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2010年9月、尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件は日中関係を制御困難な混乱に陥れた。そして2012年4月、石原都知事は「尖閣購入」を宣言する。「中国と戦争になっても構わない」。知事の言葉に戦慄した民主党の野田首相は、この島々の国有化へ向けて大きく舵を切った。動き出す外務・防衛官僚、官邸での「頂上会談」……日本の安全保障問題の最前線に切り込む緊迫のドキュメント。※新潮文庫版に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。
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Posted by ブクログ
大幅ページ増の文庫化だったような気がしたので、既読だったが読んでみた。最後に長島議員との会談があるだけ。もっと新情報が盛り込まれた文庫化だと思ったので残念。
ふりかえると歴史ってのはしかるべき所にしかるべき人が居るときに動くものなのねと。 (野田が総理で無ければ、石原が都知事で無ければ) 日本政府に尖閣諸島を購入させたのが、石原慎太郎最後の勝利だったのだろうとも。 余計なことをしたように見えて、中国の暴走にギリギリ間に合うタイミングで対処できたのは結果的...続きを読むにギリギリ間に合うタイミングで尖閣を購入していたからかもしれない。(もちろん、購入しなかった場合どうなったかは全て仮定の話になるけどな) まあ、よりによって北京の権力闘争で習近平が実権を握る為の最大の戦いをしているタイミングじゃ無ければなぁ・・・とは思いたくなるが、事が適度に荒立っていなければ日本政府がベトナムやフィリピンを支援するように動いただろうか?と考えると、さして悪くない結果に落ち着いている気もするんだ。
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