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Posted by ブクログ 2018年05月18日
「胡蝶の夢」新潮文庫全4巻。
司馬遼太郎さん。1976-1979新聞連載。
幕末を舞台に司馬凌海、松本良順のふたりを中心として「蘭方医たち」を描いた長編小説です。
不思議にしみじみと面白かったです。
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司馬遼太郎さんの長編小説群は、勝手ながら僕の感想としては
①第1期:「梟の城」1959~「...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月11日
幕末、西洋医学の修得を目指す松本良順。漢方と蘭学、幕府の固陋な中、奮闘する姿を描く。
全4巻中の第1巻。佐渡から勉学の修行に江戸に出る伊之助と松本良順が主役。
司馬遼太郎作品は結構読んだつもりだが再読も多い。本書は貴重な初挑戦。敢えて前知識なく読んでいる。
たいていの時代小説では勝海舟がスーパ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月13日
書物を通してのみオランダ語を学んでいた松本良順だがポンペから直接オランダ語で医学の講義を受け始める。初めて話し言葉としてのオランダ語を聴くのだが文法の基礎があったからすぐに慣れていった。現代の語学学習にも通じるところがある。対して伊之助は語学の天才。中国語の学習にもその才を見せる。
長崎往還の最大の...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年04月24日
主人公の一人、佐渡の島倉伊之助の姿が切なくて涙が出そうになります。
この切なさは、彼への共感から生じているものではありません。傍目に見て明らかな「ボタンのかけ違い」が歯がゆいという切なさです。
良順先生と会えたことは、私(一読者)にとっての光明でした。
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余談ですが、並行して読んだ『街道...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年02月22日
内容(「BOOK」データベースより)
黒船来航で沸き立つ幕末。それまでの漢方医学一辺倒から、にわかに蘭学が求められるようになった時代を背景に、江戸幕府という巨大組織の中で浮上していった奥御医師の蘭学者、松本良順。悪魔のような記憶力とひきかえに、生まれついてのはみ出し者として短い一生を閉じるほかなか...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月06日
奥医師良順と弟子の伊之助。江戸幕府が揺るぎなく続いた形ばかりの上下関係、それに波風たてまいとほどほどに身を置く良順と、才能ありながらも商人、武士といった身分になんの縛り、というより社会のルールを解さない伊之助。この二人を通して、社会制度などが実感できる。周囲に不快な気にさせつ伊之助を庇う良順の人柄...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年05月30日
全四巻。
松本良順、関寛斎、島倉伊之助。
身分も出身も違う彼らが生きた、幕末という激動の時代の物語です。
これまでの物語とは違った形で「明治維新」の姿が描かれていて、私の中で漠然としていたものの形が、ぼんやりとではありますが見えてきたような気がします。
医療関係に従事した経験はありませんが、医の道...続きを読む
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