2010年9月、尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件は日中関係を制御困難な混乱に陥れた。そして2012年4月、石原都知事は「尖閣購入」を宣言する。「中国と戦争になっても構わない」。知事の言葉に戦慄した民主党の野田首相は、この島々の国有化へ向けて大きく舵を切った。動き出す外務・防衛官僚、官邸での「頂上会談」……日本の安全保障問題の最前線に切り込む緊迫のドキュメント。※新潮文庫版に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。
Posted by ブクログ 2018年10月14日
ふりかえると歴史ってのはしかるべき所にしかるべき人が居るときに動くものなのねと。
(野田が総理で無ければ、石原が都知事で無ければ)
日本政府に尖閣諸島を購入させたのが、石原慎太郎最後の勝利だったのだろうとも。
余計なことをしたように見えて、中国の暴走にギリギリ間に合うタイミングで対処できたのは結果的...続きを読む