胡蝶の夢(四)
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胡蝶の夢(四)

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作品内容

瓦解する幕府の海陸軍軍医総裁となった松本良順は、官軍の来襲とともに江戸を脱出し会津に向かう。他方、ともにポンペ医学を学んだ関寛斎も、官軍野戦病院長として会津に進軍し良順と対峙する。そして、激動のなかで何らなすところなく死んでゆく伊之助。徳川政権の崩壊を、権力者ではなく、蘭学という時代を先取りした学問を学んだ若者たちの眼を通して重層的に映し出した歴史長編。

カテゴリ
小説・文芸
ジャンル
歴史・時代 / 歴史・時代小説
出版社
新潮社
掲載誌・レーベル
新潮文庫
電子版発売日
2015年06月05日
コンテンツ形式
EPUB
サイズ(目安)
1MB

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胡蝶の夢(四) のユーザーレビュー

    Posted by ブクログ 2020年05月21日

     ポンペのもとで蘭学・医学を学んだ3人は幕末の瓦解から明治へと時代に翻弄されながらも新しい社会の中で生きて行った。
    司馬凌海(伊之助)明治12年 39歳 肺結核
    松本良順 明治40年 75歳 心臓病
    関寛斎 明治45年 83歳 自死
     
    筆者のあとがき
    「『胡蝶の夢』を書くについての作者の思惑のひと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年03月01日

    幕末期を松本良順、関寛斎、島倉伊之助という三人の医師・蘭学者の目線から描かれているために幕末物はたくさん読んでいたが、新鮮でとても面白かった。徳川慶喜、新選組などが後半登場して、より面白くなった。
    この『胡蝶の夢』の本質は江戸身分制社会を描き、その身分制社会を突き崩す大きな要因が蘭学であったというこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年01月25日

    二人の主人公の、一方は華々しき、もう一方は無残な、そんな最後が。。
    西洋医学という共通点はあるけれども、生まれも性格も、まったく違う二人を見事に書き並べていて、興味深いです。
    司馬遼太郎の著作は大好きだけれども、そのなかでも、今まで読んだ本の中でぴか一な話です。

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    Posted by ブクログ 2013年11月13日

    最終巻が一番面白かった。特に新撰組との絡みが。他の方も書いているが、僕の中で伊之助の大村益次郎が被る。

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    Posted by ブクログ 2013年03月04日

    幕末の身分制の崩壊を蘭方医学の側面から描いているのが面白かった。
    どうしてもっと早く読まなかったんだろう、と後悔するくらい私の中でベストに入る司馬遼太郎の名作になった。
    この作品を読んで改めて思ったのは、幕末小説の面白さは「封建制度、身分制度の崩壊」ってところだな、ということ。
    幕末テーマはやめられ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年02月03日

     最終巻で荘子の胡蝶の夢が出てくる。日本画三山の一人加山又造のカバー絵と内容の取り合わせが、とても贅沢に思う。
     明治に入ってからは良順ら蘭学が古いものに変り、常に社会からは浮いてしまっていた伊之助は縛られることなく、アメリカからドイツにと医学の翻訳言語を変えていく。
     大きな時代の変化のなかで、た...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年05月05日

    松本良順,伊之助、関寛斎を主人公に幕末から明治維新にかけての身分制社会の崩壊を描く。司馬さんの歴史への造詣の深さ、表現力に酔う作品である。10.5.5

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    Posted by ブクログ 2014年11月30日

    激動の時代に大いなる功績を残した人物の足跡を辿る。松本良順がそうした幕末小説のテンプレートに沿ったキャラクターとするならば、伊之助は独特の立ち位置に存在する男だ。目をみはる栄達をしたわけではないし、書き連ねられるのは、社交性に著しく欠けるため相手を苛立たせるというエピソードばかり。そんな伊之助も、歴...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年03月24日

    幕末期に日本に西洋医学を導入するべく奮闘した松本良順、伊之助、関寛斎の話。胡蝶の夢とは荘子から持ってきている。「荘子―荘周―は夢に胡蝶に化った。荘周自身、自分は人間だと思っていたが、実態が胡蝶であって胡蝶が夢を見て荘周になっているのか、荘周が夢を見て胡蝶になっているのか。」

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    Posted by ブクログ 2011年11月12日

    最終巻。倒幕、戊辰戦争、維新政府での松本良順、伊之助、関寛斎の生き様を描く。欲を言えば、会津戦争など、もう少し松本良順の後半部分を詳しく描いてもらいたかった。若干、尻切れトンボの感あり。

    全体を通じて、
    医学史の切り口で幕末を理解するアプローチはとても興味深く、当時は、医者という立場がユニークで、...続きを読む

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  • 胡蝶の夢(一)
    781円(税込)
    黒船来航で沸き立つ幕末。それまでの漢方医学一辺倒から、にわかに蘭学が求められるようになった時代を背景に、江戸幕府という巨大組織の中で浮上していった奥御医師の蘭学者、松本良順。悪魔のような記憶力とひきかえに、生まれついてのはみ出し者として短い一生を閉じるほかなかった彼の弟子、島倉伊之助。変革の時代に、蘭学という鋭いメスで身分社会の掟を覆していった男たち。
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  • 胡蝶の夢(二)
    825円(税込)
    幕末海軍の教師団にポンペという軍医のいることを知った松本良順は、あらゆる圧力を断ち切って長崎に走る。やがて佐渡から語学の天才である弟子の伊之助を呼びよせた良順は、ポンペを師に迎え、まったく独力で医学伝習所を開講し、あわせて付属病院を建てる。ひろく庶民に門戸をひらいたこの病院は、身分で閉ざされた社会に、錐でもみ込むように西欧の平等思想を浸透させてゆく。
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  • 胡蝶の夢(三)
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    ポンペの帰国とともに江戸の医学所の頭取となった松本良順は、緊張した時局の中で不眠に苦しんでいる一橋慶喜の主治医となり、阿片を用いてこれを治す。一方、語学の天才・伊之助は「七新薬」という蘭方の医書を刊行するまでになったが、その特異な性格が周囲に容れられず、再び佐渡に逼塞する。また、赤貧のなかでポンペ医学を修めた関寛斎は、請われて阿波蜂須賀家の侍医となる。
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