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Posted by ブクログ
待ち焦がれていた文庫化。大水滸伝シリーズの最終部「岳飛伝」の幕が開きました。
頭領を喪った「梁山泊」、「南宋」、「金」、そして南宋の中の一軍という形にはなっていますが、岳飛率いる「岳家軍」それぞれの視点から、少しずつ楊令後の世界が描かれます。
個人的に最も気になる梁山泊の様子は、頭領が不在の中、また未曾有の大洪水による被害も癒え切っていない中、よく堪えているものの、当然ながら様々な問題が出てきています。主要な人物たちも「どうすべきか、何をすべきか」と悩みながら、何とか日々自分にできることをしています。
いまだ力はあるものの、先行きの不安をひしひしと感じさせ、読者である僕としても、お馴染みのキャラクターたちとの再会を手放しに喜べない雰囲気です。
そんな中、本巻の最終章で王貴があるチャレンジの末に出会った新たな登場人物とのエピソードは、お気に入りの一つです。本シリーズ読者には垂涎ものの「李逵の香料」も出てくるんですよ。
気づけば、タイトルロールの岳飛のことを何も話していませんが、彼が養生所で延圭という兵士と対話するエピソードも好きです。
楊令に徹底的に負け、打ちのめされたまま、その楊令を喪くした彼にとって、もしかするとこの対話が何かのきっかけになっていくのかな。何れにせよ、まだ本巻ではそんなに目立っていません(笑)
そんな岳飛や梁山泊が、そして水滸伝から続く「替天行道」の志はどうなっていくのか、これから16ヶ月かけて、しっかりと目に焼き付けていきたいと思います。
Posted by ブクログ
岳飛が主人公となると、いよいよ史実寄りの内容がメインになるのかと思いきや、やっぱり第一巻は、まだまだ梁山泊が物語の中心。とはいえ、かつての栄光はどこへやら、落日の様相を呈しているのは否めず。初代のヒーローたちが、軒並み死んだか引退しているから、それもむべなるかな、ですね。ヨウレイ伝で創作された諸人物を、殆ど忘れてしまっているから、ピンと来ないエピソードも多々あったけど、それを差し引いても、本シリーズに通底する熱さは相変わらず。これまで同様、一気に読み通してしまいました。軍団を問わず、皆揃って暗中模索中って印象が強かったけど、悩む姿もまた漢ですね。これからしばらくは、月1の定例お楽しみが出来たっていうのも、大変に喜ばしいことで。
Posted by ブクログ
楊令伝の最後に楊令が死ぬ。
その楊令に右腕を切り落とされた岳飛の物語が今始まる!
とは言うものの読み初めは出涸らし感がたんまりとしてました。
水滸伝の英雄達の生き残りもあと僅か、あの九紋龍でさえ文章から体力の限界に一歩一歩近づいているのだなぁ感じるところがあります。
前作楊令伝の始まりでは色んなものに期待がありました。前々作の水滸伝で童貫に滅ぼされた梁山泊を呼延灼や公孫勝、武松達が支え楊令を統領に迎え建て直し打倒童貫という目標があった!
しかし、本作には何がある?何が残っている?という思いがあり暫く時間を置いてしまいました。
本作を読んでみての感想は『暁光がある』という事です。
多くは語りません是非ご一読下さい!
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