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Posted by ブクログ
第三巻から徳川慶喜や新撰組が登場し、話が急展開する。松本良順はあくまで幕府の立場で活躍する。もう一人の主人公の島倉伊之助は故・佐渡に帰り時勢の中に現れない。今後彼がどう活躍するのかが非常に楽しみ。
十四代将軍・徳川家茂について詳しく触れられているのが印象に残った。家茂は大変な時代に十代で将軍になってしまった誠実な青年。その誠実さと責任感の強さゆえに短命に終わってしまう将軍なんやけど、政治的実力は別として、勝海舟ですらほれ込んでしまうほどの人柄の持ち主だったらしい。僕と同じ紀州出身ということもあり、すごく感情移入してしまう人物。 物語の本筋からは逸れてしまうけど、家茂の事をもっと詳しく知りたいと思った。
Posted by ブクログ
文久2年(1862年)ポンペは日本を去った。松本良順もその年西洋医学所(東京大学医学部の前身)へ移る。着任早々今までの学制を廃止し長崎医学伝習所の制度をそのまま持ち込んだために守旧派の伊東玄朴によって追い詰められていた。しかしある失態から玄朴が罷免されため良順の西洋医学所は玄朴の拘束から解放された。
元治元年(1864年)孝明天皇が将軍家茂、一橋慶喜、その他公卿、大名たちを小御所にあつめ、「横浜を鎖港するように」という詔勅を発した。良順も奥医師として慶喜に従い京都に滞在している。この間面識のあった新撰組詰所の衛生指導や隊士の健康診断をしている。
慶応2年(1966年)第二次長州征伐において大阪城で家茂が病死する。
「いずれにせよ、家茂はみずからの能力で物事をひらこうとはしなかったが、かれほど時勢についての苦悩を感じつづけた者はなかったかもしれない。良順が介抱しているかれの病んだ心臓は、あるいはその象徴であったかのようにも思われる。」
慶喜が将軍になった。
司馬遼太郎「最後の将軍」YouTubeに朗読あり
Posted by ブクログ
長崎から江戸に戻った松本良順は伊東玄朴らが創立した西洋医学所の頭取となる。そこでポンペ式の授業を取り入れようとするも保守的考えが根強い当時の書生から反発を受けることとなる。その後幕末の動乱の中、京都に滞在していた一橋慶喜の主治医として京都に上る。その後江戸に戻るも、征長戦争のため将軍家茂が大坂に向かうのに帯同することとなる。
一方伊之助は祖父の伊右衛門によって平戸から佐渡へ連れ戻されてしまう。佐渡でも他の漢方医を敵に回してしまうように、人間関係はうまくはいっていない。
伊之助は斜視と性欲の支配によって素晴らしい才能も無にきしている感じがあるな。
幕末の混乱は今じゃ想像もできないくらい酷いものだったのだろうな。
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