花神(下)
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花神(下)

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百姓が武士に勝った。幕長戦での長州軍の勝利は、維新史の転換点となり、幕府は急速に瓦解へとつきすすむ。この戦いではじめて軍事の異才を発揮した蔵六こと大村益次郎は、歴史の表舞台へと押し出され、討幕軍総司令官となって全土に“革命”の花粉をまきちらしてゆく。──幕末動乱の最後の時期に忽然と現れた益次郎の軍事的天分によって、明治維新は一挙に完成へと導かれる。

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1~3件目 / 3件
  • 花神(上)
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    周防の村医から一転して討幕軍の総司令官となり、維新の渦中で非業の死をとげたわが国近代兵制の創始者大村益次郎の波瀾の生涯を描く長編。動乱への胎動をはじめた時世をよそに、緒方洪庵の適塾で蘭学の修養を積んでいた村田蔵六(のちの大村益次郎)は、時代の求めるままに蘭学の才能を買われ、宇和島藩から幕府、そして郷里の長州藩へととりたてられ、歴史の激流にのめりこんでゆく。
  • 花神(中)
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    577円 (税込) 12月25日まで
    長州──この極めてアクティブな藩に属したことが、蔵六自身の運命と日本史に重大な変化をもたらしてゆく。“攘夷”という大狂気を発して蛤御門ノ変に破れ、四カ国連合艦隊に破れて壊滅寸前の長州に、再び幕軍が迫っている。桂小五郎の推挙で軍務大臣に抜擢された蔵六は、百姓兵たちに新式銃をもたせて四方からおしよせる幕軍と対峙し、自らは石州口の戦いを指揮して撃滅する。
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    百姓が武士に勝った。幕長戦での長州軍の勝利は、維新史の転換点となり、幕府は急速に瓦解へとつきすすむ。この戦いではじめて軍事の異才を発揮した蔵六こと大村益次郎は、歴史の表舞台へと押し出され、討幕軍総司令官となって全土に“革命”の花粉をまきちらしてゆく。──幕末動乱の最後の時期に忽然と現れた益次郎の軍事的天分によって、明治維新は一挙に完成へと導かれる。

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花神(下) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    大村益次郎の生涯を記した司馬遼太郎氏作の小説。靖国神社の参道のほぼ中央に銅像があり学生の時からこの像も、この人も気になってました。今回初めて人となりを本を通して知りました。幕末はほんとに面白い。ほんの数年の間に日本が変わってしまった、と思っていたら、それには背景があって、バトンを渡すようにその時その

    0
    2023年08月18日

    Posted by ブクログ

    非常に濃い中身だった。明治維新はいよいよクライマックス。
    天才的な直感と合理的な計算、相反するようで両立する2つの才能。この捉えようのない偏屈オヤジはなぜか異様に魅力的で、対比させられる狭小な器の平凡な人たちが少しかわいそう。
    彰義隊のあたりを読んで改めて、上野周辺を散策してみたくなった。
    この時代

    0
    2022年11月12日

    Posted by ブクログ

    司馬遼太郎の合理性を尊ぶ考え方に加えて、一方、合理性の道具のように生きることの虚しさが織り込まれた傑作。

    0
    2022年03月27日

    Posted by ブクログ

    初読は高校3年生の受験直前。43年ぶりの再読です。今回も読み始めたらやめられず、睡眠時間を削って読みました。

    本書は周防の村医から一転して討幕軍の総司令官となった近代兵制の創始者大村益次郎(村田蔵六)の生涯を描きます。

    「大革命というものは、まず最初に思想家があらわれて非業の死をとげる。日本では

    0
    2020年06月26日

    Posted by ブクログ

    解説
    「蔵六というのは不思議な人で、自ら地位や栄達を求めない。」
    まさに自らを世の中に機能化してそれ以上を求めない、私心を捨てている大村益次郎をよく言い表した言葉だと思う。それはP.486の豆腐と国家の話にも現れている。
    時代が彼を押し出したに過ぎないのだろう。適塾に始まり、彼を登用した宇和島藩、幕

    0
    2020年03月15日

    Posted by ブクログ

    司馬さんの他の幕末物で出てくる場面が、当然沢山再登場するわけだけど、異なるアングルからなので、全く飽きることなく、あっという間に読めました。
    大村益次郎のような人は普通嫌われるもので、事実その通りだったようですが、私はこういう人好きです。

    0
    2019年07月17日

    Posted by ブクログ

    大村益次郎の一番の活躍、歴史の表舞台に出てきます。
    ただし歴史どおりに本当に一瞬です。無駄に引き伸ばしたりせずほんとに一瞬のところを描いて、さっと終わります。あっさりしすぎていてあっけに取られますが、それがよいです。

    0
    2018年05月19日

    Posted by ブクログ

    異端の英雄物語であり、幕末明治の歴史噺であり、悶絶のムズキュンラブストーリー。

    「花神」(上・中・下)まとめた感想メモ。

    司馬遼太郎さんの長編小説。1972年発表。
    主人公は大村益次郎(村田蔵六)。

    大村益次郎さんは、百姓医者の息子。
    百姓医者として勉学するうちに、秀才だったので蘭学、蘭医学を

    0
    2017年06月13日

    Posted by ブクログ

    いよいよ戊辰戦争に突入し、まずは幕府瓦解後の江戸を新政府軍の完全な統制下に置くため、江戸での戦いを指揮する。
    江戸では西郷隆盛が大将となっていたが、西郷と大村が交代し、戦いに挑む。
    戦いは大村のたてた戦略がうまくいき、勝利を収める。
    しかし、西郷のメンツを汚したと感じた西郷の子分らの奇襲によって致命

    0
    2016年08月14日

    Posted by ブクログ

    大村益次郎の生涯を描いた『花神』。大村益次郎の偉大さをじっくり読むことが出来てとても良かった。明治維新を完成させる最大の功労者だったと思う。靖国神社にある大村益次郎銅像を東京に行った際には、必ず見学に行きたい。

    0
    2015年02月17日

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