る。)を感じとることができました。

    0
    2025年08月24日

    Posted by ブクログ

    ヒーロー漫画に出てくるようなカリスマ性も無い凡庸な男が、幕府の頂点を極めることになった道筋が独特な視点で語られていて、とても説得力がある。終盤は最晩年のエピソードに飛ぶのだけれど、最期まで己のペースを貫いて人生の週末を整えて逝ったのがいかにも家康らしいと思った。

    0
    2025年07月20日

    Posted by ブクログ

    家康は自分を1つの機能を持つ器(箱)として見ることで、自分を究極的に客観視していたとする司馬遼太郎の見解が面白い。
    自らが凡庸であることを知り抜いて、三河人のため滅私の精神を貫いた。
    三河人もまた愚直に滅私の精神を貫いた。
    江戸時代300年を通じて、内向的であるが団結した時は恐ろしい力を発揮する三河人の気質が日本人のベースになったのでは感じる。

    0
    2025年04月10日

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