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Posted by ブクログ
王進の最期。妻・公淑を看取り岩の上で静かにその時を待つ姿が見事なほど気高い。子午山で過ごした面々のエピソードを振り返りながら読み進めた。心の傷を癒した者、健やかに成長した者。印象的な場面がいくつもある。何人もここから巣立って行ったんだよな、心の故郷なんだなと思うとしんみりしてしまう。
そして毛定に義手を作ってもらった岳飛。新たな右腕にテンションが上がったり、娘の様子をこっそり覗きに行ったり、王清の鉄笛を聞き命を懸け闘った梁山泊の面々に思いを馳せたり。この孤高の存在ではない「人間らしさ」がこの漢の魅力だろう。
梁山泊では今後を検討する会議を実施。呉用はあくまで各々の意志を優先しサポートしていく方針。これまでは宋江、楊令に導かれ進んできた梁山泊。今後はそれぞれが自らの道を進んでいくのだろうか。
Posted by ブクログ
中盤の、岳飛と王清のやりとりが良かった。
仕事でも必要性や根拠ばかり求められるが、そもそも人間は必要性だけで生活していない。
人参とジャガイモだけで生きていけるのに、わざわざカレーを作る。生存という意味では必要の無いものだ。だが人はカレーを作る。それは、そっちの方がより良い、というだけだ。
なのに仕事になると評論家然として根拠は?などと聞いてくることの浅ましさよ。
終盤やっと動いてくる。
梁山泊の老人たちが若者に語る。
若者が教えを乞う。
志は、生きていくのに必要なのか?
男はきちんと生きようとすると何かに縛られる。その何かは、仲間だったと語る者。
志があったので梁山泊に繋ぎ止められ、いや、生きたいように生きられたのだと語る者。
そもそも志は、道端にあるものを拾うようなものではない。きちんと生きた先に生まれてくるものだと。
仕事における理念、哲学と同じだ。
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