酔って候

酔って候

740円 (税込)

3pt

幕末の混迷期、なすすべを知らない三百諸侯のなかで、自らの才質をたのみ、また世間の期待を集めた賢侯たちがいた。土佐の山内容堂、薩摩の島津久光、伊予宇和島の伊達宗城、肥前の鍋島閑叟。「藩主なるがゆえに歴史の風当りをもっともはげしく受け、それを受けることによって痛烈な喜劇を演じさせられた」(「あとがき」より)彼らを題材に、著者ならではの視点で幕末を探る短篇連作。

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酔って候 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    これを読んで龍馬伝などを観るとまた全然違って視点で楽しめる
    同時代の賢人の半生も面白い
    これを読んだ後では高知の日本酒、酔鯨を飲んでかつおをたべたくなります

    0
    2022年02月11日

    Posted by ブクログ

    幕末に賢候と呼ばれた四人の大名についての四編の短編が収められた短編集。それぞれの大名が皆別々の思いを抱いて幕末に臨んでいたことが詳しい人物描写を通して知れた作品でした。司馬遼太郎の歯切れの良いリズム感のある文章も相まって日本史のことを勉強したことのない私でも背景が分かりやすく理解できました。容堂の何

    0
    2021年08月28日

    Posted by ブクログ

    長編だけでない短編も面白い。国民的作家の司馬遼太郎が幕末の賢公たちを描いた短編集。

    表題作は土佐の山内容堂。他に薩摩の島津久光、宇和島の伊達宗城(主役は嘉蔵だが)、肥前の鍋島閑叟の4名。

    宇和島藩の話だけ異色。黒船来航を知った藩主の気まぐれから手先の器用な提灯貼り職人の嘉蔵が蒸気機関の制作を命じ

    0
    2020年03月05日

    Posted by ブクログ

    明治維新に活躍した西郷隆盛や坂本龍馬などの志士たち。彼らは低階級の武士身分に属し、そのコンプレックスをモチベーションにして、社会変革を成しとげた。では、彼らの上司である藩主は、維新や志士たちにどのように関わり、どんな考えを持って行動したのか。

    多くの志士たちを排出した薩長土肥の4藩主を主人公にした

    0
    2019年12月12日

    Posted by ブクログ

    久しぶりの司馬遼太郎。幕末の4賢候にまつわるエピソードを集めた、歴史の本流を知ったうえで読めると違った側面を楽しめる感じの1冊でした。ちょうど、八重の桜をDVDで見ていたり、会津若松や京都を訪ねたりしていたので、そういう意味で本の中で展開される物語と並行した物語や会話が交錯したりしておもしろかったで

    0
    2019年06月23日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに司馬遼太郎。
    しかも短編集。
    舞台は幕末、新選組や江戸幕府直結関係かと思いきや
    全然また違う当時200以上いた藩主の話。
    土佐藩の山内容堂・薩摩藩の島津久光・宇和島藩の伊達宗城・肥前佐賀藩の鍋島閑叟
    山内容堂はもう説明なしで有名すぎるから特にw
    表紙の瓢箪の絵(お酒が入った)然り、まぁとに

    0
    2017年07月07日

    Posted by ブクログ

    幕末は日本史の沸騰期という言葉を残しているけど、それが顕著に感じられる話。山内容堂の熱くなっている時と、小御所会議の諦めが伝わってきた。単純に鍋島直正が出てて嬉しかったし、結構評価高いのが嬉しかった。

    0
    2025年10月12日

    Posted by ブクログ

    幕末、維新に関わる主要人物のなかで、山内容堂にフォーカスしている時点で読みたいと思った。
    「龍馬が行く」と合わせて読むと、関ヶ原を起点に狂い始めた人々の人生が維新に繋がっていくという臨場感が伝わってくる。
    高知県の方はお酒に強いとかよく飲むとか、ボスからしてこれなんだから仕方ないな(笑)と思いながら

    0
    2025年02月18日

    Posted by ブクログ

    幕末、風雲さなか、酒を傾けながら生きる賢候たちが描かれている短編です!竜馬や新撰組といった剣豪はもちろんのこと、幕末の背景ともなる豪傑たちを知るのは理解に必要と手にとりました!

    0
    2024年09月08日

    Posted by ブクログ

    幕末期の賢侯と呼ばれた異色の大名をモチーフにした4つの短編より構成されている本書だが、その中で、伊達宗城が治める宇和島で身分も低く渡世も苦手な一庶民である嘉蔵が、40代になってから自身に眠るクリエイティビティを目覚めさせ、見たこともない蒸気機関の製作に挑む『伊達の黒船』は特に心を揺さぶられて秀逸だっ

    0
    2022年04月30日

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