花神(中)

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825円 (税込)

4pt

長州──この極めてアクティブな藩に属したことが、蔵六自身の運命と日本史に重大な変化をもたらしてゆく。“攘夷”という大狂気を発して蛤御門ノ変に破れ、四カ国連合艦隊に破れて壊滅寸前の長州に、再び幕軍が迫っている。桂小五郎の推挙で軍務大臣に抜擢された蔵六は、百姓兵たちに新式銃をもたせて四方からおしよせる幕軍と対峙し、自らは石州口の戦いを指揮して撃滅する。

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花神 のシリーズ作品

1~3巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~3件目 / 3件
  • 花神(上)
    781円 (税込)
    周防の村医から一転して討幕軍の総司令官となり、維新の渦中で非業の死をとげたわが国近代兵制の創始者大村益次郎の波瀾の生涯を描く長編。動乱への胎動をはじめた時世をよそに、緒方洪庵の適塾で蘭学の修養を積んでいた村田蔵六(のちの大村益次郎)は、時代の求めるままに蘭学の才能を買われ、宇和島藩から幕府、そして郷里の長州藩へととりたてられ、歴史の激流にのめりこんでゆく。
  • 花神(中)
    825円 (税込)
    長州──この極めてアクティブな藩に属したことが、蔵六自身の運命と日本史に重大な変化をもたらしてゆく。“攘夷”という大狂気を発して蛤御門ノ変に破れ、四カ国連合艦隊に破れて壊滅寸前の長州に、再び幕軍が迫っている。桂小五郎の推挙で軍務大臣に抜擢された蔵六は、百姓兵たちに新式銃をもたせて四方からおしよせる幕軍と対峙し、自らは石州口の戦いを指揮して撃滅する。
  • 花神(下)
    869円 (税込)
    百姓が武士に勝った。幕長戦での長州軍の勝利は、維新史の転換点となり、幕府は急速に瓦解へとつきすすむ。この戦いではじめて軍事の異才を発揮した蔵六こと大村益次郎は、歴史の表舞台へと押し出され、討幕軍総司令官となって全土に“革命”の花粉をまきちらしてゆく。──幕末動乱の最後の時期に忽然と現れた益次郎の軍事的天分によって、明治維新は一挙に完成へと導かれる。

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花神(中) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    靖国神社に銅像の立つ大村益次郎の伝記。
    司馬作品のなかでも群を抜いて面白く、息つく隙が無いほどだ。
    惜しむらくは、戦闘における地図と配置図という配慮がないこと。
    本作は戦略、攻略論の様相が色濃いため、塩野七生作品のように図解が必須であり、その欠落が残念である。

    0
    2024年10月20日

    Posted by ブクログ

    明治維新の長州藩の雰囲気がつたわってくる。村田蔵六は中国春秋時代の孫武のような思考をするんだなぁ。それにしても司馬先生の知識量と詩情豊かな表現力にはいつも驚く。

    0
    2021年11月26日

    Posted by ブクログ

    外国語の専門家として幕府に厚遇されながらも安月給で長州に仕えることを選ぶ。
    後世を知る我々には倒幕側に付くことは正しいと知っているが当時それが正しいと知っていた人がどれほどいたか。

    イネとの不可思議な関係は司馬遼太郎の脚色かとも感じたが、彼女が蔵六の最後を看取ったことを考えると本当に色恋があったの

    0
    2019年08月24日

    Posted by ブクログ

    蔵六の軍師っぷりがわかる。
    生まれて初めて戦に挑み、作戦通りに勝利し、一躍有名になる。
    銃と上官の言うことを忠実にきき、その通りのことをすればいいので、戦は武士でなくてもできることがわかる。
    明治維新での最大の変化の一つ、軍事革命はこうして起こったのかがわかる。

    会社員として生きる私たちにも、乱世

    0
    2016年08月11日

    Posted by ブクログ

    長州、極めてアクティブな藩に属したことが、村田蔵六の運命と日本の歴史に重大な変化をもたらしてゆく。攘夷という大狂気を発して蛤御門の変に破れて壊滅寸前の長州に再び幕軍が迫っている。桂小五郎の推挙で軍務大臣に抜擢された村田蔵六は百姓兵たちに新式銃を持たせて四方から押し寄せる幕軍と対峙し、自らは石州口の戦

    0
    2015年02月07日

    Posted by ブクログ

    周防の村医から一転して討幕軍の総司令官となり、維新の渦中で非業の死をとげたわが国近代兵制の創始者大村益次郎の波瀾の生涯を描く長編。動乱への胎動をはじめた時世をよそに、緒方洪庵の適塾で蘭学の修養を積んでいた村田蔵六(のちの大村益次郎)は、時代の求めるままに蘭学の才能を買われ、宇和島藩から幕府、そして郷

    0
    2012年04月10日

    Posted by ブクログ

    長州藩  蔵六が居てこその長州藩であったと思います。
    小さな一国があれ程頑張れた原動力の一つを担っていたと思います。
    すごく面白かったです。

    0
    2011年05月31日

    Posted by ブクログ

    薩摩藩の軍師とも言うべき伊地知正治も認めた大村益次郎。豆腐で晩酌するくらい豆腐が好きだったようだ。

    幕軍が攻めてきた辺りまで。

    0
    2024年02月11日

    Posted by ブクログ

    幕軍との「四境戦争」において、村田蔵六の指揮により、勝利する、長州軍。
    関ケ原の戦い方と変わらない古色蒼然とした幕府軍の戦い方の表現が面白かった。
    歴史の表舞台へと立った、蔵六。その勢いは下巻へと続く。
    下巻も楽しみ。

    0
    2023年07月29日

    Posted by ブクログ

    この巻では長州藩という藩に焦点が当たります。とりわけ政治家・桂小五郎の活躍が興味深いです。桂は剣の腕こそあれ、それを使って派手なことをしたのではありません。藩士(時には過激派の者まで)の意見を聞いて調整し、蔵六のような優れた智者を抜擢することで、「倒幕」という大きな目的へ藩を動かしてゆくのです。それ

    0
    2019年09月13日

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