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極貧の家に生れた愛川吾一は、貧しさゆえに幼くして奉公に出される。やがて母親の死を期に、ただ一人上京した彼は、苦労の末、見習いを経て文選工となってゆく。厳しい境遇におかれながらも純真さを失わず、経済的にも精神的にも自立した人間になろうと努力する吾一少年のひたむきな姿。本書には、主人公吾一の青年期を躍動的に描いた六章を“路傍の石・付録”として併せ収める。
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Posted by ブクログ
逆境におかれながらも経済的、精神的に自立した人間になろうと、ひたむきに努力する吾一少年の姿に心が震えた。 自分はいかにして生きるかという本質的な問いに対する答え、戦略を持つことの大切さを改めて感じた。 すごく面白かったけど、検閲の網に引っかかって未完なのが残念。
一気に読んだ。ここで終わんの!!!て感じ。 今でも十分やのに速記を覚えたり、手を繋ぎ合わないとという話を自分なりに解釈して味方にしたり、素直さと貪欲さに痺れた。 少年が頑張る話、いつまでも好きやわ…
働かないで家にも滅多に帰ってこず、吾一の貯めたわずかばかりの貯金さえ使い込んでしまうような父。生活のために内職をして体をこわし早くに亡くなってしまう母。吾一は奉公先を飛び出し東京で一人なんとか生きていく。子供ながらにその強さには感心する。次野先生の「吾一」とは「われひとり」この世にたった一人の大切な...続きを読む存在なのだと言うことばを胸にひたすらに努力して自力で学校にも通い、勉強を重ねる。だが再び父親に独立しようと貯めておいたお金を使い込まれる。彼は何度も何度も蹴られる路傍の石であった。
本の内容はあえて省く。この本の書かれた時代が偶然にせよ、完結にまでいたらせなかったことが非常に残念ではある。主人公が厳しい境遇にありながらたくましく生きていくことは素晴らしいことであるが、自分の乏しい経験からするともはや時代遅れと感じている。 20年以上も前になるが、自分がいた会社で統括部長がその年...続きを読むにが新入社員に訓示したことは「石の上にも三年という言葉があるが、今はそんなことはない」というものであった。去る者はとっととされ、自分のやり方についてくるものだけついてこい、と自分は理解したが当時会社の中でもプロジェクトがあまり思わしくない状況であり、目の前は誰が見ても泥船でありそれを立て直すことに運命づけられた新人ははっきりいってハズレくじを引いたとしかいいようがない。 話がズレて申し訳ないが、少子化の時代でこの本を読むことは自らの幸せを感じることになることに一見みえるが、成人のそのあとはとても明るいものとは思えない。作者はこのような時代になるとはとても想像しなかったろう。
いわゆる成長小説です。どんぞこの状況下で生きてきた少年の成長を描いた作品。すごくおもしろかったのですが、悲しいことに未完。理由は戦時中の校閲、戦後の校閲など言論の自由への制約から、書くことが出来なかったため。戦後再開をするのですが、もう筆者には「書けなかった」ということです。すごく残念です。 人一...続きを読む人の人生とは、それぞれにドラマがあることを改めて感じます。
たった一人の自分を たった一度の人生を 人間、本当に活かさなかったら 生きてる意味なんてないじゃないか。
子供の頃、恐らく読んだことのある名作ですが、 大人になった今、改めて読みました。 一気に読み切りました。 この作品って未完だったのですね。 勉学に励みたくても貧乏のため、奉公にでなくてはならなくてはならなかった主人公の吾一。 彼のひたむきで正直な姿に時代は昔のものですが、作品としては今でも素晴らしい...続きを読むと思いました。 今の時代の子供にも、大人にも読んでもらいたい一冊です。
小説の中身もさることながら、軍国主義の中で、作品自体も、途中からねじ曲げられ未完のまま終わっていたりと、その時代背景すら作品の一部となっている。 プライドとコンプレックス。 才能のある少年吾一は、不条理な時代をどう生き抜くのか? はたして、路傍の石の運命は? 現代の日本人がなくしてしまっ...続きを読むた、武士の魂がここにある気がした。
祖父に勧められて読んだ本。 小学校、中学校の頃に読んだのであまり覚えていないが、主人公の吾一と言う名前には、「この世に吾一人」という意味が込められている。子供心に、自分という人間はこの世に唯一人であり、アイデンティティーを大事にしていこうと考えさせられた作品。 もう一度読み返したいと思う数少ない作品...続きを読むの内の一つ。
タイトルの「路傍の石」というのはこの小説にぴったり。 曲がったことが嫌いで、融通が利かなくて、だけど 誰より努力家で信頼できる男性に成長した吾一。 雇われずに自分で事業をし始めたところで小説 は終わってしまったが、その後の吾一の物語を読んでいきたいなと思った。
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