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周防の村医から一転して討幕軍の総司令官となり、維新の渦中で非業の死をとげたわが国近代兵制の創始者大村益次郎の波瀾の生涯を描く長編。動乱への胎動をはじめた時世をよそに、緒方洪庵の適塾で蘭学の修養を積んでいた村田蔵六(のちの大村益次郎)は、時代の求めるままに蘭学の才能を買われ、宇和島藩から幕府、そして郷里の長州藩へととりたてられ、歴史の激流にのめりこんでゆく。
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Posted by ブクログ
主人公の村田蔵六(のちの大村益次郎)について、この小説を読むまで全く知りませんでした。
緒方洪庵の門生であった村田蔵六。はじめは医者となり、蘭学を教えるは、軍艦をつくることにも携わるは、目まぐるしく変わる人生と、高い能力に驚きました。
上巻で1番心に残ったのは、シーボルトの落とし子イネとの数奇な出逢いと、その後の関係性でした。蔵六はイネに蘭学を教授します。
イネと蔵六の、男女の情愛や師弟愛を超えたもっと深いものを描こうとする司馬遼太郎さんの筆致は秀逸で、胸に迫るものがありました。イネさんの気持ちを思うと、辛すぎました。
蔵六は、吉田松陰の埋葬日に桂小五郎に見出されます。その現場で蔵六は、女刑死人の解剖をしていた・・・・何という人生の巡り合いの不思議。
蔵六は、宇和島藩から長州藩にひっぱられ、福沢諭吉との付き合いもあり・・・・
村田蔵六の今後の活躍が楽しみです。そして、イネさんとの行く末も気になるところです。
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