無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
北条早雲が大好きになりました。
戦国初期は、後期とは全く違う面白さがあるのですが、この本は本当に面白い!!
早雲が「実は一介の素浪人じゃない」と知ってからちょっと残念な気持ちになっていたのですが、司馬先生は本当に上手い見解をして下さいました。
将軍の弟の申次衆だけど…という設定は、悔しいが納得してしまいますね。実際はもっとバリバリの申次衆で馬の鞍作りなんてしなかったかもしれませんが、それでもまあ何もなければ相模の太主にはならないと思われるので。。。
という設定云々よりも、本当に面白い作品ですっ!!(説得力無…)(いや本当に面白いんですって!)
Posted by ブクログ
北条早雲の生涯を描いた歴史小説。上巻では早雲が京にて伊勢新九郎と名乗っていた頃が時代背景。
早雲は、小田原を拠点に民意を汲む稀有な戦国大名としては有名であるが、その若い頃の生き様を理解しないと後世の偉業を語ることはできない。おそらく当時の記録は限られているのだろうが、そこに十分に紙面を割くところが司馬遼太郎らしさであり、歴史をより身近に感じさせるのだろう。
室町後期、応仁の乱など幕府、朝廷、武士の関係が分かり難いところが多々あるが、当時の権力構造、力関係なども本著を通じて理解することができる。
以下引用~
・足利三代将軍義満のとき、この小笠原のもとに、礼式の再編がおこなわれた。その義に加わったのが小笠原氏、今川氏、伊勢氏で、とくに伊勢氏は殿中の作法をうけもって整備した。のち、日本人の行儀作法や冠婚葬祭の仕方などは、このとき確立したといっていいい。
・日本史の奇跡は、宦官が一度も存在しなかったことである。その理由は、よくわからない。ひとつは、日本においては、平安朝も武家の時代も、後宮は女官によって運営されていた。ことさらに去勢した男子を用いなくても、女子に物事の運営能力があったということだろうか。
・歴代の足利将軍家は、ほとんど領地をもたず、従って民から搾る租税で食っているわけではなかった。古今東西の歴史のなかえ異例なことに、将軍家の私経済のほとんどは対明貿易の現金収入でまかなわれてきた。従って狭隘な議論を立てるとすれば(足利)義政には民の面倒を見る義務はないとすらいえる。
・応仁から文明につづいた京都の市街戦は、京の貴族の第館は社寺を焼き、公家たちは衣食に窮して地方の豪族を頼った。公家だけでなく、文芸、工芸の徒から料理人にいたるまでは地方に散った。このことが、京都文化の普及という意外な現象を生んだ。
・今川氏は塩を戦略物資のようにあつかい、領域のそとに流れ出ることをきらって、厳重に禁止していた。
・・・甲斐の山国で海をもたず、塩を駿河などから高い値で買わざるを得なかった。
Posted by ブクログ
いつ始まったのかもわからない、なぜ始まったのかもわからない応仁の乱に翻弄される京の人々。
天皇の側近、伊勢氏の屋敷の片隅に小屋を建て、鞍作りで細々と暮らしを立てている新九郎。
彼の立身出世物語のはずなのだが、10年ほどの歳が流れて、今のところまだ出世はしておらず、箱根にもたどりついていない。
上巻の主役は応仁の乱だったかもしれない。
今川家の嫡子を生んだ妹の千萱に呼ばれ、駿府へと向かうところで次巻に続く。
頭が切れ、肝が据わっているけれども、所詮本家本流にはなれない身分。
欲を持たず、目立つことなく、ひょうひょうと生きる新九郎の内心の思いは、本人にもわからない。
そんな彼がどうやって歴史の表舞台に躍り出てくるのか。
続きが楽しみ。
Posted by ブクログ
全巻通読後のレビューです。
代表的な下克上の大名である、北条早雲が主人公。
室町時代(応仁の乱以降)の様子が、政治的状況以外のこともよく書かれていて、非常に参考になる。
それに和歌も登場して、日本史や古典文学に興味のある人には、なかなか楽しめる作品になっている。
早雲の前半生は史料がないため、筆者の創作となっているが、これもなかなか楽しめる。
また、当時にあって、早雲の思想の新しさも、この作品を一際輝かせているし、早雲が駿河に入って以降の合戦の様子も生き生きと描かれており、いかにもその状況が目に浮かんでくるようであった。
小田原北条氏五代の礎を築いた早雲の領国統治の方針は、現代にも通ずるものがあるのではないか、と思った。
Posted by ブクログ
北条早雲その誕生たるや・・・。
鞍作りを生業とする伊勢新九郎、8代将軍足利義政の弟義視の申次衆を勤めてはいるが、義視の存在は無力そのもの、申次衆と言ったって秋の蚊ほどの力もない。
早雲以前の伊勢新九郎長氏時代が描かれている巻である。
40半ばまで世間に知られることもなく過ごした早雲、司馬さんは、早雲以前の新九郎時代に感心がつよく、さらに新九郎の思想形成に大きく影響した―というよりも早雲を生みあげたというべき―室町期の世情と応仁・文明の乱につよく心をひかれたと書いている。
時は応仁の乱の糸のような原因のうちのひとすじ、将軍継嗣問題が起こっているそのとき、司馬史観も光り、言うまでもなく興味深い。
個人的には当時でいう遠州出身の私としては、土地柄のわかる舞台、興味のある連歌師の登場と一層くいついて読んでしまった。まだ中が楽しみってことで★は4つ。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
少年・青年マンガ
少女・女性マンガ
試し読み