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Posted by ブクログ
チンギス紀からスタートする、おそらく変わった北方ワールドのエントリーから、水滸伝、楊令伝を経て、ついに岳飛伝の長い旅路を終えた。
旅は延べ1年に及んだものの、水滸伝から岳飛伝まで生き抜く史進の人生一生分が凝縮された濃い一年だった。そして胡土児から玄王がつなぐチンギスハンの流れもしびれるものがあり、全てのつながりを理解したところで、何か自分より遥か壮大な世界に取り込まれ、茫然とする感覚に陥っている。それは登場人物達と過ごした一年がなくなることのロスでもあるし、この壮大な世界にいざなってくれた北方謙三への畏怖でもあるし、今執筆中の蒙古襲来の物語への期待でもあるし、日常の自分とそれぞれの物語に登場する熱いキャラクターたちとの対比による失望と叱咤激励のギャップかもしれない。何かすごいものを読み終えた喜びと疲労と達成感の中で思うことは、語り尽くせないが、あえて三つ挙げるなら、
まずは、なんてすごい世界観を完成させたんだろう、という圧巻された感覚。よくぞそれぞれの物語を構築、あるいは再構築してつなげたなぁと。
次に、wowowで放送されたが、まずはアニメかコミックなのかな?と思う。広く多くの若者にも北方ワールドに触れて欲しい。
そして最後に、これは多くの人と語り明かしたくなる作品だということ。実際の歴史との対比かもしれないし、戦略的なあーでもないこうでもないかもしれないし、キャラクター談義もとにかく話が尽きないだろう。史進か、呼延了か、楊令か、もう語り尽くせない、覚えきれないほどのキャラクター達に、ご飯もお酒も進むことだろう。
圧巻の世界とシリーズを世に生み出した北方謙三氏に敬意と感謝を述べつつ、さすがに生成AIには無理そうなこの熱さを備えた作品を次の世代にも読んで欲しい、できるなら水滸伝から読むことをお薦めするw
Posted by ブクログ
遂に、北方水滸伝が完結!
水滸伝から通算51巻目!!!
長かった・・・
作中で誰かが言っていたが、実に多くの英雄達が現れては消えていった・・・
好きだった登場人物
5位 豹子頭林冲
4位 黒旋風李逵
3位 青面獣楊志
2位 浪士燕青
1位 九紋龍史進
挙げてみると、やはり水滸伝のメンバーばかり・・・
これから読む人の為に北方水滸伝を簡潔に説明します。
水滸伝:北方謙三が再構成した水滸伝なので死ぬ場面や登場順番、性格も原作とは異なります
楊令伝:梁山泊の意思を継ぐ者達と生き残り達の物語!打倒宋、打倒童貫!主人公の楊令は原作水滸伝や中国史には登場しません!
岳飛伝:中華最強の英雄岳飛の物語!岳飛は楊令伝で登場します!岳飛VS南宋VS梁山泊VS金
色々と語りたい事は有りますが何を語っていいのか分かりません。
何れにしても、北方謙三は多くの登場人物達の視点を使い読み手を熱い気持ちにさせてくれた
!
そして、飽きさせずに完走させてくれました!!!
取り敢えずチンギス記に繋がりを持たせているようですが、少しだけ読むのに時間を置きたいと思います。
→吉川英治の三国志を全巻読破した後に読めればと思います。
前巻の最後に金国総帥のウジュが史進に討たれる!そして、討った史進もボロ雑巾のようになる。
南方から北上してきた岳飛と秦容は連合にて程雲率いる南宋全軍との決戦!
張朔の水軍は南宋水軍を捉える事が出来るのか!??
南宋許礼軍の小梁山と岳都への進撃!!!
ウジュの後任沙歇の金軍全兵力と呼延了率いる梁山泊正規軍!!!!
最後の最後まで残った戦いが終幕を迎える!!
Posted by ブクログ
【大水滸伝に対するレビューと感想】
大水滸伝が、完結した。
数え切れないほどの人物が舞台に現れ、躍動し、死んでいった。
戦いに命をかける武将はもちろん、志について考える人物がいれば、輸送にも工作にも、鍛治のスペシャリストも何でも出てくる。
敵も味方も、隊長どころか一兵卒のレベルまで、あらゆる人物が躍動感を持って、描き出されていた。
それが皆、死んでいった。
全ての登場人物たちが魅力的なのは、命をかけて守るべきものがあり、それを守ろうとしていたからだと思う。
血湧き肉躍る文章は、一時も自分の心をつかんで離さなかった。
この小説に出会えたことに、心から感謝する。
Posted by ブクログ
長い長い物語が終わった、とも、物語は終わらない、とも言える。
血沸き肉躍ったままで話を終えることはできないのだから、そっと目を閉じるように終わりを迎えるのかと思っていた。
その予想はおおむね外れてはいなかったけれど、でも、史進はさすがだ。
「死ねないなら、生きるしかない」
本来は守るべきはずの国という形を拒否した梁山泊の兵士たちは、守るべき形を持たない彼らは、本当に志のために命をかけて悔いはないのか。
何十万もの兵士の誰もが悔いなしと思っているとは、わたしにはちょっときれいごと過ぎて信じきれない。
無駄に消耗戦を続けるくらいなら、敵の将軍の暗殺を致死軍にさせたらいいじゃないのと思うくらい大勢の人が毎日毎日消耗品のように命を奪われていった。
もちろん梁山泊はそんな卑怯なことはしない。
正義のためには手段は問わないというのは危険な考えだ。
でも、梁山泊の考える正義のために喪われる名もなき兵士たちの命のなんと多いことか。
死ねない史進は、林冲や李俊や穆弘などの名のあった人たちだけではなく、名もなき人たちの分も生きるのだろう。
そして名もなき大勢の史進たちが歴史を作るのだなあと思った。
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